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推語-OSHI GATARI- 第6回 【あなた】へ届けたい歌がある『皇美緒奈』

昨年、私の心をガッツリ掴んだVsingerがいる。
RIOT MUSIC所属の皇美緒奈さんである。
豊かな響きのあるゴージャスな歌声が持ち味で、筋トレ趣味、美緒姉と呼ばれる姉御肌な素敵な女性である。
歌声や楽曲も勿論素敵なのですが、活動に対する想い、ファンに対する想い、自分の楽曲に対する想い、そういった内面を知っていくうちに、皇美緒奈という人間に強く惹かれていきました。
そんな美緒姉のどういう所が好きか語っていこうと思います。


美緒姉を知る~推すまでに至ったきっかけ

初めて美緒姉を知ったのは、第2回推語で紹介した月深ツキちゃんが主催した歌枠リレーに参加していたときのことでした。そこでの印象は「FICTION JUNCTION YUUKAさんと水樹奈々さんのカバーが非常に上手い人」でした。ガンダムSEED挿入歌の『焔の扉』も、水樹奈々さんの『深愛』も昔何度も繰り返し聴いた曲で、かなり真に迫った歌だと私は思いました。
上手く説明できないのですが、物まね的に似ているというより、「真に迫った」とか「解像度が高い」と表現する方が近いと思いました。カバーだけど、その当時聴いてたときの感情とかが思い起こされるような歌声に感じました。
それからしばらく経ち、他の歌枠リレーで歌われた『星空の誓い』がビビッときてオリジナル曲を聴くようになったのがきっかけで、美緒姉の曲をヘビロテするようになります。

2025年8月の誕生日からバースデーライブで、「好きなアーティストの1人」から「推し」へと自分の中で明確に変わりました。
どういうところに惹かれたかと言うと、バースデーライブやその前後の配信で言ってた「あなたに届けたい」という言葉が、リップサービスとか「それぐらいの気持ちでやる」とかそういう次元ではなく、「本当に1対1で音楽と想いを届けている」ように感じたところです。
エンターテイメントは「アーティスト対お客さん」の「1対多」の構図がほとんどだと思いますが、美緒姉の姿勢は「1対1」をお客さんみんなにやってるように感じ、ファンに対して大きな感謝と深い愛を持ってるんだなあと思いつつも、ファン1人1人に対する想いの重さ、熱量のデカさが尋常じゃないと感じました。バースデー配信でシェリル・ノームの『妖精』、バースデーライブでAngel Beats 挿入歌の『一番の宝物』を選曲するあたりも、ファンに向ける感情の重さが窺えます。
また、楽曲でも顕著に感じる瞬間があり、『I Promise You』のサビの「ずっとそばにいるよ大袈裟じゃない」という歌詞も、聴いたときに「感情の込め方がリアルだなあ」と思いましたが、誕生日カウントダウン配信と誕生日配信を聴いて半ば確信めいたものに変わりました。美緒姉は本当にリスナー1人1人の心の中に寄り添うつもりでいるように思えてなりません。
自分の感覚でしかないので、どうしてそう思ったのか上手く言語化できないのですが、そう思うに至る「圧」を感じました。

そして8月23日に開催されたバースデーライブで私は落ちました。
「大切なあなたへ」というメッセージと共に心のこもった歌の数々に、じーんと心が温かくなったこと、また、美緒姉が届けたい想いや表現したいものが、自分の好きに合致したので、これはもう推すっきゃないと、このとき明確に推しになったと実感しました。

ここから先は、私が惚れたオリジナル楽曲について語っていきたいと思います。

メッセージ性に富んだオリジナル楽曲

美緒姉は「慈愛」を活動のテーマにしていますが、一口に「慈愛」といっても様々な形で感じ取ることができます。
ここからは、個人的に似ていると思った系統に分けて、好きなポイントを語っていきます。

1.心に寄り添ってくれる優しい楽曲

セントエルモの火
頑張る【あなた】を応援する曲。
優しさ、心強さ、応援のメッセージ、美緒姉がどんな想いを歌にして届けたいか、どんな世界を表現したいかが伝わってきます。
このセントエルモの火は、聴く人を応援するだけでなく、「頑張るあなたを導く光になりたい」と、美緒姉がどう在りたいかを示している、名刺代わりの一曲なのかなとも思っています。
2番サビの「高くなった頭に微笑みながら 抱き留めたくなる衝動」という歌詞に、愛おしく思う気持ちを強く感じるとことと、ラスサビの力強くも温かさを感じる歌声が特に好きなポイントです。
まだ推し始めて一年未満だけど、大切な場面で歌われる度に、思い入れが強くなるのを感じています。


