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お盆休みにオクラを巨大化させない理論上完璧(?)な5つの作戦を考えてみた

よその子とオクラは育つのが早い。

家庭菜園でオクラを栽培すると
「華丸さんの言う通りだ」と実感します。

オクラの果実は
花が咲いてからわずか4〜7日ほどで
食べ頃の大きさ(7〜10cm)まで
一気に成長します。


数日ごと
あるいは週末にしか畑に行けない
貸し農園ユーザーは
「こんなに大きくなってる!」
という状態に出会うことがよくあります。

オクラは巨大化すると
同時に硬くなってしまい
食べられなくなります。


そこでふと思いました。

オクラの果実が急速に大きくなる
メカニズムを知れば
成長スピードを遅らせることが
できるのではないか?

それなら週末にしか農園に行けなくても
毎回ちょうどいい状態で収穫できるはず♪


調べてみました。



サバンナの「タイムリミット」が生んだ超高速成長

オクラの原産地は
エチオピアから西アフリカにかけて広がる
サバンナ地帯です。

この地域では
短い雨季と厳しく長い乾季が
交互にやってきます。

雨が降るわずかな期間に
芽を出し
育ち
花を咲かせ
次の世代のための種を作り終えなければ
土地が乾ききって枯れてしまいます。


つまり
オクラにとって成長の速さは
乾季が来る前に生き延びるための
「逃走戦略」なのです。



細胞レベルで見る巨大化の仕組み

オクラの実が膨らんでいく過程は
まるで計算されつくした
「突貫工事」のようなものです。

受粉が終わった瞬間から
実の中では急激な変化が始まります。


植物ホルモン(成長の指示)
受粉のあと
種のもとになる部分から
成長を促す「植物ホルモン」が出ます。

これが
体の中の「司令塔」になり
細胞分裂を進めて
将来実が大きくなるための土台(細胞の数)を
一気に決めます。


水の圧力(内側からふくらむ力)
続いて
細胞一つひとつが大きくふくらみます。

葉で作られた「糖」が
実に集中的に送り込まれると
細胞の中の濃度が濃くなります。

すると周りから
水を引き込もうとする力が働きます。
これを「浸透圧」といいます。

この水を引き込む力が
細胞を内側からぐいぐい押し広げます。


細胞の壁を柔らかくする成分
ふつう 植物の細胞は
「細胞壁」という硬い壁に囲まれていますが
ここでは壁を柔らかくする
特別なタンパク質が登場します。

これが一時的に壁をゆるめることで
水の圧力によって
細胞が一気に巨大化します。



成長を加速させる3つの環境要因:熱・光・水

オクラがぐんぐん育つには
周りの環境の後押しも必要です。


高温(体の働きが活発になる)
熱帯原産のオクラは
日中の気温が28〜35℃のとき
もっとも元気に育ちます。

気温が高いと
植物体内の化学反応(代謝)がフル回転し
成長スピードが最大になります。


日射量(実を作るエネルギー源)
実を大きくする材料は
光合成で作られる糖です。

日の長さ(日照時間)以上に
光の強さ(日射量)が重要で
強い光ほど多くの糖を作り出します。


夜間の糖の移動(転流)
夜間の気温が高い(20〜25℃)と
昼間に葉にたまった糖が
夜間に実へ運ばれる動き(転流)が
活発になります。

そのため
夜の間も実を大きくし続けます。
これがオクラのすごいところです。



硬くなるのも生き延びるための防衛策

収穫が数日遅れると
硬くなって食べられなくなりますが
これも
サバンナで生き残るための防衛策です。

受粉から数日たつと
細胞の壁に「リグニン」という
木のような硬い成分をため込み
まだ育ちきっていない種を
頑丈な組織で包み込もうとします。

乾季や外敵が来る前に
大切な種を守るための構造を作っているのです。


ちなみに
オクラ特有のネバネバは
水分を保つ役割をしています。
周りが乾燥しても
実の中の水分を保つことで
種が完成するまでの時間を稼いでいるのです。



実の急成長を遅らせる5つの作戦

仕組みはわかりました。

じゃあ、どうすれば
実の成長スピードを抑えて
食べごろの期間を延ばせるのか――

考えてみました。


①夜の温度を下げる
夜の気温を下げればいい。
糖が実に運ばれる(転流)スピードが落ちれば
夜間の成長がゆるやかになるはずだ。


②日差しを減らす
遮光ネットなどで日射量を抑えればいい。
実を大きくする材料である
糖の生産量が制限されれば
細胞がふくらむ速さを抑えられるはずだ。


③水やりを控えめにする
株がしおれないぎりぎりの範囲で
水を制限すればいい。
細胞を押し広げる水の圧力(浸透圧)が弱まり
物理的なふくらみが抑えられるはずだ。


④肥料のバランスを調整する(窒素を優先)
窒素肥料の割合を増やせばいい。
葉や茎を伸ばすこと(栄養生長)を優先し
実を大きくすること(生殖生長)への
エネルギー集中が分散されるはずだ。


⑤あえて熟した実を1つ残しておく
1つの実をわざと収穫せずに残して
種を完成させる方へ
株のエネルギーを優先的に使わせればいい。
こうすると株全体の勢いが落ち
あとから育つ実の成長速度も
ゆるやかになるはずだ。



2〜3日おきに畑に通えていたのが
早めのお盆休みで1週間行けなくなり

「今ごろオクラはどうなっているかな」

そう考えているうちに
ここまで書いたことが頭に浮かびました。


にわか仕込みの知識をもとにした
「理論上はこうすればいけるんじゃない?」
という個人的な思いつきです。

実際に試してみようという方は
自己責任でお願いします。


AIに聞いてみたら
これが正解かどうかは
たぶんわかるのでしょう。
でもここではやめておきます。



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