突然消えた「赤いきつね」
皆様こんにちは。
今回はちょっとスレスレな話になりますが、お付き合いください。
なんの予告もなく消えた「赤いきつね」
ユーザーの間で「赤いきつね」と呼ばれる商品群を提供していた会社のサイトが、なんの予告もなく消えました。
赤いきつねといえば有名なカップうどんですね。一時、Xでなんか燃えてましたね。メーカーの東洋水産が出したCMで、それが寒い中で赤いきつねを食べている女の子のアニメで、女の子の頬が赤くなっているのが性的で女性の性を搾取している…とか何とか。寒い中で熱いもの食べたら頬ぐらい赤くなるでしょうよ。何見ても性的に見えるって、男子中学生か!という感じですが。
でも、ここで話題にしたいのはそっちの赤いきつねじゃないんです。SlySoftという会社が販売していたソフトウェアの方です。ロゴマークに以下のように文字どおり「赤いきつね」を使ってますので一連の製品群はこの名前をもって呼ばれているんです。

これ、なんのソフトかといえば、まあぶっちゃけ映像Blu-rayやDVDの海賊版を作るためのソフトです。かなり高性能なソフトでした。
ところが公式サイトがある日突然なくなったんです。このソフトは常駐型のソフトで、バックグラウンドで会社のサイトとつながっていないと動かないソフトでしたので、これまで使ってきた人が突然使えなくなるという事態に陥りました。
今時は、有料動画を見たいと思えばサブスクを使うものなんでしょうが、特定の「この動画」が見たいと思ったら、レンタルで見る方が安くついたりするのも確かです。気に入った動画を久しぶりにもう一回見たいと思ったら消えていたりしますしね。だからレンタルで借りて海賊版作って保管しておくというのは、動画視聴習慣が「たまにしか見ない」という人にとっては、サブスクよりコスパが良かったりしたんでしょうね。
改めて確認しておきますが、何らかのコピーガードが施されたBlu-rayやDVDを複製することは、技術的に可能でも法的にアウトです。ですのでこのソフトも日本国内で販売されているパッケージ版ではコピーガード解除機能はなかったりします。機能があるのは、あくまでもダウンロード版だけ。
だから最近はサブスク動画を録画できるソフトなんかが出回ってますね。個人的に思うんですが、日本人ってテレビ放送でもなんでも定期的に放送されるものを録画してアーカイブにすることが好きな人が多いように思うんですよ。その流れでお気に入りのDVDを保存しておきたい、サブスクを保存しておきたいという需要は多いんでしょうね。
弊社の悩み
弊社は記録媒体からのデータ復旧も業務としていますが、見られなくなったDVD-RやBlu-ray-Rを何とかして欲しい、とか、テレビ録画を保存したBlu-rayを何とかして欲しい、とかそういうご依頼、結構いただきます。
まず、テレビ録画は、ディスクを精査してデータの一部分だけ取り出しても暗号化されていて視聴できません。テレビ録画の暗号化というのは結構強力で、解除するのは事実上不可能だと思います。
そして、しばしばあるんですが、幼稚園とか保育園の時の発表会とかそういう映像を、結婚式で流したいと思ったら見られなくなっていたので何とかなりませんか?というご依頼なんですね。
こういうご依頼は、まずふたつの方向で考えます。ディスクの盤面に傷がある場合、研磨でそれを取り除いたら見ることができるように復活したりすることはあります。
研磨ではなく記録体の劣化で視聴不可能になっている場合がやっかいです。ディスクを精査していくらかでもデータを引っ張り出すことができる場合もありますができない場合もあります。
このときに映像が取り出せたとしても、これは法的にはちょっとまずいんじゃないかなと思われる場合もあるんですね。
また、幼稚園とか保育園の発表会動画を、知り合いに配りたいから複製したい、なんていうご相談をいただくこともあり、DVDやブルーレイを拝見しますと、コピーガードがかかっているなんてことも実際あるんですね。こうなったら、技術的には可能でももうお断りする以外に方法がありません。
幼稚園や保育園の思い出の映像って、園の職員さんなどが撮影したものを単純にコピーしてあるだけならなんの問題もないんですが、業者さんが撮影してデジタル編集してメニュー画面もつけて、っていう形でより楽しくしてある場合も多いんですよ。
それはとてもいいことだと私も思いますが、関係者にしかおそらく配られないであろうこういうディスクにもコピープロテクトがかけてある場合があるんですよね。そうなったら、技術的には可能でも弊社としてはお断りするほかありません。おそらく、その業者さんの使っている映像デジタル編集ソフトがデフォルトでコピーガードをかけるようになってるんだと思います。
手詰まり?
こうなってしまうと、お気に入りの動画を保存しておきたいというのは無理な話なのでしょうか?
