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試合動画を作りました

この記事は『キャップ野球 Advent Calendar 2025』の12日目の記事になります。キャッパーの文章に興味がある方はぜひ下のリンクから。

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どうも、品川サーペンツの藤本です。




みなさん、動画作ってますか?







作ってますよね!?


アイトラ!奈良大!デリキャ!いいぞ〜




前回はかなり「さわり」の部分、概念的な話をしていたので、今回は実際に自分がやっている作業についてお話ししていきたいと思います。結構真面目です。

ちょうど動画が出たので、観てってください。











観ましたか?では、この動画の制作過程についてお話ししていきたいと思います。


制作環境

私は現在、DaVinci Resolveを使用して動画を制作しています。基本的なカット編集はもちろん、ディゾルブやエフェクトもよりどりみどり、そしてこれが無料で使用できます。パソコンのパワーがある程度必要ですが、AviUtl以外では無料でここまで使えるソフトは珍しいと思います。皆さんも是非動画制作に使用してみてください。

大学の控室のデスク。左のモニターにDaVinci Resolveを映しながら右のパソコンモニターで素材を集めたりスコアブックを確認したりしました。


テーマ構想


春先には既に、上半期のまとめ動画を作りたいなあと思い始めていました。品川サーペンツのチームが始動する際、選手紹介動画を作りましたが、各々の動画素材が集まってきたところで改めてチーム動画を作成したいという思いがありました。とりあえず品川の全試合をダウンロードして大学のWi-FiでYouTubeに上げ直していました。

tips: ドライブやギガファイル便に上がった試合動画は、YouTubeに限定公開の形で上げておくといつでも見られてうれしい。ただし画質は下がる。

また、選手個人の写真撮影なども積極的に行い、使えそうな素材を集めていきました。(青学の堀口くんにはカメラマンとして相当お世話になっています。ありがとう)

すでに後半戦に向けて素材を溜め始めています。24時間で10本までしか上げられないので注意。
透過素材はiPadでProcreateを用いて手作業で切り抜いています。いい切り抜きソフトがあれば教えてください。


動画/画角構成


基本的な流れとしては、個々人で作って、最後にチームでのプレーをまとめる、というのが最初の構想。湘南のプレー動画を観て、折角なので自分もやってみようと思いました。個々人の映像は投打捕で分けつつ、最初にプロ野球の登場ビデオの様な加工をしてみたい、と思っていました。今回はモデルとして2012年のJRA(日本中央競馬会)のCM『The WINNER』シリーズを大いに参考にさせていただきました。

https://youtu.be/5WDv_gxC5hA

見比べると、写真の出し方、文字の動き方が似通っていることがわかると思います。炎の素材はお借りしました。ディゾルブ(画面の切り替え)も光らせたりぼかしたりでいい感じにしています。

動画本編では映画の様に上下に黒い帯を配置し、その前面に選手写真を載せる形にしました。従来のプレイ動画だとどうしても選手たちがどのような人物であるかがわかりにくい状態だと感じていたので、常に横に置いて初見の方々にも覚えてもらおうという算段です。また、動画素材の画角が様々で、微妙に端が切れていたりするのを誤魔化すためという面もあります。

tips: 動画撮影時の画角には推奨される構図があり、できるだけ近づけていただけるとありがたいです。さもなくばこのように編集時に血涙を吐くことになるので、本当によろしくお願いします。

この辺りの画角に関しては動画を編集する傍らで微調整しながら完成に至っています。最初からこういうデザインで来ていたというわけではありません。こういう試行錯誤はゴールが見えない分苦しいですが、自分の手で新たなテンプレを作り出すのは楽しくもあります。

ここのオープニングは品川のアイコンの上から白い文字を滑らせていて、文字の合成モードを「除外」にしていまづ。静止画で見ると可読性がないですが、動いていると案外あるので大丈夫だろうと踏んでいます。
文字を動かしながらグランジ風素材を噛ませ、上から炎エフェクトとライトリーク素材を重ねています。飛んでくる塵の素材はDaVinci Resolve内にありました。


動画収集


使用する動画は、cap-scorebookとにらめっこをしながら、活躍したシーンを思い出し、当該の試合動画をダウンロードしていきました。1ヶ月前の試合ですらちょっとディテールが怪しいのに、半年前の試合なんか覚えているはずもないので、cap-scorebookで確認できるのはありがたいです。活躍や試合出場の程度にはばらつきがあるので、多く出場した人には申し訳ないと思いつつもある程度のシーンはカットしています。ヒットは出来るだけ全て載せましたが、加藤は打ちすぎて全部は収まりきりませんでした。すまんね。
膨大な映像データを処理する関係上、一つ一つの映像のデータ量を小さくするために、どうしても画質を下げざるを得ませんでした(Youtubeからダウンロードするなど)。あとは春ごろの映像データがギガファイル便では消えているパターンもあります。

素材数は90を超えていました。1動画につき1イニングの表か裏のどちらかですが、たまに表裏が同じ動画に載っていたりしている関係で、のべイニング数は50回を超えていると思われます。


