バックアップがあっても復旧できないケース
皆様こんにちは。
バックアップを取っておく企業・団体様は増えてきました。
しかし、本当に戻せるかどうかはまた別の話です。
今日はちょっとそこをお話ししてまいりましょう。
バックアップ担当者が退職したら復旧できない問題
これが意外と多いんですね。
つまりバックアップとリストアという作業が属人化してしまって、他の人では手が出せない状態ということです。
これ、結構なリスクです。
バックアップソフトの管理画面のパスワードが不明
保存先がわからない
復元手順が文書化されていない
DR(災害復旧)やBCP(事業継続計画)というとシステム障害や災害を想像しますが、実際には
「担当者の不在」
も立派な事業継続リスクです。
AI時代のデータ消失リスク
いま、かなりタイムリーな話題です。
生成AIの利用が急増していますが、
AIに渡した元データ
学習用データ
プロンプト資産
AIで生成した成果物
のバックアップを考えている企業は、意外と少数派なんですよね。
私ですか?全部バックアップしていますよ。
ただ、そういうものがバックアップ対象であるという意識はまだまだ低いなというのが正直な感想です。
「サーバーのバックアップはあるが、AI資産は守れているか?」
ここ、確認なさっているでしょうか?
クラウドだから安全、は本当か?
DR/BCP体制を作るには定番ですが、一般の方はあまり意識なさっていらっしゃらないのではないかと思います。
たとえば、
Microsoft 365
Google Workspace
Salesforce
を使っていても、削除されたデータが永遠に残るわけではありません。
オフサイトバックアップの必要性が強く認識されたきっかけは東日本大震災だと思うのですが、その後クラウドというものが普及して、その便利さからすっかりクラウドがあれば安全という意識になってしまったように思います。
しかし、クラウドはそのあまりの便利さゆえに、結局本番環境になってしまっている例が少なくないのです。
クラウドを使うなら、本番環境用のクラウドとバックアップ用のクラウドは分けた方がいいですね。
「クラウド=バックアップ」は、多くの場合成り立たないことになってしまうという事実があります。
復旧時間(RTO)を計測したことがありますか?
これ、ほとんどの企業様が行っていらっしゃいません。
多くの企業様が「復旧できるか」だけをお考えです。
しかし本当に重要なのは「何時間で復旧できるか」です。
たとえば
10TBのファイルサーバ
500人が利用
という環境で、実際に戻すのに何日かかるのか。
測定していない企業は少なくありません。
地震より怖い「誤削除」
じつはデータ消失の最大の原因がこの誤削除です。
実際の発生頻度で言えば、
大地震
洪水
火災
よりも
誤削除
上書き
設定ミス
の方が圧倒的に多いです。
あなたの会社のデータが消えてしまう理由で一番多い理由は何でしょう?
実は
ハッカーでも地震でもありません。
毎日PCを使っている私たち自身です。
そういうときのためにも、オフサイト・エアギャップバックアップの必要性がクローズアップされてくるわけです。
「どのくらいの時間で復旧できるか」という観点
バックアップは、取って安心ではありません。
取ったら復旧テストを確実に行う。
誤削除が起きないバックアップ環境を整える。
外付けの媒体にバックアップを取り、遠隔地に逃がす。
私の個人用PCは、遠隔地に逃がしてこそいませんが、他は全部行っています。
個人用PCですから遠隔地に逃がす先がないのですが、まあ個人用ですからこれで十分でしょう。
ぜひ皆様も、考えてみてください。
5分で完了するDR/BCP体制のセルフチェックもご用意しています。
現在の対策状況を確認したい方は、ぜひご活用ください。
また、個別のご相談も承っています。
「自社の運用は本当にこれで大丈夫なのか」
そんな疑問をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。
LinkedInなんかもぼちぼちやっております。
https://www.linkedin.com/in/tadaomurashima/
時々ご覧いただければ幸いです。
目次を貼っておきますので、他の記事もご覧になってください。
目次を貼っておきますので過去記事もご覧下さい。
では今日はこの辺で。