実はひとつだけ方法があるんです。映像DVDやBlu-rayに記録されている動画を複製するのが禁じられているのは、実はデータを直接引っ張り出すという方法だけなんです。
言い換えれば、それ以外の方法は禁じられていません。そこを利用しましょう。以下のものを用意してください。
WindowsPC(なるべくハイスペックで、ストレージ容量の余裕があるもの。モニタが2画面あるかモニタが広いものだと尚良し)
動画編集ソフト
WindowsPC上でDVD/Blu-rayを再生できるソフト
これだけです。
では、作業に入りましょう。PC上で、DVDやBlu-rayを再生します。なるべく大きい画面で再生した方がいいでしょう。録画したい部分の10秒ぐらい前で1時停止しておきましょう。そして、その再生画面をアクティブにしておきましょう。
そこでWindowsキー(田んぼのキーです)+Gを押してください。ゲームバーというのが表示されます。
左端の3x3の点の部分をクリックします。「キャプチャ」を選びましょう。そうしたら、いかにも録画できそうなボタン群が並びます。四角の中に丸い印があるのが録画ボタンです。これを押したら、アクティブなウィンドウの録画が始まります。マウスポインタも録画されてしまいますので、続きを再生するボタンを押したら、余裕を見て取っておいた時間のうちにウィンドウ外に撤収しましょう。
これで放っておけば動画がPCに録画されます。これはどう考えても「DVDからデータだけを引っ張り出した」という事例には当たりません。メニューとかその類いのものはなくなってしまいますが、DVDやBlu-rayの中身をPCに保存できました。ただ、これは最大2時間しか録画ができませんので、それ以上の録画をしたい場合にはいくつかに分けて録画していただくしかありません。
この方法だと、動画だけでなく再生ソフトのウィンドウ全体が録画されてしまいます。というわけで、動画編集ソフトを使って動画だけを切り出します。いくつかに分けて録画した場合の結合も動画編集ソフトで行えます。無料で編集できる定番ソフト「AviUtil」などが使いやすいでしょう。ごくごく基本的な操作しかしませんので、プラグインをどんどん入れる必要もありません。
こうして作った動画ファイルは、またDVD-RやBD-Rに焼くよりは、PCに保存したままにしておくかSSDなどデータの消えにくい媒体に保存した方がいいんじゃないかと私は思います。
もう2度と手に入らない映像を長くもたせるために
というわけで解説してまいりましたが、幼稚園や保育園の思い出映像なんてもう2度と手に入りませんよね。ですので、上記したような方法で光ディスクより安心できる媒体に保存しておくことをおすすめしたいと思います。
そして、そういうディスクを長持ちさせたいというご希望がおありなら、できるだけ頻繁に再生してあげてください。これは弊社の経験則でしかないのですが、撮影後何十年単位で放置されていたディスクより、しばしば再生されていたディスクの方が長もちします。実際、弊社で再生テストをしただけで動画の乱れや停止がなくなったという例もあります。
赤いきつねは結局どうなる?
う~ん、こればっかりは正直わかりませんね。なんか会社名をRedFoxというそのまんまの会社にして存続とかいう噂もあったんですが、ガセっぽかった感じです。もう復活はないんじゃないかな。
同じようなソフトが何種類かあることはあるんですが、光ディスクって正直斜陽産業だと思いますので、お金かけてそういうソフトを買うこともないような気がします。そもそも違法の疑いが極めて強いですしね…。
違法と言えば、PC上でBlu-rayを再生するソフトにも気をつけてくださいね。Blu-rayは開発元が権利を手放していないため、PC上での再生ソフトにもフリーソフトは存在しません。いや、実際にはあることはわかってるんですけど、そういうのもまた違法の疑いが高いです。
改めて赤いきつねについて
赤いきつねと緑のたぬきという商品がありますが、ライバル商品にどん兵衛ってあるじゃないですか。あっちって赤と緑が逆になってるんですね。昔からある商品なのについ最近気づきました。
カップうどん、カップそばってたまに食べるんですが、そばは割とそばだと思うんですよ。でも、カップうどんってあれうどんですかね?なんかどうもうどんだと思えないんですが…。
余談ですが私の母は麺類のことを大抵「うどん」と表現する癖があります。実家の近所のサイゼリヤを「うどん屋さん」と言われたときにはガチで「どこのこと?」と思いました。唯一区別がつくのはラーメンで、私が時々行く二郎系ラーメンのことは「体に悪いもの」としてうどんとは別枠認識されているっぽいです。割とおとなしめのラーメンの場合どうなるんだろうな?
というわけで今日はここまでにします。
次回もよろしくお願い致します。
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なお、弊社の業務をご紹介するちゃんとしたWebサイトは現在本当に頑張って作成作業中です。今しばらくお待ちください。
今日もありがとうございました。
