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バックアップ担当者のための戦略的作業手順 その1

皆様、こんにちは。
株式会社カチカのオフサイト&コールドバックアップ業務担当の村島です!
最近マジックに興味がありまして、お金というのはいつも持ち歩くものですのでコインマジックなんかをさらっとできればコミュニケーションツールになるかなと。
コインマジックに不可欠なのが「パーム」という、手の中にコインを持っていないように見せて実は持ってるという技術ですが、私は掌が大きいせいか500円玉を持っていても不自然に手が丸まってしまいます。
これ、訓練でなんとかなるんですかね…。
では、いつものやつ行っておきましょうか。

中身を見ることができない3つの箱があります。それぞれには仕切りがあり、左右ふたつの部屋に分かれています。箱には左右別々に蓋がついており「金貨2枚」「銀貨2枚」「金貨と銀貨1枚ずつ」が入っています。1つを選んで片方の蓋を開けてみたところ、金貨が入っていました。このとき、もう片方に銀貨が入っている確率はいくらでしょう?
金貨2枚が入った箱を箱A、銀貨2枚が入った箱を箱B、金貨と銀貨が1枚ずつの箱を箱Cとします。1枚目に金貨が出たため、あなたが選んだのは箱Bではなく、箱Aか箱Cのどちらかです。箱Aならもう1枚も金貨で、箱Cならもう1枚は銀貨です。従って、銀貨が出る確率は1/2だと思った方も多いことでしょう。しかし、正しい答えは1/3です。
なぜだか知りたい方は本文章下のフォームからお問い合わせください。

さて、本題に入って参りましょう。

まず、全体の内容についてお話しいたします

今日のデジタル環境は、かつてないほどのデータ量の爆発的な増加と、ランサムウェアをはじめとするサイバー脅威の高度化という二重の課題に直面しています。企業にとって、これらの脅威から重要なデータを保護し、予期せぬ事態が発生した場合でも事業を継続するための堅牢なデータ保護戦略は、もはや選択肢ではなく、事業存続のための不可欠な要件となっています 。単一のバックアップ手法に依存するだけでは、多様化するリスクに対応しきれないという認識が、現代のバックアップ戦略の基盤を形成しています。

ランサムウェアは、単にデータを暗号化するだけでなく、バックアップデータそのものを標的とすることで、企業の復旧能力を著しく阻害する新たな脅威として台頭しています。このような状況下では、バックアップデータが本番環境と同じネットワーク上に存在する場合、ランサムウェアに同時に感染するリスクが高まります。このため、バックアップデータ自体の「隔離」と「不変性」の確保が、現代のデータ保護戦略における最重要課題のひとつとなっています。事業継続マネジメント(BCM)の観点からも、災害やトラブル発生時に早期に復旧できる情報システムや、災害被害を予防する措置・体制の構築が強く求められています。

この記事では、クラウドバックアップの持つ柔軟性と拡張性、オンプレミスバックアップが提供する制御性と高速性、そして物理的エアギャップおよびオフサイトバックアップが実現する究極の分離性という、これら三つの異なるバックアップ手法を、組織の特定のニーズ、データ特性、および目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)の目標に基づいていかに戦略的に組み合わせるかを考察したいと考えています。各バックアップ手法は固有の強みと弱みを持つため、それらを単独で評価するのではなく、相互補完的な関係として捉えることが、強靭なデータ保護体制を構築する上で極めて重要です。特に、ハイブリッド戦略は、オンプレミス環境の高速な復旧能力と、クラウドのオフサイト性および拡張性を組み合わせることで、単一のソリューションでは達成できないレベルのデータ保護と復旧能力を実現し、現代の複雑なビジネス要件と脅威環境に対応するための最適なアプローチとして注目されています。

本記事の主要な提言は以下の通りです。第一に、データ分類とリスク評価に基づき、RTOおよびRPOの目標を明確に設定することです。第二に「3-2-1ルール」を基盤とし、不変性(Immutable Storage)やエアギャップといった最新の防御概念を取り入れた「3-2-1-1-0ルール」へとバックアップ戦略を進化させることです。第三に、総保有コスト(TCO)、セキュリティ、拡張性、運用負荷を総合的に考慮したハイブリッド戦略を構築することです。最後に、定期的なバックアップテストと復旧訓練を実施し、バックアップ戦略の実効性を継続的に確保することの重要性をご説明したいと思います。これらの提言は、企業がデータ喪失のリスクを最小限に抑え、事業の継続性を最大化するための具体的な指針をご提供できればと考えています。

序論:現代のデータ保護環境と課題

まずはデータが今日置かれている状況と、その課題について見ていきましょう。データが指数関数的に増えていく状況にあって、守る手段は高度化して行かざるを得ません。まだ先が見通せない状況ではあるのですが、何もせずに手をこまねいているわけにも行きません。今後の見通しを立てるためにも、現在の状況を詳細に見ていきましょう。

データ爆発とサイバー脅威の増大(特にランサムウェアの脅威)

現代の企業が日々生成し、処理するデータ量は指数関数的に増加しており、この「データ爆発」は、バックアップの複雑性と重要性を飛躍的に高めています。この膨大なデータは、企業の競争力の源泉である一方で、その保護は喫緊の課題となっています。同時に、サイバー攻撃、特にランサムウェアは、データ保護戦略における最大の懸念事項の一つとして、その脅威を増大させています。ランサムウェアは、単にデータを暗号化して身代金を要求するだけでなく、企業の復旧能力を著しく阻害するために、バックアップデータ自体を標的とすることが特徴です。

