生活新聞: 「紹介予定派遣なら」
今回は「紹介予定派遣なら」について見ていきましょう。
「正社員になれる確率はどのくらいか」「本当に自分に合っているのか」を判断するための判断材料としてお役立てください。
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1. ズバリ、正社員(直接雇用)になれる確率は?
厚生労働省の最新データ(労働者派遣事業報告書)によると、紹介予定派遣で働き始めた人のうち、実際に直接雇用(正社員や契約社員など)へ移行した人の割合は約56%です。
「半分ちょっとしか受からないの?」と感じるかもしれませんが、この数字の内訳をひも解くと、見え方が変わってきます。
移行しなかった「残り約44%」の真実
直接雇用に至らなかった理由の大半は、会社から落とされたわけではなく、実は「働く側(求職者)からの辞退」です。 実際に働いてみた結果、「人間関係がちょっと合わない」「想像していた仕事内容と違った」と労働者が判断し、入社を断るケースが非常に多いのです。
企業側から「不採用」を言い渡されるケースは全体のごく一部にすぎません。そのため、「真面目に働いて、自分がその会社を気に入れば、かなり高い確率で社員になれる制度」だと言えます。
2. 紹介予定派遣で働く「3つのメリット」
通常の中途採用(面接だけで入社するケース)に比べて、以下のような大きな利点があります。
職場の「裏側」を見てから入社を決められる
面接や求人票だけでは絶対に分からない「職場の雰囲気」「上司の人柄」「実際の残業時間」を、最長6ヶ月間の派遣期間中にしっかり見極められます。
実力や人柄をじっくりアピールできる
面接が苦手な人でも、日々の真面目な仕事ぶりや協調性を評価してもらうことで、書類選考や面接のハードルを飛び越えて採用されやすくなります。
未経験からでも大手・優良企業に入りやすい
企業側にとっても「まず働いてもらって見極められる」という安心感があるため、通常の中途採用よりも「未経験者」を受け入れる枠が広くなっています。
3. 知っておくべき「3つのデメリットと現実」
一方で、以下のようなシビアな一面もあります。
最初の数ヶ月(派遣期間中)は時給制、ボーナスなし
直接雇用されるまでの間は「派遣社員」としての契約になるため、一般的には時給制になり、交通費が出なかったり、ボーナスや退職金の算定期間に含まれなかったりすることがあります。
「常に試験を受けられている」プレッシャー
最長6ヶ月の派遣期間は、企業にとっては「試用期間」です。日々の遅刻・欠勤はもちろん、仕事への態度が常にチェックされているため、少し緊張感のある日々が続きます。
「正社員」ではなく「契約社員」での打診の可能性もある
法律上の定義は「直接雇用」の紹介であるため、企業側が「まずは契約社員(有期雇用)として採用したい」と提示してくるケースがあります。事前に「最終的に正社員になれる求人なのか」を派遣会社にしっかり確認しておく必要があります。
どんな人に向いている?
「転職に失敗したくない人」や「履歴書の職歴に自信はないけれど、真面目さには自信がある人」には、これ以上ない強力な制度です。反対に、「1日でも早く正社員としての給与やボーナスが欲しい」「試用期間のような状態が数ヶ月続くのはストレス」という場合は、最初から直接雇用の正社員求人に絞った方が向いていると言えます。
