番外編・WindowsからLinuxへの移行戦略 その2
皆様、こんにちは。
株式会社カチカのオフサイト&コールドバックアップ業務担当の村島です!
夏バテなのか、本当に体調が悪いです。結局一夏ずっとエアコン入れっぱなしみたいなものだったのでいまちょっとエアコンの電源をオフにしてみました。
これで今日はちゃんと寝られるといいな。
というわけで、いつものやつやっておきましょうか。
あなたは、もう10年間も直接会っていない友人X子さんに会いたいと思っています。X子さんは海外にいますが、どこにいるのかはわかりません。
というわけで、知っていそうな人たちに話を聞いてみました。
A氏「X子さんはアメリカにいるよ」
B氏「X子さんはブラジルにいるよ」
C氏「X子さんはブラジルにいるよ」
D氏「X子さんはアメリカにいるよ」
実は、X子さんはアメリカにいます。A氏はX子さんがアメリカにいるという正しい情報を持っています。そしてそれを正直に言いました。B氏もX子さんがアメリカにいると知っていますが、嘘を言いました。C氏はX子さんがブラジルにいるという誤った認識を持っており、それをそのまま言ってしまいました。D氏もX子さんがブラジルにいるという誤った認識を持っていますが、嘘をついた結果正しい情報になってしまいました。
A氏、B氏、C氏、D氏、この中で誰が嘘つきでしょうか?
本題に入ってまいりましょう
この文章では、個人・中小規模の組織・大きな組織と区別しながらWindowsからLinuxへの移行戦略を考えていきたいと思います。これからお話しするのはその共通基盤ということになります。正直あまり面白くない話かも知れませんが、しばらくお付き合いください。
Linux移行の共通基盤:全規模に共通する考慮事項
まずは、どの規模の組織であっても共通する事柄について述べていきたいと思います。個人のレベルでも、使い慣れたOSを別のものにするというのはなかなか大変なことになると思います。そのあたりをじっくり見ていきましょう。
移行計画の立案
まずは入念な計画を立てましょう。場当たり的に事を進めようとするのは絶対にやめた方がいいです。失敗の元です。計画の段階で、いま使っている環境の評価からリスクの特定、目標の明確化までを網羅的に行うことで、移行後の予期せぬ問題や使用不可能な時間帯が発生してしまうリスクを最小限に抑えることができます。
現行環境の評価と要件定義
移行を成功させるための第一歩は、いまのIT環境を詳細に把握することです。これには、現在使用しているハードウェア(PCのスペック、周辺機器)、ソフトウェア(OS、アプリケーション、ミドルウェア)、ネットワーク構成、データ量、そしてそれらが関わる使用目的とそのプロセスをすべて細かいことも逃さずに洗い出す作業が含まれます。特に重要なのは、Windowsに強く依存しているアプリケーションや、Linuxでの動作が保証されていない特殊な周辺機器を特定することです。これらの要素を正確に把握することで、移行後の互換性問題や運用上の課題を事前に予測し、適切な対策を講じるための基礎情報が明らかになります。Tableau Serverの移行手順においても「移行の計画を立てる」ことが最初のステップとして強調されており、どのようなシステム移行においてもこの初期評価は不可欠です。Tableau Serverというのは「組織内でデータと分析結果を共有するためのプラットフォーム」です。もう少し砕けた表現にしますと「Tableau Desktopで作ったダッシュボードを共有するプラットフォーム」です。さらにTableauとはデータのビジュアル分析を行うためのプラットフォームです。まあこれについてはこれ以上の説明は避けましょう。目的からそれますからね。一応画面だけ引用しておきますね。

(画像はData Analytics Technical Information Site様より)
https://newssdx.kcme.jp/tableau_what_is_tableau/
移行目標の明確化
移行によって何を達成したいのかを具体的に決めることは、戦略の方向性を決定する上で極めて重要です。例えば、単にOSを置き換えるだけでなく、ITコストの削減、セキュリティ体制の強化、古いPCの再活用による資産の有効活用、あるいは特定の開発環境の構築や最新技術の導入といった具体的な目標を設定します。目標が明確であればあるほど、最適なLinuxディストリビューションの選定、代替アプリケーションの検討、そして移行プロセス全体の戦略をより効果的に選択しやすくなります。目標が曖昧なまま移行を進めると、途中で方向性を見失ったり、期待した効果が得られなかったりするリスクが高まります。一応説明しておきますが、ディストリビューションというのを軽く説明しておきますと、まずリナスさんという方がLinuxというものの核心部分を作成して無料公開したんですね。そしてそれを使っていろんな人がひとつのOSとして仕上げたもの、そのひとつひとつをディストリビューションと言います。
リスク評価と軽減策
Linux移行には、いくつかの潜在的なリスクがあります。主なリスクとしては、既存のWindowsアプリケーションとの互換性問題、移行後の従業員のITスキル不足、そして導入時の初期コストと時間が挙げられます。これらのリスクに対しては、事前に具体的な軽減策を立案しておくことが重要です。例えば、互換性の問題が懸念されるアプリケーションについては、Linuxネイティブの代替ソフトウェアの検討や、Wineなどの互換レイヤーの利用を検討します。従業員のスキル不足に対しては、体系的なトレーニングプログラムの導入を計画し、導入初期の業務効率低下を最小限に抑えるための対策を講じます。また、大規模な移行においては、一斉移行ではなく段階的な導入計画を立てることで、リスクを分散し、問題発生時の影響範囲を限定することができます。Wineというのは、Linux上でWindowsのソフトウェアを動かすためのLinuxアプリケーションです。エミュレータか?とお考えの方も必ずいらっしゃるのではないかと思うんですが、Wine公式ではエミュレータではないと言いきっています。そもそもWineというのは、Wine is not emulatorの略だとしてます。矛盾してないか…?まあいずれにせよ、Wineで動くのはexeファイルひとつだけで動く簡単なものに限られるようです。