ランサムウェアは、感染したデバイスだけでなく、物理的に接続されたデバイスや同一ネットワーク内にある全てのデータに感染する能力を持つため、従来のNASや外付けHDD、ファイルサーバーに保存されたバックアップデータも容易に暗号化される危険性があります。このため、バックアップが単に「データのコピーがある」という状態では不十分であり「そのコピーが安全である」という保証が不可欠となります。ランサムウェアの被害に遭った場合、バックアップデータが暗号化されてしまえば、企業は業務の停止を余儀なくされ、顧客からの信頼を損ない、収益に重大な影響を及ぼす可能性があります。

このような状況は、バックアップ戦略が単なるデータ損失からの復旧手段ではなく、事業継続性そのものに対する多角的な脅威に対応できる「レジリエンス」の概念を取り込む必要があることを示しています。ランサムウェアの進化は、バックアップデータ自体の「隔離」と「不変性」という新たな要件を生み出し、バックアップ戦略が「復旧」だけでなく「保護」の側面を強化する必要があるという現代のトレンドを決定づけています。

事業継続計画(BCP)と災害復旧(DR)の重要性

予期せぬ災害、システム障害、またはサイバー攻撃が発生した場合でも、事業活動を迅速に再開し、継続するための計画である事業継続計画(BCP)と、情報システムを復旧させるための具体的な手順である災害復旧(DR)は、企業の存続に直結する経営課題です。バックアップ戦略は、このBCPおよびDR計画の中核をなす要素であり、その堅牢性が企業の回復力を直接的に左右します。

バックアップ戦略は、目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)という具体的な指標を通じて、ビジネスインパクトと直接的に結びついています。RTOは、災害発生からシステムが復旧し、業務が再開されるまでの許容される最大時間を指し、RPOは、データ損失が許容される最大期間、すなわちデータのバックアップが最後に取得された時点を指します。これらの目標値は、バックアップの頻度、復旧の速度、そしてそれに伴うコストに大きな影響を与えます。RTOとRPOの目標設定は、技術的側面だけでなく、ビジネスの許容できるダウンタイムとデータ損失のバランスを考慮した経営判断が不可欠です。クラウドバックアップは、災害発生時でもデータ損失の心配がほとんどなく、インターネットが利用できればどこからでもアクセス可能なため、短時間での復旧を可能にし、BCP・DRを強化する手段として有効です。

バックアップ戦略の多層化の必要性

単一のバックアップ手法に依存することは、単一障害点(Single Point of Failure)を生み出し、予期せぬ事態が発生した際に壊滅的なデータ損失や事業停止につながるリスクを内包しています。例えば、オンプレミス環境でのバックアップは、火災や停電などの局所的な災害が発生した場合、オリジナルデータと共にバックアップデータが全て消失する危険性があります。また、ランサムウェアに感染したPCと同一ネットワーク内にあるバックアップサーバーのデータも、同時に暗号化される恐れがあります。

このようなリスクを最小限に抑え、より高いレベルのデータ保護と復旧能力を実現するためには、異なる特性を持つ複数のバックアップ手法を組み合わせる「多層化」が不可欠です。多層化は、単にバックアップの数を増やすこと以上の意味を持ちます。それは、物理的災害、サイバー攻撃、人的エラーといった異なる種類の脅威に対して、地理的分散、ネットワーク分離、データ不変性といった異なる防御メカニズムを適用する「防御の深層化」の概念です。これにより、ある防御層が破られたとしても、次の層がデータを保護するというレジリエンスが生まれます。ランサムウェアからデータを保護するためには、バックアップに加えて、エアギャップと不変性を実装することが最善のアプローチであると強調されています。

短いですが今日はここまでと致します

少し短いのですが今日はここまでと致します。次回から各バックアップ手法の個別的な解説に入ります。いろいろな方法でバックアップを行い、組み合わせてより堅牢なバックアップを作成する具体的な手法について見ていきましょう。

というわけですが今日もやります

Geminiさんのお手並み拝見シリーズです。昨日はこんな絵を描いてもらったのでした。

これは誰でしょう?

これは「吉田兼好の絵を描いて?」というリクエストに対するGeminiさんの出力でした。
吉田兼好は、特に説明する必要はないでしょう。鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した歌人であり随筆家です。ちなみにですが、この時代の小説家を最初模索したのですがそれっぽい人はいませんでした。
『徒然草』の作者ですね。これは日本の三大随筆と言われています。

吉田兼好像
(画像はWikipediaより)

何となく、私にとっては憧れる生き方でもあります。
さて、今日も1枚描いてもらいましょう。

これは誰でしょう?

今回はめっちゃ簡単だと思います。
ヒント行きましょうか。

  1. 歌舞伎役者です

  2. いまでも残る名前です

  3. この人が初代ですから、かなりインパクトのある芸の持ち主だったんでしょうね

というわけで、次回に答えを発表します。
今日はこれぐらいで終わらせていただきます。目次へのリンクを張っておきます。

上のリンクから目次だけの記事に行きますのでそちらをご覧ください。
また次回もよろしくお願いいたします。
なお、弊社の業務をご紹介するちゃんとしたWebサイトは現在鋭意作成作業中です。今しばらくお待ちください。

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