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《詩》 ガラス

昨夜
ガラスのコップになった
今宵は背を伸ばして
小さな花瓶になる
花を一輪生けてください
夜の水を抱いていると
さみしさに満ちて
小さな光を
欲してしまうのです
水面はわたしのものではないけれど
夜のテーブルの上で
月の光が
こっそりと揺らすのを
わたしだけのものにできる
もしも花がわたしのなかにあれば
その切なさを分け合える
揺れた光が
ゆっくりと花びらへ満ちてゆくのを
眺めてみたい
だから今宵は花瓶になる
あなたを想ってガラスを解き
あなたを目指して背を伸ばす
悲しくて冷えてしまったら
バラバラに砕け散るだろう
粉々のわたしを
そのままにしてください
夜にあつめた光を
あなたにあげます