星空の誓い
美緒姉を好きになるきっかけになった曲。
6/8拍子、煌びやかなストリングスとアコギ、優しい歌声が大好きな楽曲です。
不安な夜、青白い星が瞬く星空の下で、美緒姉が手を差し伸べてくれているような情景が目に浮かびます。
寂しさや孤独を感じたとき、美緒姉が歌を通して寄り添ってくれる、帰る場所でいてくれるという安心感を与えてくれる楽曲です。
最後の「いつでもそばにいるから 私はここにいるから」という歌詞に込められた温かさが心に沁みます。


2.背中を押すアグレッシブな楽曲

Dialogue of Revolution
アニメのOPのようなかっこよさとキャッチーさを感じる楽曲。
成長、革新、過去の自分を乗り越えて未来へと向かう、頑張りたいときや自分を励ましたいときに聴くと奮起できる曲です。
「Ah この歌を」というフレーズで始まり、同じフレーズで曲を締めるという構成がかっこいい。


Be The One

90年代~00年代を思わせるデジタルJ-POPのサウンドと、聴けば聴くほど耳に馴染んでいくスルメ感が好きです。
美緒姉を旗印に一丸となって進むような、どんな困難も一緒なら乗り越えられる勇気をもらえる一曲です。
落ちサビから転調して盛り上がるところが特に激アツ。


3.美麗で幻想的な世界観の楽曲

きららかにうたえ
文語体の歌詞、ファンタジックなストーリー、物語のように展開していくサウンド、どんなストーリーで、どんな登場人物で、どんな情景なんだろうと、想像を膨らませるのが楽しい楽曲。
歌詞の、季節の移り変わりの描き方や、リフレインの使い方が絶妙。
1サビの最後の「きららかにうたえばいつか」の歌い方は、「いつかは報われるはず」と、辛い逆境の中、希望の光に縋っているような印象があり、ラスサビの「きららかにうたえばいつか」は「いつか必ず叶えてみせる」というような強い意志を感じる歌い方で、美緒姉の表現がめちゃくちゃ好きな一曲です。


Relicta
作詞が日山尚さん、作曲が霜月はるかさんというゴールデンコンビで送るファンタジックな楽曲。
イントロの変拍子、民族調のコーラスと編曲、AメロBメロのトリル(速く短い音の繰り返し)、切なさ溢れるサビの歌声、好きなポイントがあまりに多すぎる。
暗い森を旅しているような情景が目に浮かぶ楽曲です。


美緒姉の音楽と私の推し活

さて、ここまでが前置きで、ここからが本筋です。
ここからは私の音楽観や推し活観、哲学的な話になります。
私は音楽を通して、作った人が何を伝えたいのか、何を見せたいのか、それを聴いて自分が何を感じたのか考えるのが好きです。
美緒姉はその楽曲の解釈を聴き手に委ねてくれた上で、【あなた】へのメッセージを発しています。
美緒姉が発した言葉や表現は普遍的なものですが、そこから生まれた感想や感情は【あなた】だけのもの。つまり、受け取った瞬間に、美緒姉からたった一人の【あなた】に向けたメッセージとして完成する、というのが私なりの考え方であり、美緒姉の音楽の楽しみ方の一つです。

前述した『I Promise You』の「ずっとそばにいるよ大袈裟じゃない」や『星空の誓い』の「いつでもそばにいるから 私はここにいるから」、という歌詞について、私は真実だと思っていて、自分自身が美緒姉のことを憶えている限り、美緒姉は傍にいてくれると考えています。
物理的にではなく、心の傍です。
辛いとき、苦しいとき、寂しいとき、美緒姉の曲を聴いたり思い出したりして元気をもらったとき、間違いなく美緒姉は私の心に寄り添い、慰めてくれていると感じます。
そして、辛いときに心を救われた経験というのはそうそう忘れるものではありません。心の中、記憶の中、思い出す度にきっと傍にいてくれるでしょう。

