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三重ホンダヒートの北原璃久選手、「ハーフは絶対にやらない」とニュージーランドで意地を張ったワケとは。【おとフトex】

8日にリーグワンの公式SNSで公開された北原璃久選手のエピソード。ご覧になっていただけましたか?ニュージーランドの荷物運びと土永雷選手との縁、なかなか面白いですよね。

ちなみに、土永雷選手はレイラック滋賀の練習場であるJ-Free Parkの隣にある光泉カトリック高校の出身。しかも中学校は乙訓地域である西陵中だったということで、なかなかシンパシーを感じますね。

てなわけで、今回はオフィシャルの取材のついでにやってみようということで、北原璃久選手に15分ほどインタビューをさせていただきました。ラジオでは音声でお伝えしましたが、noteでは文字でお送りします。

「今はメンバー外の準備に集中しています」

――加入から1ヶ月くらい経ちましたね。三重に入ってみていかがですか?

「チームが今勝てていない状況ですし、僕も準備を手伝うことしかできないので、もどかしい部分もあります。ただ、自分ができることは、メンバー外での準備なので、それをちゃんとするということに集中しています。

ラグビーのレベルは、やっぱりディビジョン1でやっているチームですから、とても高いと感じています。そこに合わせてやっていけるように頑張っています」

――トップイーストとは違いますか?リーグワンが3部制なので、カテゴリとしては4つ違うことになりますが

「そうですね、違いますね。トップイーストの丸和(AZ-COM丸和MOMOTARO'S)の選手たちもスキルではみんな上手でしたけど、それでも比べれば少し違いますね。

スピードやコンタクトについても、そもそもの体の大きさも違うので、そのようなところで違いは感じます」

――先週末のトレーニングマッチでは長い時間プレーされていましたね。チームについてはどのように感じていますか?

「やりやすいですね。コーチ陣ともちゃんとコミュニケーションを取れています。チームの戦術や求められるものがある中ではありますが、僕がやりたいようにやっていいと。やりやすい環境だと思います」

――シーズン途中の獲得ですし、求められているのは明確なところも?

「採用の方やGM、ヘッドコーチとは話しました。今年は登録の関係で試合に出られないので、来年の10番のポジション争いに向けて『こうした方がいいんじゃない』というアドバイスをかなりいただいています。

戦力として見てもらえてるのかなとは思うんですけど、そこは来年になってみないと、という感じですね(笑)まだ時間はありますから」

――スタッフ陣も選手も英語でコミュニケーションが取れる方が多いですね。そこは有利なポイントですか?

「個人的には、日野にいたときもそうだったのであまり有利なポイントとは思っていなかったんですけどね。

ただ、ここに来て実際にヘッドコーチやスタッフと話したあと、日本人の選手から『それ、いいなぁ』と言ってもらえるんですよね。だから、直接コミュニケーションを取りに行けるのはすごくいいことなんだなと思いますね」

ニュージーランドで「ハーフだけは絶対にやらない」と誓ったワケ

――それにしても興味深いキャリアですよね。学生時代も花園に出られたりと、成功を収めているように見えますが…

「高校の時は国学院久我山という伝統校でプレーできました。3年時には行けなかったんですけど、2年時には花園に出られました。ただ、高校日本代表だったり、カテゴリの選抜には全く引っかからなかったので、成功したという感覚はないんですよね。

(本人としてはもっとやりたかった?)そうですね。もっと頑張りたかったですけど、選ばれなかったという現実がありましたね」

――その中で、大学はニュージーランドのオタゴ大学を選びました。日本で続ける選択肢もありましたか?

「高校2年のときには、進路相談の時に『ニュージーランドに行きたい』と監督に伝えていたんです。『日本の大学はいいのか?』と聞かれたんですけど、僕は意見を変えずに伝えました。

それからは一切日本の大学の話はされなかったので、誘いが来ていたのかどうかもわからないんです」

――意見を尊重してくれたということですね。実際にニュージーランドではどうでしたか?

「大学と家とトレーニングの往復でしたね。飲みに行ったりとか、遊びに行ったりは全くやりませんでした。留学ってキラキラしたイメージがありますけど、そのような生活は全くなかったですね(笑)。

ただラグビーを頑張っていました。(4年間の合宿ですね?)そうですね、そんな感じでした。チームのパーティーとかに参加するくらいで、個人的にはほとんどなかったです」

――ではラグビー面の話を聞きましょうか(笑)。初めて経験したニュージーランドのラグビーはどうでした?

