マイルのビジネス航空券が紙くずに。パリでの絶望が、私のインポーター人生の転機だった話|#未来に向けた挑戦
絶望のParis
「えっっ!!! これって、もう乗れないってこと?。」
2015年、パリ。シャルル・ド・ゴール空港のカウンターで、私は呆然と立ち尽くしていました。まだそこに飛行機があるのに、、、
長年コツコツとマイルを貯めて、ようやく手にした憧れのビジネスクラスのチケット。それが目の前で、文字通り「ただの紙くず」に変わった瞬間でした。(正式にはe-チケットなのでデジタルの塵?でしょうか)

飛行機に乗り遅れの果て
渋滞、焦り、そして無情な搭乗拒否。 当時は空港wi-fiも一時間で終了、その後は激しい課金、SIMなどもちろん無く、予約電話も国際電話でした。
泣く泣く、漸く探して空室のあった空港近くのホテルに泊まったのは、高額なのに不備だらけの自称スイートルーム。深夜に到着したので食事はルームサービスのみ。とんでもない出費の連続で日本に帰ってからを想像すると落胆しました。
でもあれから11年。
今、2026年の私は、この日を「私の起業記念日」だったと確信しています。 この絶望があったからこそ、私は「自分で道を切り拓く」根性を手に入れました。
予期せぬ「転機」
フランス、ブルゴーニュへの訪問はかれこれ10回を超えました。 ずっと憧れていたワインの聖地。最初は2年に一度のペースで、カリフォルニアやボルドーやロワールを巡る「旅」を楽しんでいました。そんな私が、本気でワインを運ぶ「仕事」を意識し始めたのは、皮肉にもこの最悪な乗り遅れ事件がきっかけでした。
自腹で買い直した高額なチケット、慣れない現地での交渉。
「この痛い出費を、ただの失敗で終わらせたくない」 その一心で、私は必死にルートを調べ尽くしました。

パリの渋滞を避け、スイスのジュネーブやバーゼルからブルゴーニュに入る代替えのルート。 大手航空会社の提携を活かした格安の移動手段。
欧州ー東京、東京ー欧州を繰り返しました。時には乗換え時の荷物の置き去りや、ワインの積載拒否、破損、etc・・・
失敗談は延々とあります、そもそも失敗しかないかもしれません。
トラブルを自力で解決し、泥臭くルートを開拓したあの経験が、私の「仕入れの基礎」を作ってくれました。
当時は、ただ必死だった。
でも今は違います。

2015年のあの日、パリで絶望していた私は、、、
まさか数年後に自分がワインのインポーターとして独立するなんて想像もしていませんでした。
あの時、もしスムーズに飛行機に乗れていたら。 私は今も「ただのワイン好きな旅行者」のままだったかもしれません。 トラブルを自力で解決し、泥臭くルートを開拓したあの経験が、「自分でワインを運び、その魅力を伝える」というインポーターへの扉をこじ開けてくれました。
あの日、パリで途方に暮れていた自分に伝えたい。
「その失敗が、未来の扉をこじ開けるチケットになるよ」と。
乗り遅れたからこそ見つけた新しいルート、失敗したからこそ身についた執念。それらすべてが、今の私を支えています。
あの時の「紙くずになったチケット」は、今の私にとって、未来へ進むための大切な入場券だったのかもしれません。
あれ以来ビジネスクラス にはなかなか乗れそうもありませんが、、、
運命を変えた、チェコ・モラヴィアとの出会い
そんな私が、昨年11月、新たな運命の出会いを果たしました。 お酒のプロたちで結成された選抜チームの一員として訪れた地、チェコの「モラヴィア地方」。
そこで待っていたのは、想像を絶するワインの世界でした。 近年注目を集めるナチュールワインから、伝統的な手法で造られるクラシックな逸品まで。その上質な味わい、そして何より、土壌を愛し、ワインに命を吹き込む生産者たちの圧倒的な情熱に、私は一瞬で心を奪われてしまいました。
何十軒ものワイナリーを巡り、数えきれないほどのワインを試飲させていただく中で、時には言葉の壁を越えたサプライズのおもてなしに涙しそうになることもありました。

「このワインたちを、日本に届けたい。この生産者たちの想いを、私が繋ぎたい」
その想いが、私の新しい挑戦の原動力となっています。チェコ訪問時の詳しい様子は、これからこのnoteでゆっくりと、熱を持って紹介していきたいと思っています。

2026年、私は大きな挑戦の真っ只中にいます。
ブルゴーニュで学んだワインへの情熱を胸に、今度はチェコ・モラヴィアワインのインポーターとして独立することを決めました。
チェコワインは、日本でも少しずつその名が知られ始めています。 しかし、現地を歩けば歩くほど、「まだ日本に届いていない、宝石のようなワインがこんなにもあるのか」と驚かされます。
大規模な流通には乗らなくとも、真摯に土壌と向き合う造り手たちの情熱。 その「まだ見ぬモラヴィアの深み」を、自分の手で直接届けたい。
その一心で、お酒の免許を自力で申請、取得し、今は倉庫の手配や物流ルートの構築に奔走しています。まだまだ困難の壁は高くそびえ立っていて、知らないことが多すぎて覚えることもたくさんあります。
その度に挫折しそうになりますが、相談にのってくれる友人や、アドヴァイスをくださる同業者に救われています。日々感謝しかありません。
屋号は**「CALA (カーラ)」**。
伝統あるチェコワインの新しい風を、日本の日常に溶け込ませる。それが私の使命だと思っています。
屋号「CALA(カーラ)」について
●CALA(カーラ)= 入江、小さな港。
船が錨(⚓️)を下ろして休む入江のように、誰でも気軽に立ち寄って、美味しいお酒でホッと一息つける場所。 そんな「街の小さな港」を目指しています。CALAという優しい響きに魅了されるような、そんなインポーターを目指します。


紙くずになったチケットが、未来への入場券に
この3月、私は再びヨーロッパへ飛びます。 今度はマイルの旅行ではなく、ビジネスの真剣勝負です。訪れるのは、チェコ、モラヴィアのワイナリー。今回、私の挑戦のパートナーとなる大切なワイナリーへ、、、
あの日、パリで途方に暮れていた自分に伝えたい。 「その失敗が、10年後に自分の会社を立ち上げるための最高のトレーニングになるよ」と。
あの時の「紙くずになったチケット」は、今の私にとって、未来へ進むための大切な入場券でした。 伝統あるチェコワインの新しい風を、日本の日常に。 私の挑戦は、ここからが本番です。

2026年、未来に向けた挑戦「CALA (カーラ)」

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