また、バースデーライブ後に『The Mentor』の歌詞や表現について、「自身の解釈を大事にしてほしい」と前置きした上で、美緒姉自身がどんなことを思い浮かべて歌っていたかを語ってくれました。
自分が最初に受けた印象から、より美緒姉の見せたいものに近い情景を思い浮かべられるようにアップデートできたと思うので、こういったお話しが聴けるのがとても嬉しい。

SNSや配信のコメントで意思疎通ができる時代ではありますが、作品を通して聴いて、感じて、考えて、美緒姉の心に想いを馳せることができるのは、とても幸せなことだと私は思います。

アコースティックライブ『Bouquet for You』の感想

色とりどりの想いが、音の花束として束ねられたとても素晴らしいライブでした。
オンラインで視聴しましたが、どの楽曲もアレンジが良かったし、美緒姉の歌声とピアノストリングスの親和性が高くて、最上の音楽と、美緒姉の想いと世界観に浸れる時間でした。ライブ音源CDが届くのが楽しみで仕方がありません。

どの楽曲も素晴らしいアレンジとパフォーマンスでしたが、個人的にこのライブの思い出は『Wings of Light』に集約されます。
昼夜公演どちらもトリを飾るこの楽曲は、美緒姉自身が作詞しています。
夢だった初のオリジナルアルバムのために書き下ろされた曲であり、夢だったアコースティックライブのトリで歌われる曲、私はこの曲をブーケをメインで彩る花だと感じています。
『Wings of Light』のMCが昼夜公演で変わっていたのですが、それぞれで異なる印象を抱きました。
昼公演は『セントエルモ』のアンサーソングとして作られたというこで、歌詞の内容を対比させながら聴いたので、変わらないものを抱えながら前に進む「勇者」としての美緒姉が見えた気がします。

夜公演は本当に特別な体験でした。
「今日の私から、今日ここにいる【あなた】へのお手紙」とおっしゃっていたので、今の自分がこの曲を聴いてどう感じるかに重きを置いて聴きました。私が感じたのは、皇美緒奈が【あなた】にとってどういう存在でありたいかとい意志の表明だったと思います。
感想の詳細は割愛します。
夜公演の『Wings of Light』の感想は、あのときリアルタイムで聴いていた自分だけのものです。今思い出しながら感想を綴ったところで、「あのときのことを思い出しながら書いた今の感想」でしかありません。
ただ、あのときこういうことを感じて、感動したという事実と、温かさの余韻があれば私には十分です。
ライブはその場限りの特別な体験だと常々思っていますが、思い出や感情さえも、その瞬間だけのものになるという特別な体験をさせてもらいました。

余談:忘れられない一瞬

歌配信の中で個人的に忘れられない一瞬があります。
事務所の後輩のミナミイズミさんと美緒姉の初めてのコラボ配信での出来事です。
弾き語りで一緒に歌う配信で、ミナミイズミさんのオリジナル曲『結晶』を歌ったのですが、今まで聴いたことなかった、悔しさを滲ませたような鮮烈で、ある種の生々しささえ感じるエモーショナルな美緒姉の歌声に私は戸惑いと感動を覚えました。
これまで聴いてきた美緒姉の歌には感じたことないエモさを覚え、今まで知らなかった一面を垣間見たような気がします。

終わりに

長かった……今までで一番完成までに時間と労力を要しました。
これまで書いてきた推語では、推しのどこに魅力を感じ、どんな作品が好きなのかということを具体的に書いてきましたが、曲や歌唱表現の好きな部分を語るだけでは、「私の好きな美緒姉とは」を伝えるには不十分だと思ったので、「美緒姉の歌や発言をどう捉えるか」という半分自分語りみたいになってしまいましたね。
しかし、前述した通り、皇美緒奈の歌は【あなた】に向けられたものなので、結局は受け取った個人の感想に行き着いてしまうのも仕方のないことだと割り切ってこの文章を書いています。
普遍的な言葉で示すことができる魅力よりも、歌が届いた1人1人がどう感じたかということが大事だと思うし、皇美緒奈と【あなた】の1対1の関係性こそが、皇美緒奈を推すことの最大の魅力ではないかと考えています。

オリジナルアルバムの発表とアコースティックライブの開催という2つの夢を叶えた先、活動5年目となる今年はどんな歌と想いを届けてくれるのか、そして、これから皇美緒奈と【あなた】との間にどんな思い出や物語が生まれるのか、とても楽しみにしています。

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