見出し画像

🍷 今日のワイン3大ニュース(2026.06.04)

1. スターリンの秘蔵ワイン約4万本、ついにオークションへ

ジョージア(グルジア)政府が、旧ソ連の指導者ヨシフ・スターリンがかつて所有していた約40,000本もの希少なフランス&ジョージアワインのコレクションを競売にかけると発表しました。トビリシのセラーで保管されていたこのコレクションは今週初めて一般公開され、一部は19世紀初頭にまで遡るそうです。

驚くべきは、その中にロシア皇帝アレクサンドル3世やニコライ2世が所有していたボルドーの名門シャトーのワインが含まれていること。1917年のロシア革命でロマノフ家から接収されたものに、スターリンが好みのジョージアワインを加えていったといいます。売却益は、ジョージア国内に新設するワイン教育学校の資金に充てられる予定です。「ワイン発祥の地」を自負する同国が、コレクター市場での存在感を高める狙いもあるようです。

📌 出典:The Drinks Business「Georgia to auction Stalin's 40,000-bottle wine collection」(by Sophie Arundel)

2. 教会の床下から1892年シャトー・ディケムが「驚くほど新鮮」な状態で発見

チェコのベチョフ城で、まさに映画のような発見がありました。礼拝堂の床下から、貴腐ワインの最高峰シャトー・ディケムを含む19世紀後半のワイン133本が見つかったのです。ディケムは8本、ほかに1899年のペドロ・ヒメネス・シェリーやコニャックなども含まれていました。

ナチス協力者とされた当時の所有者がこの地を去る際に隠したものと見られています。厚い壁に囲まれ、地中にあったセラーは温度・湿度が極めて安定した「完璧な保存環境」だったとのこと。ディケムのセラーマスターが1892年と1896年のヴィンテージを実際にテイスティングしたところ、酸を感じる「驚くほど新鮮」な状態で、まさに時を超えたタイムカプセルのような体験だったと語っています。

📌 出典:The Drinks Business「'Impressively fresh' 1892 Château d'Yquem found under chapel floor」(by Sarah Neish)

3. ボルドー・アン・プリムールが正念場へ ― ムートン登場で一気に加速

2025年のボルドー・アン・プリムール(新酒先物)キャンペーンが、いよいよ山場を迎えています。Vinexpo Asia明けの今週は、ムートン・ロートシルトをはじめとする一流シャトーのリリースが相次ぐ「決定的な1週間」になる見込みです。

5月の間、各シャトーは価格設定や発表のタイミングに慎重な姿勢を見せ、市場の反応を見極めようとキャンペーンはやや低調でした。しかし業界予想どおり、ここにきてリリースのペースが一気に上がっています。今年のヴィンテージと価格戦略に市場がどう応えるか、コレクター・投資家ともに注目です。

📌 出典:The Drinks Business「Key week for Bordeaux en primeurs as pace quickens」(by Arabella Mileham)

歴史の地下から蘇るロマンと、最前線で動く市場のダイナミズム。ワインの世界は今週も奥が深いですね。

#ワイン #wine #ボルドー #シャトーディケム #アンプリムール #ワインニュース #ワイン好きと繋がりたい #ヴィンテージワイン #スターリン #ワイン投資 #TheDrinksBusiness

いいなと思ったら応援しよう!

蒼樹 悠希 チップエリアの説明文