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妻は24時間営業

私は結婚して7年経つけれど、
妻との距離感はずっと近い。


「私は24時間営業だから」


結婚当初、妻にこんなことを言われた。
──24時間?今どき、コンビニでもそうじゃないところが多いぞ。

新婚だからって、無理してそんなこと言わなくてもいいのに──当時はそう思った。


現実には、平日はお互い仕事がある。
営業時間は夕方から朝まで。
つまり、どちらかというと居酒屋かバーだ。

……なんの話をしているんだ私は。



妻はまるで「磯丸水産」のような態度だが、
私はそうもいかない。

そもそも、磯丸水産の良さとは何か?
「いつでも開いてる居酒屋」という安心感だ。

深夜でもふと「寄りたいな」と思ったとき、必ず開いている──ただそれだけで充分ありがたい。

磯丸水産がすぐ隣でいつも営業してるから、
わざわざ自宅飲みをすることはない。


私は常連で、頼むのはほぼ決まったメニュー。
黙っていても、いつものやつが出てくる。
さっと飲んで出る──そんな利用が多い。

「まいど~またのご来店をお待ちしております」
というようなことを妻から言われるが、飲み過ぎは身体に負担がかかる。「休肝日」も必要だ。


磯丸水産と違って、
妻の店は不思議と飽きない。

お酒で例えるならば、
日本酒やワインよりもハイボールのほうが、
飲み続けても飽きにくい。
…そんなイメージだ。


気づけば、妻の見た目と年齢は高級クラブからスナックのママに近づいてきた。
それでも安心感を求めて通い続けてしまう。


いつの間にか、「小さな常連客」まで増えた。
たまに、その可愛い常連は予約無しで急に来店することがある。妻に「また明日来るよ」と伝えてさっと店を出る。

でも、普段は私のために、妻は一番居心地のいい席を確保しておいてくれる。

「本日のおすすめ」が出てくることもあり、
勧められるがままにいただく。
…私が頼んではいないもので、正直味の違いはよくわからないが。

ちなみに、年中無休というわけではない。
月に数日、定期的な休業日がある。

今日はその「定休日」だ。
さすがに身体も休ませないといけない。

仕方ないので、たまには自宅で飲もうか……
と考えていたら、夜になって「今日は海鮮はお休みだけど、簡単なものなら出せるよ」というニュアンスのことを言われた。

常連である私のために、
簡単なつまみを作ってくれるらしい。

ありがたいことだ。

……で、なんの話をしているんだ私は。

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