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体験格差を埋めるには親が賢くなること

やたら「体験格差」の文字を見るようになりました。
格差があるのは当然ですし、昔からそんなに変わらないでしょうね。ただSNSで他者の行動がリアルタイムに可視化されやすくなったことと、一部の入試で「体験」が大きな価値を持ったことが今の現象を生んでいるのでしょう。

私もできるだけ子どもたちに「体験」をさせてあげたいと考えています。しかし今の物価高。なかなか宿泊を伴う遠方への旅行は難しいです。今の私の働き方が最長でも5連休くらいまでしか取れない事情もあります。また子どもたちも習い事や部活や地域活動で週末の2/3くらいは何らかの予定があるんですよね。私の親の介護の事情もあります。

したがって現状は「たまに日帰りで子どもを連れだす」のが休日の体験の大半になります。その際に私が考えているのは以下の2つです。
・子どもたちだけの遊びでは出てこないジャンルに触れる
・今までに連れて行っていない場所や活動を優先する

ちょうど5月4日にそんな機会があったので、私が意図したことを記述しながら出かけた様子を書いていきます。

当日のお出かけのメインは「土岐美濃焼まつり」をチョイスしました。近年春や秋になるとこの土岐や瀬戸、常滑などで焼き物のイベントが行われることが多いです。我が家の子どもたちはあまり美術的なものに関心を抱いておらず、自宅でも100均で売られているような安価な皿を使用することがほとんどです(苦笑)
そんな日常に今まで無かった刺激を加えるのにピッタリだと考えました。加えて私が一度足を運んでみたいと考えていました。これも大切な要素ですよね。

今回の目的はココ!

自宅を10時に出ました。小牧ICから東名に乗ります。子どもを乗せて中央道方面に行くのは7年ぶりくらいでした。GWの真っ最中、高速道路の掲示板には渋滞や事故の表示が多くみられます。私はいつもそれを声に出して読むことにしています。「いつも豊田~岡崎間は渋滞するんだよな」とか「大月や八王子って表示が出るとGWって感じがするなあ」とかですね。小牧JCTを中央道方面に進むと異様な景色の場所があります。SAが途中まで建設されたまま放置されているのです。ちょうど少し前に名古屋駅の再開発が頓挫した際に「資材高騰や人手不足でこの地域のプロジェクトが次々と止まっている」と子どもたちと話し合いました。広大な土地に中途半端に作られたまま放置されている現場。連絡路も途中で切れている様子には子どもたちもショックを受けた様子でした。こういうニュースと目で見たものが繋がる経験は強固な記憶となるでしょう。

内津峠を越えたら岐阜県という話をして「峠を越えると下りが始まって多治見市内に落ちていくような景色になる。山に囲まれた盆地だってよく分かるよね。だから夏の昼間はここに熱が籠って暑くなるんだよな」とポツリと。「俺が自動車学校の高速教習も小牧↔多治見間だったな。お前ももう免許取るのはそう遠い未来じゃないね」のような話も。

美濃焼まつりの現地はとても人が多いのが分かっていたので、先に昼食を食べておくことにしました。私は子どもたちにラーメンだけは英才教育をしていますwこの日も前日から行く店には当たりをつけておきました。私が行ったことのある老舗の大石屋、多治見ではNo.1と感じている渦も食指を惹かれましたが、女性店主で評判の「ワンタン麺専門たゆたふ」をチョイスしました。駐車場に着いたのは10時50分。開店の10分前でした。既に3グループくらいの行列ができていました。そして開店の頃には続々と人がやってきて20人程度の待ちになりました。

たゆたふの「特製ワンタン麺」

ラーメンは噂通り絶品でした。看板のワンタン2種が本当に美味しかったです。子どもたちも満足していました。ここでHPを見ると焼き物まつりのマイカー駐車場は全て満車で1~2時間の待ちが表示されていました。すぐに土岐市駅前の駐車場に車を停めてシャトルバスで向かうプランを考えました。しかし駅のロータリーに着いた時に駐車場に並ぶ車列の長さに驚愕しました。これでは時間が計算できません。すぐにCプランを発動することにしました。隣の瑞浪駅まで行って車を停め電車で土岐市駅まで戻ってくる計画です。私はこういう判断が大切だと思います「車に乗って電車にも乗る。しかももう1つなじみの薄い街に行くこともできる」

瑞浪に行きたい理由はもう1つありました。昨年のこの時期に私はトレイルラン仲間と春日井↔瑞浪のマラニックを楽しみました。仕切る方が途中で瑞浪駅前にある五平餅の名店「あまから本店」で休憩するプランを立ててくれていたのですが、何とその日が休業日でフラれた経験がありました。もしかしたらと思って道を進むと閑散とした商店街の中に唯一の行列を発見しました。「せっかくなので食べていこうぜ」となり、40分ほど並んで五平餅にありつけました。素朴な味に長男が感動していました。40本や50本をテイクアウトしていく客に次男も驚いていました。

調理を見てから食べると美味しさ3倍増しですよね!
いやいや絶品!老舗の底力を感じました

時間は13時半。瑞浪駅の駐車場は問題なく停められました。電車代は大人200円で子どもが100円。「名鉄より安いよな」の言葉に二人とも頷きます。「でも駅間は広いんだぞ」と。実際市街地→山の中→市街地と景色が変わり土岐市駅へ。ちょうど停まっていたシャトルバスに乗ることができて一安心。

線路の向こうの景色は「正に旅だよな!」と長男と並んで写真

バスが溢れんばかりの客数なのに次男は驚き、20分ほどで会場に到着。2人は大勢の人混みに改めて驚いた様子で、販売テントの並ぶ方へ入っていきました。パンフレットを見て200軒以上の店が並んでいることに感心して順に店を見ていくことにしました。まず子どもたちが感心したのがクリエイター毎に明確な個性があること。そして自分が制作した商品を明るく熱く語る人たちが多いことでした。
また私も焼き物だけではなく、デニム生地を加工して製品を作っている方、多様なアクセサリーを売る方、個性的な靴を売る方(言の葉の庭を思い出しました)などもいて、職人の魂に触れる楽しく素敵な買い物でした。

丘の上の焼き物団地に人がたくさん!
出店者の数と規模に驚きました!

家に足りないものを予算内で買い、1時間半ほど会場内を巡りました。長男は「来年はもうちょっと自分の小遣いを持ってくるわ」と。次男は「今日買った皿に合う料理を作ってみたいかも」と。

子どもたちが選んだ皿(3つで500円!)

会場からのシャトルバスが土岐市駅に着いたのが16時3分頃。16時6分の電車に乗り遅れると次は16時40分くらいの電車しかありません。男3人で信じられないスピードで走りました。電車が入ってくる1分前にホームに到着。こういうハチャメチャ要素も大切だと思うんですよね。

帰りは東海環状道やその他の東海地方の高速道路ネットワークについて話しながら帰ってきました。カーラジオはドラゴンズの試合。やっと調子が出てきた中日が首位阪神にルーキー中西の初勝利で長男もえらく喜んでいました。

こんな感じで日帰りの近場であっても、親の知識量と決断力で多くの体験、ある程度の深い考察の訓練の場になると思うんですよね。そりゃ海外や北海道やディズニーに頻繁に行けたら幸せですが、埋めることは親の努力で可能なわけです。そんな工夫自体が「体験」になりますしね。

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