【ヤクオとファーミーの薬学を楽しく学ぶ物語】#4 降圧薬とグレープフルーツ?
知識系は厳密に言うと違う部分もありますが、あくまで物語としてお楽しみください😌
恒例の、マイクロ先生、そしてヤクオとファーミーでの勉強会の日。
突然ファーミーが口を開く。
「さて問題です!ヤクオ、“キンキ”って何でしょう?」
「“キンキ”?あの、大阪や京都がある地方のことだよね?」
「…天然も大概にしなさいよ…今は薬学の勉強をしてるの!何で地理が出てくるのよっ」
「ああ~!“禁忌”かあ!分かる、僕にも分かるよ!絶対に飲んではいけない薬のことだよね?」
「そう、正解。じゃあ何か禁忌薬の具体例は挙げられる?」
「え~まだ僕薬学部で勉強してないし分からないよ…ファーミーは何か分かるの?」
お決まりのヤクオとファーミーのやり取りを、今日もマイクロ先生は微笑ましい表情で見守っている。
「ファーミー、分かりやすい例として、降圧薬とグレープフルーツについて説明してあげるのはどうだい?」
マイクロ先生が優しく言う。
「確かに!降圧薬とグレープフルーツは代表的な相互作用でもありますもんね。さてさてヤクオくん、ちなみに降圧薬ってどんな薬か分かる?」
「それは分かるよ♪血圧を下げる薬のことだよね」
「大正解!じゃあこの降圧薬とグレープフルーツについて、ファーミー先生が解説するわよ♪」
ヤクオはメモを準備し、聴く姿勢はバッチリだ。
「降圧薬とグレープフルーツは“原則”禁忌なの。」
☆マイクロ先生の心の声の補足☆
(原則、と付けたのは、同じ降圧薬でも絶対にグレープフルーツが駄目ではない薬もあるからなんだね。この辺りの細かい違いについては、実務実習に行くとより詳しく学べるかもしれないよ。)
「人間の体には薬を代謝するための酵素があるんだけど、グレープフルーツに含まれている成分がこの酵素の働きを弱めてしまうの。そうするとどうなると思う?」
ヤクオは腕組みをしながら考える。
「う~ん、薬を代謝するための酵素の働きが弱められるんだから…薬が代謝されなくなる?」
「そう、正にその通り!薬が代謝されないということは、薬が体の中で分解されにくくなるのよね。そうすると、体の中に長い時間薬が残り、薬が効きすぎて血圧が逆に下がりすぎてしまうのよ。」
「なるほど~!ファーミー、説明分かりやすい!」
「ファーミーは解説も上手だね。教育係にも向いてるんじゃないかな。」
マイクロ先生も絶賛する。
「ちなみに、患者さんに降圧薬の説明をする時は、“降圧薬”よりも、“血圧を下げるお薬”って説明した方が良いかもね。専門用語は我々は何気なく使っているけれど、患者さんにとっては理解がしにくくなってしまうかもしれないんだ。」
マイクロ先生の補足にファーミーも頷く。
「私もそれを実習に行ってすごく実感しました。難しい言葉を使っても相手には伝わらない、相手に伝わる言い方をすることも必要なんだなって学びましたね!」
実習で学べることは薬の知識だけではない。薬学の世界はとっても奥深くて面白いんだろう。
「今日の勉強、とっても面白かった~!僕も早く薬学生になりたい!」
満足気なヤクオ。そして、
「お腹空いたな~、大阪行ってたこ焼きでも食べたいね!」
「近畿のことまだ忘れてなかったのね…」
3人の勉強会は今日も愉快。そろそろおやつの時間になるのだろうか。
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