真夏野菜)葉もの最強トリオ
クウシンサイ、モロヘイヤ、フダンソウ。
暑さに強い、育てる手間が少ない、摘み取るとまた育つ、栄養価が高い。とても重宝する最強トリオです。
貸し農園1年目に「真夏に植える葉物野菜がほしいでしょう」と、他の利用者さんから教えてもらいました(苗までいただきました)。
知らないものばかりでしたが、その後わが家の夏の食卓によく登場するようになりました。
3つがどんなものか、自分の栽培記録も合わせてご紹介します。
クウシンサイ
板木利隆『野菜づくりの知恵袋』(2019. 創森社)から抜粋引用します。
7〜8月の青物が少ない季節によく育ち、どんどん収穫できる葉菜類の代表種。つる状に伸びる茎が中空なのでクウシンサイ(空心菜)と名づけられていますが、ヒルガオ科でアサガオを小さくしたような花をつけるところからアサガオナとも呼ばれます。
茎の先を摘み取りながら、晩秋まで収穫できますが、秋の気温低下で霜にあうとたちまち黒変し、枯死してしまいます。
草丈が25〜30㎝に伸びたころから、芽先を15ぐらいの長さで摘み取りながら収穫していきます。
食べ方ですが、熱湯にさっとくぐらせて、おひたしやゴマあえに。油いためやバターいためも楽しめます。葉は大変柔らかなので、茎と区別して熱湯にくぐらせます。 すぐ水にさらして冷やしたら、きつく絞って水気を取ってください。
育ちが早くどんどん伸びていくので、うれしいけれど大変です。
2023年栽培の様子
6月末に種をまいて26日目。
5日前に初収穫(摘み取り)しています。

モロヘイヤ
同じく『野菜づくりの知恵袋』から。
モロヘイヤは中近東生まれ。エジプト、インド、スーダンなどの乾燥地で多く栽培され、とくにエジプトでは「王様の野菜」と呼ばれ、古くから健康によい野菜として重要視されていたと伝えられます。
数ある野菜のなかでビタミンB、カロテンは断然トップ、カルシウムは2位、繊維、ビタミンBは4位、カリウム、ビタミンCもベスト10に入るのですから、成分含有量の面からも確実に証明されているのです。育てやすい野菜ですから、家庭菜園にはぜひ取り入れていただきたい野菜の一つです。
収穫はじめは草丈が30㎝ぐらいに伸びたころとします。次々と分枝し、芽を伸ばしてくるので、長い間、収穫することができます。
わが家では、葉を摘み取って、ラップしてレンチン(または軽くゆでる)→水気をしぼって、しょうゆでおひたしかごま和えで食べることが多いです。(みそ汁に入れることもあるかな)
青臭さが残るので味つけを工夫すればいいかも。
ネバネバが出るのはオクラと同じです。
【注意】
モロヘイヤの茎・さや・種子には毒性物質が含まれています。間違って食べないように注意して下さい。なお、葉には毒はありません。
2023年栽培の様子
クウシンサイと同じ日に種をまいて26日目。
やはり5日前に初収穫(摘み取り)しています。

2024年栽培の様子
8月3日。

9月14日。

こんなにたくさん植えなくても十分です。
自分は一度の収穫である程度たくさん葉を摘み取りたいので多めに栽培しています。
フダンソウ
これも同書から。
漢字で不断草と表し、その名のとおり暑さ寒さに耐えてよく育ち、四季いつでもその葉が食べられます。順次種をまき、葉をかき取ったりして長期間収穫できる重宝野菜です。
葉にはつやがあり、多彩な色が各種サラダに合い、ベビーリーフやスムージーにも向き、いため物やおひたし、豆腐との相性がよいのでみそ汁の具にしてもよく、大変幅広い使い方ができます。
栄養的にはカロテンがとくに豊富で、ビタミンも多いため抗酸化作用が期待され、ビタミンB、カリウム、鉄分はコマツナよりも多く、緑黄色野菜としても優れています。
収穫は草丈が20㎝ほどに伸びたころからおこないますが、株ごと抜き取る場合と、大きくなった外葉を1〜2枚ずつ順次かき取る場合があります。またカラフルな品種では発色したものを適宜葉ごとに摘み取り利用したりします。
プランターに列状に直まきし、小さいうちに収穫してベビーリーフとして利用するのもよいでしょう。
地域によって呼び名がちがうようです。自分がホームセンターで買った種の袋にはこう書いてありました。

2023年栽培の様子
クウシンサイ、モロヘイヤと同じ日に種をまきました。初収穫の記録が見当たらず、ですが、
8月7日。(なぜかモロヘイヤが1本…)

8月26日。

9月4日。

9月18日。まだとれていました。
(日記に10月4日栽培終了とあり)

自分は3つとも栽培中に追肥をしていません。
たまに水やり程度のほったらかし状態。
光合成の力に頼っている感じでしょうか。
それでも育ちます。強いです。
この3つとオクラがあれば、夏バテを乗り切るラインナップ完成!ではないでしょうか。
これら3種の野菜についてどれもていねいに書かれている本に初めて出会ったのが、この『野菜づくりの知恵袋』でした。本にはさらにいろいろと書かれています(他の野菜も含めて)。
板木利隆さん
日本の農業界に多大な貢献をした農学者(野菜技術士)。2019年に90歳で亡くなられましたがプロの農家さんから家庭菜園を楽しむ一般の人まで、日本の「野菜づくり」の基礎を築いたレジェンドのような人物です。
板木さんの著書で一番有名なのはこちらだと思います。
栽培についてはこちらでしょうか。
11年前(2016年)に貸し農園を始めた時、「この本を持っている」というベテランさんが何人もいました。(これは2020年に出された改訂版です)
