見出し画像

細怪異

皆様にもご経験があるのではないでしょうか?

大声で語るほどではないけれど、これって心霊的なものかもな?

みたいな、特別オチといったものもない体験です。

私はそれを、細かい怪異、略して

「細怪異」

と、呼んでおります。

本日はそんなお話をしてみましょうか。

私が実家にいた頃の話。

私の実家は、玄関から家に入るまでに引き戸が3つある家でして。

中でも2つ目の引き戸はガラガラと音が鳴るタイプで、居間だけでなく2階にいてもその音が響くため、それだけで人が来たことが分かる便利(?)な造りとなっております。

その中でも、家族全員が居間にいる時に限って、よく起こる現象というのがありました。

その日も家族全員が居間にいて、思い思いの時間を過ごしておりました。

ある瞬間に

『ガラガラガラガラ』

明らかにハッキリと引き戸が開いた音が響き渡りました。

ですが、誰一人立ち上がりません。

何故ならば、本当に誰かが来たのであれば、その後になんらかのアクションがあるので、それがあったら行こうと誰もが考えていたはずです。
例:チャイムがなったり、ごめんくださーいという声があったりなど。

家族の中でも父親は、そういった怪異やUFOなどに懐疑も懐疑な人間です。
※本当にいるならN◯Kでやるだろう!なんて言ってのける人です。

そんな父親が

「おい、誰か来たんじゃないか?」
「見てみろ」

なんて言われたものですから、とりあえず見に行ってみました。

見に行くといっても、居間の扉を開けたらすぐ玄関が見えるので、ただ立ち上がって扉を開けて顔を出しただけなのですがね。

顔を出した先の玄関には誰もいません。

「誰も来てないみたいだけど?」

と、父親に告げたところ、なんとも言えない顔をして無視されたことは、一度や二度ではありません。

オチなんてありませんが、まあそんなこともあるよねって話です。

いいなと思ったら応援しよう!