流産を経験して、看護師としても人としても見える景色が変わった
普段、看護師として働いていると、患者さんから
「結婚してるの?」
「お子さんはいるの?」
と聞かれることがよくあります。
そんなとき、私は隠しません。
「実は、2回連続で流産をしていて、、、。」
そう答えることがあります。
卵巣嚢腫で手術もしたし、子宮筋腫もあります。
だから、妊娠できるかどうか正直わかりませんでした。
でも、「私にも妊娠できる可能性があるんだ」と知ることができました。
流産なんて、本来は経験しなくていいものです。
それでも、2回続けて経験したからこそ、今の私だから見える景色もあったと思っています。
……もちろん、これはマイナスな出来事をプラスに捉え直して、自分の心を守るための考え方なのかもしれません。
そんな話も、気づけば自然としています。
「そんなことまで話すんですか?」
そう感じる方もいるかもしれません。
もちろん、話さないという選択もあります。
それは、その人が自分の心を守るための大切な選択だから。
だから、話すことが正しいとは思っていません。
それでも私は、自分の経験を隠さないことで、患者さんとの距離が少し近くなるような気がしています。
「この看護師さんも、手術を経験しているんだ。」
「怖かった気持ちを、少しは分かってくれるかもしれない。」
そんなふうに感じてもらえたらいいな、と願っています。
実際に患者さんがどう感じているかはわかりません。
それでも、自分の弱さや経験を少しだけ開示することで、「話しやすい」と感じてもらえる看護師でありたいと思っています。
流産を経験する前の私は、患者さんに寄り添っているつもりでした。
でも、あの経験をしてから、見える景色は確かに変わりました。
「検査や手術が怖い」という言葉。
「大丈夫かな」と不安そうに笑う表情。
何気ない一言の裏にある気持ち。
以前よりも、少し立ち止まって考えるようになった気がします。
流産を経験していなければ、今とは違う看護をしていたかもしれません。
あの経験があったからこそ見える景色を、これからも大切にしていきたいと思っています。
そして今日も、一人の看護師として、目の前の患者さんと向き合っていきます。