(画像は「窓の杜」より)
https://forest.watch.impress.co.jp/img/wf/docs/1473/266/html/image1.jpg.html
exeファイルひとつと言っても、Windowsのシステムファイルに依存する場合もありますので、Wineでも動かなかったりします。DOS時代に開発されてWindowsにも移植されたAMEL BROATというRPGがあるんですが、システムファイルを使用するため、試してはいませんがおそらくWineでは動かないと思います。

(画像は「ふりげ!」様より)
http://freegamelibrary.net/soft/amel.htm
このゲーム、レトロゲー風な感じで、絵がいまいちなのが玉に瑕ですが、フリーソフトにしては大変面白いので一回プレイしてみてください。今風な3Dにリメイクしようというプロジェクトもあるようなので期待しましょう。
話を戻りますが、Wineって実行する際にどのバージョンのWindowsなのかを設定するようになっていたと思います。言ってみればWindowsの互換モードみたいなものでしょうか。

(画像はメモ帳)
話を戻りますが、移行計画は単なる技術的タスクリストではなく、組織全体のビジネス継続性計画(BCP)と密接に連携すべき戦略的プロセスです。特にWindowsのサポート終了という外部要因が移行を加速させる場合、計画の不備は業務停止という重大な結果を招く可能性があります。リスク評価は、単に技術的な側面だけでなく、人的資源(トレーニング)、財務(初期コスト、隠れたコスト)、そして時間軸(段階的導入)を包括的に考慮する必要があります。計画段階で「成功の定義」を明確にし、具体的な成果指標(KPI)を設定することが重要です。例えば、コスト削減が目標であれば具体的な削減額、セキュリティ強化であればインシデント発生率の低減、古いPC再活用であれば再利用台数などです。これにより、移行後の効果測定が可能となり、継続的な改善サイクルを回す基盤が築かれます。やはりLinuxはWindowsと比べるとコマンドを叩かなければいけないシーンが多くなりますので、教育でそこをしっかりサポートしていく必要が出てくるかと思います。
ハードウェア互換性の確認
Linuxは非常に幅広いハードウェアに対応していますが、全てのデバイスが完全にサポートされているわけではありません。特に、特定のモデルや最新のハードウェア、あるいは独自ドライバーを必要とする周辺機器では、互換性の問題が発生する可能性があります。
既存ハードウェアの互換性チェック方法
既存のハードウェアがLinuxで問題なく動作するかを確認することは、WindowsからLinuxへの移行に関して避けられない事柄だと思われます。互換性を確認するための最も効果的な方法は、linux-hardware.orgのようなLinux対応ハードウェアリストを提供しているウェブサイトを利用することです。このサイトは、世界中のユーザーが匿名で収集したLinuxマシンのハードウェア詳細情報に基づいており、互換性チェックやドライバーの特定に役立ちます。また、特定のLinuxディストリビューションの公式ドキュメントや互換性リストを参照することも有効です。さらに、ハードウェアのモデル名を使ってインターネット検索を行うことで、他のユーザーのレビューやフォーラムでの議論から、潜在的な問題や解決策に関する貴重な情報を得ることができます。
とは言え、案外Linux用のデバイスドライバって世界中のマニアが迅速に作成してくれますので、あんまり困ったことって起きないというのが私の個人的な感想です。外部機器メーカーも(特に海外のメーカーは)Linuxで使用することを想定している場合が多く、その点あまり気を揉む必要はないかなという風に思います。
ドライバーと周辺機器の課題と解決策
Linuxへの移行において、特に課題となりやすいのがグラフィックカード、Wi-Fiアダプター、プリンター、スキャナーといった周辺機器のデバイスドライバです。これらのデバイスがLinuxで正常に動作しない場合、業務に支障をきたす可能性があります。
まず、最新のデバイスドライバやファームウェアがインストールされているかを確認することが重要です。ほとんどのLinuxディストリビューションは、オープンソースのドライバーを標準で搭載していますが、一部の独自ハードウェアにはベンダー提供のプロプライエタリドライバ(プロプライエタリドライバとは「専用のドライバ」ぐらいに理解しておいてください)が必要となる場合があります。それでもハードウェアが動作しない場合は、オープンソースのドライバを試みることや、Linuxのフォーラムやコミュニティに相談して解決策を求めることが非常に有効な手段です。コミュニティには、同様の問題に直面した他のユーザーや開発者がおり、具体的な解決策や回避策を提供してくれることがあります。
Ubuntu(Linuxのディストリビューションのひとつです)は「最高水準のハードウェア認識機能」を備えていると評価されており、多くの周辺機器が自動的に検出されるため、特にLinux初心者には推奨されるディストリビューションです。これは、ドライバを探す手間を省き、移行後の初期設定をスムーズにする上で大きな利点となります。
ハードウェア互換性の事前検証は、移行プロジェクトのスケジュールと予算に直接影響を与える必要不可欠な作業です。特に企業環境では、多数の異なるハードウェアモデルが存在することが多く、個々の互換性確認を怠ると、移行後の大規模なトラブルシューティングや追加投資(新規ハードウェア購入)が発生し、プロジェクト全体の遅延やコスト超過を招く可能性があります。Ubuntuのようなハードウェア認識に優れたディストリビューションの選択は、このリスクを低減する戦略的選択肢となり得ます。既存のハードウェア資産を最大限に活用することは、コスト削減と持続可能性というLinux移行の主要なメリットに直結します。したがって、互換性確認は単なる技術的チェックリストではなく、ビジネス上の投資対効果(ROI)を最大化するための重要なステップと位置づける必要があると思われます。互換性の低いハードウェアは、移行対象から除外するか、新規購入を検討するなどの早期判断が求められます。
というところで今日はここまでと致します
今日も若干短いんですが、次から話題が変わりますのでここまでとしたいと思います。最近は小学校でもPCの授業があると聞きますが、私企業の製品を使って公教育を行うのは望ましくないということでLinuxが用いられているという噂を聞いたことがあるんですが、これって事実なんでしょうか。
これから追々お話ししていこうと思うんですが、LinuxにはWindowsでだいたい使われているメジャーなソフトウェアの互換ソフトウェアがあります。
少々操作方法が違う場合もあるのですが、まあそこは慣れですよね。例えばMicrosoftのOfficeの互換ソフトでLibreOfficeというのがありますが、だいたいこれで事足りるんじゃないでしょうか。どうしてもMicrosoftのWord、Excel、PowerPointが使いたければ、Microsoftアカウントを作成してWeb版を使うという手もあります。ただ、私が試した限り、電子内容証明を送信するにはどうしてもMicrosoftの有料Wordが必要みたいです。そういった特殊な需要以外でしたらだいたい互換ソフトでなんとかなると思います。
そういうわけで今日もやります
Geminiさんのお手並み拝見シリーズです。前回はこんな絵を描いてもらったのでした。