「1~2年の間は本来の10番(スタンドオフ)ではなく、ウイングや12番、13番などのポジションを全部やりました。言葉をあまり喋れなかったので、10番は任せてもらえなかったんです。

3年目くらいからちゃんと10番をやらせてもらえるようになりました。言葉の面では結構もどかしい部分はありましたね。

2年目くらいからは州のB代表チームなどに入ることはできたんですけど、それもA代表には選ばれなかったですね」

――ニュージーランドはフィジカルやスピードが強い選手が多い印象ですが、その中でハーフ以外をやるのは大変そうな…

「言葉にするのも恥ずかしいくらいなんですけど…(笑)。ニュージーランドに行くと決まったときには色々な方に挨拶しに行ったんですけど、みんな『ハーフやるの?』って毎回のように聞かれたんです。

だから、そうじゃないところでやってやろうと思って。ハーフだけは絶対にやらないでやろうと。意地でもそこには行かずに、ニュージーランドでも1回もやってないんです」

――最終的に10番に落ち着いて(笑)卒業後は日本に戻って日野レッドドルフィンズに加入されますね。これは一度帰国したいと?

「その時に日野に入れたんですけど、それも上手いこと物事が進んだんです。今東芝にいる田中元珠というハーフがいるんですけど、彼もオタゴ大学でやっていて、一緒にトレーニングしていた選手で仲が良かったんです。

彼が先に日野に決まったので、その関係でちょっと繋いでもらって。そしてコーチに見てもらえて…という感じでした。

僕もその年に州のワイダースコッド(代表候補メンバー)までは入ったんですけど、Aチームにまでは上がれなかったので…。日本なら契約もしてもらえるし、プロの世界ですし、レベルも高いしということで選びました」

――日本に戻って、実際にリーグワンを体験してどうでした?

「あまり違いは感じなかったですね。日野のときも結構好きにやっていたなという感覚です。ハーフがアウグスティン・プルだったので、英語でコミュニケーションも取れていましたし、やりにくさはなかったです」

目を引いたのはマノさん。元気だなぁと(笑)

――そして日野で時間を過ごして、2024年には再びニュージーランドに渡ってハミルトン・オールドボーイズでプレーしますね。

「これはちょっとごちゃごちゃしているんですけど、多分言っても大丈夫だと思うので(笑)。日野がシーズン途中で辞退することになったので、プレータイムが欲しくて、実はその前の年もニュージーランドに一度行っていたんですよね。

最初はサウスオークランドのマヌカウ市の代表の中のクラブラグビーをやりながら、次のシーズンのリーグワンでプレーできるチームを探していたんですけど、それが見つからなくて。

だからハミルトン・オールドボーイズというクラブに行くことになりました。日本ではラグビーが出来る機会がなかったですし、ニュージーランドは行ったことがあった場所なので、壁も全くありませんでしたしね」

――条件としてはアマチュアで?

「アマチュアみたいな、セミプロみたいなという感じです。働けるビザを取って、アルバイトをしながらプレーしていました。住居や飛行機のチケットだけクラブ側が持ってくれるという状況でしたね」

――2回目のニュージーランド生活は、大学時代とは違いましたか?

「ハミルトンにいたときも基本的にはラグビーして、働いて、家に帰ってという合宿でしたね(笑)。州の代表を目指してやっていましたし、ワイダースコッドまでは入っていたんですけど…。

でも、結局は州代表のメンバー全員がスーパーラグビー(オーストラリア・ニュージーランド・フィジーの3か国から計11のプロチームが参加する大会)の契約選手だったりしたので、これはチャンスがないなと。

ニュージーランドのシーズンは2月から7月くらいまでだったので、そのタイミングで日本に戻ってきました」

――そして丸和さん(AZ-COM丸和MOMOTARO'S)に加入されますが、それはリーグワンの開幕とスケジュールが合わなかったことも?

「ハミルトンにいるときもリーグワンのチームは探していたんですけど、その時も所属先は見つからなかったんです。そして最終的に丸和さんが取ってくれたので、そこで落ち着いたという感じでしたね」

――三重は初めてですか?

「日野で試合するときに来たくらいですね。生活したのは全くの初めてです。今の立場は練習生なので、寮に住まわせてもらっているんです。基本的にはまだほとんど外に出ていないですし、このホンダアクティブランドの周りすらもわからないくらいで(笑)。

(おすすめスポットにはLAUGHTERS CAFEをあげてらっしゃいましたね)はい、そのくらいですね。チームメイトが誘ってくれて、連れて行ってもらってます」

――三重ホンダヒートで印象的な選手は?

「まだなんとなくしかわからないですけど、最初に目が行ったのはやっぱりカテゴリーC(他国代表歴がある選手)の方々ですし、マノさんも…。

レメキさんとか、元気だなぁと思ってます(笑)。エネルギーがすごいなと感じますね」

「おとフト」では音声でも配信した北原選手のインタビューです

ということでお送りしました北原選手のインタビュー。リーグワン公式の取材とともに、ある程度の時間をいただいて記事とラジオのコーナーにしてみました。来季に向けての新しい挑戦でしたがいかがでしたか?

このボリュームなら無料でお送りするのがもったいないくらいですね(笑)。メンバーシップにしたらどれくらいの方が参加してくれるのか…と思うんですけど、小銭くらいしか稼げないのであれば無料で見てもらったほうがいいですしね。

ということで今季もあと少し。三重ホンダヒートは入れ替え戦に回ることになりましたが、こちらも引き続き取材致しますのでぜひよろしくお願いします。

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