終盤戦で盛り返す稀有なホラー(レビュー『見える子ちゃん』)
オススメ度:★★★★☆
ある日突然、霊が“見える”ようになった女子高生・みこ。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えてないフリ」。親友のハナに霊が憑いても、同級生のユリアに見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。しかし、ハナの様子がどんどん異常になっていき……果たしてみこは「見えていないフリ」でこの危機を乗り越えられるのか!?
毎週日曜21時のホラー映画をみんなで見る会、本日は『見える子ちゃん』です。
— 架神恭介/作家・ゲームデザイナー (@cagamiincage) October 5, 2025
21時集合、21時5分同時再生です。
興味がある人は、各自動画を見れる状態にしてこちらのDiscordサーバーに来てね。同時再生してチャットでワーワーします。https://t.co/duE4bRHHR6
ホラー映画は大抵が序盤までは面白い。中盤まで面白い作品も多くある。だが、最後まで面白い作品となると稀だ。
というのは、多くのホラーにはミステリー要素があるからだ。序盤~中盤は「なぜ?」「どうして?」で視聴者を引っ張ることができる。
「この異常な現象は何なのか?」
「なぜ、この霊は人を呪うのか?」
視聴者に謎を提示し、答えを示唆するヒントを振りまくことで、興味関心を持続させることができる。ミステリー性は視聴者の集中力を持続させる重要な要素だ。
だが、問題は終盤戦である。ここまで振りまいてきたヒント(伏線)をきちんと回収させ、整合性のある形で回答を提示しなければならない。「そうはならんやろ?」は論外、「なんだ、そんなことか」になってもダメだし、「このオチは読めてましたわ」でも弱い。これまでの伏線を完璧に回収し、納得させながらも視聴者の思考の上を行かなければならない。
これが難しいため、多くのホラー作品は終盤で失速する。私が★3評価を付けている作品は、たいていがこの「途中までは面白かったんだけどねー」である。途中までがメチャクチャ面白いと★が4になることもある。「最後まで面白い」作品はあまりに稀なため、終盤の不出来に関しては若干の手心を加えているのが実際だ。
しかし、本作はその点で極めて異質と言える。本作のミステリー要素は弱い。そのため、中盤から終盤にかけては失速していくのだが、これが最終盤で一気に盛り返す。多くのホラー作品とは真逆の評価である。最初から最後まで満足感の高い傑作はあるが、最後の満足度だけで作品全体の印象をガラリと変えた作品は珍しい。
ここから先はネタバレに触れざるを得ないので、未視聴の方は回れ右をして頂きたいのだが…………本作は、見えるゆえに「見えてないフリ」をするという設定が強く機能している。つまり、
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