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#112. 息をする紫陽花たちに出会った日。

今日は6月13日の夜です。6月に入ってからポツポツと雨が降る日も増えてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今週は少しだけ遠出をして、ずっと楽しみにしていた紫陽花を見に行ってきました。
紫陽花といえば、その名の通り美しい紫やブルーが定番ですが、可愛らしいピンク色の紫陽花も本当に綺麗で目を奪われます。訪れた紫陽花ガーデンでは、様々な種類と色とりどりの紫陽花が、まるでお互いを引き立て合うように優しく咲き誇っていて、とても素敵な空間でした。ただ静かに眺めているだけで、自然が織りなす美しい色遣いや、瑞々しい緑に映えるお花の健気な姿に、日々の疲れがすうっと癒されていくのを感じました。
紫陽花は「この時期だけの特別なもの」というイメージがありますよね。
現代の和装の世界でも、浴衣の柄として本当によく見かけます。私自身、蓮や百合の柄の浴衣は持っていますが、紫陽花も華やかさの中にどこか淑やかで、穏やかな品があって本当に素敵だなと感じます。
でも、ふと気になって調べてみると、意外なことに夏着物の世界では、紫陽花が描かれたものをあまり見かけない気がするのです。
「いまの時期でも着られるかしら」と思って『紫陽花 単衣』と検索してみても、お見かけするのは浴衣ばかり……。
昔の日本では、紫陽花はお着物の柄として何かそぐわない理由でもあったのでしょうか。なんだか、十二支に大好きな猫がいないと知ったときのような、ちょっぴり寂しい気持ちになってしまいました。あんなに素敵なお花なのに、不思議ですよね。
そういえば、夏着物の絽や紗でよく拝見する小紋の花柄は、コスモスや桔梗、萩など、少し先の季節を先取りした「秋にかかりかけの花」が多いような気がします。季節を一歩先んじるのが着物の粋とはいえ、今まさに目の前で美しく咲いているお花を、そのままお着物でも慈しめたら素敵なのに、と思ってしまいます。
私が見た紫陽花ガーデンの景色は、晴れ晴れとした空の下、空気が少しだけしっとりと湿り気を帯びていて、紫陽花たちが心地よさそうに呼吸をしているかのようでした。#花テロ
あまりに綺麗だったので、大切な思い出として素敵な写真が撮れました。何枚かここに貼らせていただきます。



この美しい景色は、来週末まで持ってくれるでしょうか。どうか一人でも多くの方が、このお花たちに巡り合えますように。
見頃が過ぎてしまっても、これからは道端に健気に咲く身近な紫陽花に目を向けたり、携帯にそっと残した今年の写真を何度も見返したりして、その愛らしさと優しい色遣いに、しばらくの間パワーを分けてもらおうと思います。

2026.6.13


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