★Phil Collins and Marilyn Martin “Separate Lives” (1985)
【SONGS】1985 私のnoteでは1970〜80年代の思い出の曲を中心に紹介していますが、年代問わずに出会った魅力的な曲についてもノンジャンルで記事にしたいと思います。
UKミュージック・シーンの80年代に一世を風靡したシンガーでドラマー・ソングライター、フィル・コリンズが1986年にリリースしたシングル「セパレート・ライヴス」です。

この曲はテイラー・ハックフォード監督の映画「ホワイト・ナイツ」の主題歌で、同じ監督による作品「カリブの熱い夜」のタイトル曲「見つめて欲しい」がフィルだったという縁なのかなと思います。この「セパレート…」は、実はスティーブン・ビショップの作品。当初はスティーブン自身が歌うことになっていたようですが、映画の製作が延期されて、結果的にフィルに提供されたのだそうです。
フィルとデュエットする相方のマリリン・マーティンは、スティーヴィー・ニックスやボズ・スキャッグス、マイケル・マクドナルドやケニー・ロギンスなどのツアー・メンバーのコーラスとして活動していました。1984年に映画「ストリート・オブ・ファイアー」のサウンドトラックに採用されたスティーヴィー・ニックスの曲のコーラスに参加したことをきっかけにレコード会社との契約に至り、同レーベルで翌85年にサウンドトラックを制作するのにともないフィルとの共演が実現しました。
男女のデュエットによるバラードは、べたべたのラヴ・ソングかと思いきや、制作者のスティーブンに言わせると、実はすれ違いばかりのカップルの怒りの曲だとか。悪態ついて別れていく二人、そんな情景をゆったりとしたメロディアスなナンバーにするアイロニー、英語が分からなくて良かったなという感じです(苦笑)。
スティーブンのテイクも同年リリースの『Sleeping With Girls』というアルバムに収録されます。アコギ一本で奏でるスティーヴン節全開で、これはこれで味があって良いです。でもどうしてもこの曲にはフィルの色が付いているので、やや微妙です。何せフィルのテイクはUSチャート#1の大ヒットですからね。でも印税で潤ったということで許してもらいましょう。
当時のフィル・コリンズは、ヒット連発で絶好調!彼のキャリアの最盛期でした。一方のマリリンは86年にソロ・アルバムをリリースしてUSチャートで#72、シングル・チャートで#28とスマッシュ・ヒットしたものの、その後はソロでの活動は断念してバックアップ・シンガーとしての道を歩むことになります。人それぞれのキャリアということですね。
