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人はなぜ、わざわざカウンセラーに相談するのか

Q.心理学科の大学2年男子です。
大学で「カウンセリング入門」の講義を受けました。

これからは、相談を受ける時、クライエント(相談者)の気持ちを考えてうなずいたり、共感したりなど、最後まで丁寧に聞きたいです。
そうしないと、相談している人に失礼だと思いました。


A.素晴らしいです。
相談者はカウンセラーを信じているからこそ、相談してくれます。

相談者をないがしろにするのは、その人を裏切ることになります。
大学生の今から、その意識を持っていると、現場に出る時に、すでに差をつけることができます。

そもそも「相談」とは、なんでしょうか?
人は基本的に、自分の問題は自分で解決します。

「遅刻しそうだが、どうすれば良いか」
「トイレに行きたいが、どうすれば良いか」

たとえばこれらの問題は、自分で、

「遅刻しそうな時点で、先方に連絡する」
「電車内であれば、トイレがある車両に移動するか、ない場合は次の駅で降りる」

などの解決法を見つけられるため、わざわざ相談しません。
そう、「わざわざ」相談するのは、今抱えている問題が、自分ひとりでは解決が難しい場合か、自分以外の人の意見を聞きたい場合です。

人はたいてい、ベストな方法で解決したいため、相談相手を選びます。
友達、家族、学校の先生や、解決のために本・ネットの文章(noteなど)を読む人もいます。

その中で「初めて話すけど、カウンセラーに相談してみよう」というのは、よほど勇気がいることです。

カウンセラーとしては、気軽に相談してほしいのですが、やはり最初は上述の慣れた相手や、本・ネットのほうが緊張しません。

にもかかわらずカウンセラーに相談する人は、専門性を期待しています。
「カウンセラーなら、ベストな解決法を教えてくれるのではないか」と。

そこでカウンセラーが助言することもありますが、相談者の気づきを促すこともあります。
どちらにしろ、相談者が「カウンセラーに相談して良かった」と思ってもらえるように、話を聞く必要があります。

それがあなたの言う「相談者の気持ちを考えてうなずいたり、共感したりなど、最後まで丁寧に聞く」ということです。
逆に言うと、相談者の気持ちを考えず、途中で話を遮る聞き方は失礼で、相談者を失望させることになります。

相談を受ける人の中には、「相談を受けてやってるんだ」という人もいます。
カウンセラーを目指す人は、そうでないと思いますが、カウンセラーとして年数を積んだ人も、気をつけなければいけません。

「自信」と「おごり」は異なります。
「自信」は「人様の相談を聞かせてもらってるんだ」という態度、「おごり」は上述の「相談を受けてやってるんだ」という態度です。

カウンセラーは「おごり」に陥らないように、毎日気をつける必要があります。
もちろん私もです。

初心忘るべからず。
あなたの今の気持ちを、大切に持ち続けてください。

私も気をつけます。

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