6)いもが教えてくれる「掘っていい日」
ジャガイモをいつ掘るかは
カレンダーの日付だけで
決めることはできません
いちばん大切なのは
ジャガイモ自身が出している
「もう掘っていいよ」という
サインに気づくことです
葉や茎が枯れ始めたら
ジャガイモの「いも」は
土の中で大きくなります
この成長が
一段落すると
地上にある葉や茎に
変化があらわれます
それが
葉や茎が黄色くなり
元気がなくなってくることです
これは
病気でも
育て方の失敗でもありません
葉は
光を使って
エネルギーを作る役目をしています
その役目が終わると
「もうエネルギーを作らなくていい」
と判断して
枯れていくのです
つまり
地上が枯れ始めるのは
土の中のジャガイモが
ほぼできあがっている
その合図なのです
なぜ「枯れてから」掘るのか
葉がまだ元気なうちに
掘ってしまうと
ジャガイモはまだ
成長の途中です
その場合
でんぷんが 十分にたまっていない
皮が薄く こするとすぐむける
保存している間に傷みやすい
といった状態に
なりやすくなります
一方
葉や茎が枯れ始めてから掘ると
成長が終わり
皮がしっかり固まり
長く保存できるジャガイモになります
収穫に
ちょうどよい時期とは
いちばん大きくなったときではなく
しっかり完成したときなのです
迷ったら試してみる――皮の強さ
「もう掘っていいのかな?」
そう迷ったときは
試し掘りをしてみるのが
一番確実です
掘り出した
ジャガイモの皮を
指で軽くこすってみましょう
すぐ皮がむける → まだ早い
皮がむけない → 収穫してよい
これは
ジャガイモの表面が
完成しているかを
確かめる方法です
待つ時間の大切さ
家庭菜園では
「もう食べられそうだから掘りたい」
と思ってしまいがちです
しかし
葉が枯れてから
1〜2週間ほど待つことで
皮がさらに丈夫になり
傷みにくくなり
保存中に腐りにくくなります
この「待つ時間」も
ジャガイモが完成するための
大切な時間なのです
収穫の判断力とは
ジャガイモの
収穫のタイミングは
育てた日数
いもの大きさ
葉や茎の様子
皮の強さ
これらをまとめて
考えて決めます
言いかえれば
畑の変化をよく見る力
そのものが
収穫の判断力です
掘る日を決めるのは
人ではありません
ジャガイモ自身が出している
サインです
そのサインに
気づけるようになると
家庭菜園は
もっとおもしろくなります
