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TESE(精巣内精子採取術)の仕組み

TESE(精巣内精子採取術)の仕組みをざっくり説明する

基本の流れ

  • 目的
    精液中に精子が出てこない無精子症(特に閉塞性・非閉塞性のケース)で、直接精巣の組織から精子を取り出すための方法。採取できた精子は顕微授精(ICSI)に使われる。

  • やり方

    1. 局所麻酔や全身麻酔の下で精巣に小さな切開を入れる。

    2. 精巣組織(精細管)を一部取り出す。

    3. 顕微鏡で観察して、精子が見つかれば回収する。

    4. 回収した精子はそのまま使ったり、凍結保存する。

バリエーション

  • 通常のTESE:小さな切開で少量の組織を取る。

  • micro-TESE(顕微鏡下TESE):手術用顕微鏡を使って、精子を作っていそうな太めの精細管だけを選んで採る。組織へのダメージを最小限にできる。

ポイント

  • 採れるかどうかは個人差が大きい。精子が成熟していれば採取可能だけど、途中で止まっていると難しい。

  • 一度の手術で十分な精子が得られれば凍結保存して、何度も顕微授精に使える。

  • 精巣へのダメージや腫れ、術後の痛みはあるけど、大きな手術ではない。

――っていうのがざっくりとした仕組み。


成功率の話

  • 閉塞性無精子症(精子は作られているけど通り道が詰まっている)
    → 精子回収率はかなり高くて、90%以上とされることが多い。

  • 非閉塞性無精子症(精子を作る力自体が弱い/止まっている)
    → 精子が見つかる確率は30〜50%前後
    → micro-TESEの方が、効率よく探せる分だけ成功率は少し高め。

  • 一度精子が見つかれば、そのサンプルを凍結保存しておいて、ICSI(顕微授精)のときに使う。


術後の影響・回復

  • 痛み・腫れ
    術後1〜数日は下腹部や陰嚢に「ずきずきする」「重い」感じが出やすい。
    腫れや内出血が1〜2週間続くこともある。

  • 日常生活
    ・当日や翌日は安静推奨。
    ・1週間くらいは運動・長風呂・飲酒は控えるように指示されやすい。
    ・仕事復帰はデスクワークなら数日で可能なケースが多い。

  • リスク
    ・精巣内に瘢痕(傷跡)が残る可能性。
    ・血腫や感染のリスクは低いがゼロではない。
    ・繰り返し行うと精巣機能そのものが下がるリスクもある。


つまり、成功率は「原因による差が大きい」。
術後は「大手術ではないけど、1〜2週間は身体に気を遣う」って感じ。


医学的な数値・成功率

  • 閉塞性無精子症
    ・精子回収率:**90〜100%**近い報告もある。
    ・精子自体は正常に作られてるから、通り道さえ無視すれば見つかることが多い。

  • 非閉塞性無精子症
    ・精子回収率:**30〜50%**程度。施設によって幅がある。
    ・micro-TESEを使えば、通常のTESEより5〜10%くらい回収率が高まるとされる。
    ・ただし「見つからない」ケースも少なくない。

  • 顕微授精(ICSI)の妊娠率
    ・TESEで取れた精子を使っても、体外受精と同等レベル。
    ・移植あたりの妊娠率は20〜40%前後
    ・女性側の年齢が大きな影響を与える。


術後の体験イメージ

(実際に体験談としてよく出る声をまとめると)

  • 術後すぐ
    ・局所麻酔が切れると「ずきずき」「鈍い痛み」。
    ・冷やすと少し楽。歩くと違和感が強まる。

  • 1〜3日目
    ・陰嚢の腫れや内出血がはっきりしてくる。
    ・椅子に座るときや歩くときに「突っ張る」「重い」。
    ・痛み止めを使えば日常生活はできる。

  • 1週間前後
    ・腫れは徐々に引いてくる。
    ・デスクワークは復帰できるが、長時間歩く・運動はまだしんどい。

  • 2〜3週間後
    ・見た目の内出血はほぼ消える。
    ・「違和感なく過ごせる」ようになるのがこの頃。

  • 生活の注意点
    ・シャワーは翌日からOK、湯船や運動は1週間程度控える。
    ・重いものを持つと痛みがぶり返すこともある。


つまり、「医療的には比較的小さな手術」だけど、実感としては1〜2週間は確実に体に響く、ってこと。
妊娠率や成功率の話と合わせると、やる価値はあるけど「術後は思った以上に長引く違和感」と「必ず精子が見つかるわけじゃない」という2つのリアルを覚悟する必要がある。


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