これは「関孝和の絵を描いて?」とGeminiさんにお願いした結果の出力です。あまりわかっていないところが多い人ではあるのですが、今日の数学とかなり近いことを既に計算していました。連立方程式の考え方、正3角形から正20角形までの面積の求め方、円周率を小数点以下第16位まで正確に求めたこと…などなどです。
それほどの偉業を成し遂げたのになぜ詳しいことがわかっていないのか、私は根本的な原因は江戸時代において実用的な学問は位の低い人間のやることという考え方があったことだと考えています。例えば年貢の徴収をするには田んぼの面積を測る必要があったわけですが、当時既に三角関数の考え方がありました。しかしそういう実用的な学問をやるのは下級武士がやることで、上級武士は抽象的な思索を行うことという考え方があったように思うんです。
ではそれはなぜかというと、経済成長を起こさないためではないかと。実用的な学問がどんどん進むと、技術革新が起きて産業が成長します。基本的に鎖国をしていた日本ですが、経済成長をすると土地も資源ももっと必要になります。結局、なんとかして他国とつながりを持たざるを得ない。経済成長の権化のような秀吉が朝鮮出兵をして大失敗したのを見ていた家康は、経済成長がない安定した社会を作ろうとしていた。この考え方、どう思われますか?
ちなみに肖像画は残ってますね。

(画像はWikipediaより)
Geminiさんの絵にはそろばんが描かれていますが、関孝和はそろばんを使っていたんでしょうか。使っていてもおかしくはないと思いますが、いろいろよくわからないところがなかなか魅力的な歴史上の人物だと思います。
さて、今日もお願いしてみましょうか。

今回は超有名人ですよ。だからヒントは軽めにしておきましょう。
芸人です
大正時代に活躍しました
恐妻家だったそうです
というわけで考えてみてください。
今日はここまでとしたいと思います。
目次へのリンクを張っておきます。
上のリンクから目次だけの記事に行きますのでそちらをご覧ください。
また次回もよろしくお願いいたします。
なお、弊社の業務をご紹介するちゃんとしたWebサイトは現在鋭意作成作業中です。今しばらくお待ちください。