動画のカット


全ての動画素材を収集し終わると、最も大変な箇所であるカット作業が始まります。ジョグホイールcommand+B(動画をカットするショートコマンド)を駆使しながら使えそうなシーンを抜粋していきます。どこからどこまで切り取るかに関しては、素材が多い人はかなり削っています。
投球の場合は基本的にストライクゾーンで完全捕球しているものを優先的に選びました。変化球の場合は空振りをさせているものも多いです。テンポも重視したいので、毎回振りかぶるところから始めるのではなく、踏み出す足を地面につく直前くらいで切っています。後ろはキャッチングしてピッチャーに返す直前くらいまで、たまに余韻をもたせています。変化球ごとに集めても良かったのですが、今回はプレー集ということで雑多な感じを出したかったので時系列順です。
打撃は少し贅沢に時間を使いながら、打球の行方や打者のリアクションも映しています。そのため画角調整が難しくなってしまい、一貫性がないかもしれませんが…投球よりも素材の絶対数が少ないのでしっかり魅せていきたいところです。
捕手は気持ちのいい捕球や広範囲のブロッキングを中心に選びました。動画時間はかなり適当に決めましたが、素材が集められたので全員同じ時間(100秒と少し)にしています。Twitterに載せられそうな時間かつBGMをループしなくて済むくらいで最大限プレーを載せられたと思います。

tips: こういう時の素材選びは、行けそうなやつをとりあえず全部切り取り、多かった場合はその中からあまり映えないもの、同じ球種コースで被っちゃったものを消していく方が断然楽です。動画素材を増やすパターンは地獄を見ます。

あと、場面によっては画面の明るさが見にくいものもあったりするので、一部素材はこのタイミングでカラー加工を施しています。具体的には春リーグの青学戦や東大カップですね。前者は全体的に暗く、明るさをリフトアップする加工をしました。東大カップは床の反射も相まって明るすぎるパターンで、自分の中ではいまだにしっくりきていません。カラー加工に関してはまだ勉強不足なので有識者に教えていただきたい。

場当たり的なので「1分46秒か……まあこれくらいでいいな」と思い、そのまま他の動画も作りました。
この画面で映像の色味を加工すると、その「加工自体」をコピーペーストでき大変嬉しいです。



加工編集


今回は各選手ごとに「注目の一球」とでも言うようなシーンを入れてみました。具体的に行った加工は、
・画面が赤くなる
・蓋に注目が行く
・スローモーションになる
・BGMが籠る
です。DaVinci Resolveでは、時間経過ごとに変形や速度変化が可能であり、タイムラインの点をあーだこーだいじることで実現できます。元々は全員分作る予定はなかったのですが、わりかし簡単にできそうだったので全員に実装しました。2分弱同じ画角で小さい蓋を追いかけると疲れますし、マンネリ化しがちなので、少し変化を加えようということでやってみましたが、存外効果がありそうです。
ただ、せっかくのHRなので普通に観れた方がいいのでは?という声もありました。確かに…… スポーツのプレイを見せているわけですから、過度な加工も良くないのかもしれません。

動画を選択し「リタイムコントロール」を選ぶと、動画の途中で速度変更が可能。さらにそこからパラメーターのカーブを調整することで、なめらか/急激な変化が可能となる。
位置(X、Y)の時間変化を表したタイムライン。◆の部分をドラッグすることでタイミングや位置を変更できる。クリックでカーブの種類が選択可能。今見返すとカーブが汚い気もしますね。
ズームはあまりいじらず、急激に変化するようにしています。
速度変化は少しナチュラルになるようにしています。


BGM選定


今回は最後に合わせました。なんとなくチームカラーに合わせられると良いです。完成が近づき少し余裕が出てきたので、音ハメなんかもしてみました。BGMは最初探すのをサボって3人で1曲にしていましたが、最終的には個々人で別の曲を用意しました。実は時間が足りず切り貼りしているところもあるのですが、タイミングをきっちりと合わせた上でオーディオディゾルブを加えた結果違和感なく繋がっているかと思います。

BGMはこちらから幾らか使用しました。
https://maou.audio/category/bgm/bgm-neorock/
https://youtube.com/playlist?list=PL2vyqKNLXiUpY6YYyvps1YzfmuKAMAoqP&si=9i85dQXqRTuLxQ1v

「注目の一球」でも音の加工を変更しています。
この場面でディゾルブが使用されていることに皆さんはお気づきでしたでしょうか?
音ハメのために当該箇所の少し前を削っています。


最終チェック


品川の皆さんに観てもらいながら、最終チェックです。ほぼ完成してから改めて観てみると、かなりミスしているのがわかるので怖いです。品川のメンバーは素材として使わせてもらっているだけでなく、途中で苦しくなった時にも励ましてもらっており、大いに感謝しております。ありがとうございます。普段出している試合動画でも、品川の皆さんに先に見せて、的確なアドバイスをいただいております。

一度完成させた後でもこれくらいのミスが見つかりました。
本当にありがたいです。やる気にムラがありすぎるメンヘラでごめんなさいね


動画投稿


前日木曜に投稿予告を出し、金曜19時に動画を出しました。現在のSNS環境だととにかく拡散させないと見てもらえないので、ある程度品川メンバーにも協力してもらいながら時間帯をずらして複数回Twitterでリツイートするなどしました。せっかく時間をかけて作ったので伸びて欲しいですが、果たして…

一番伸びてないようです……


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作った感想


上半期の振り返りというコンセプトでしたが、完成が12月にずれ込んでしまいました。DaVinci Resolveに慣れるのに時間がかかったり、パソコンを買い替えたり、理由は色々ありますが、一番は理想が高すぎるあまり、ずっと頭の中で考えすぎて手を動かせていなかったことだと思います。自分の技術力や時間、体力にも限界がある中、妥協点を探すというのは重要なことだと改めて気付かされました。しかし、作る側がいくら苦労しても、視聴者のみなさんは動画のクオリティそれ自体で評価するというのも事実。細かいところは抜きにしろ、全体としては満足のいく作品に仕上げられたと自負しています。今後もクオリティと制作負荷を天秤にかけながら動画制作に邁進していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。


品川サーペンツ広報・藤本





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