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エダマメ)2本にするか、1本にするか。それが問題だ

エダマメは「畑のお肉」と呼ばれるくらい、タンパク質がたっぷり含まれている野菜です。

タンパク質をしっかり作るためには、根が水をよく吸えることと、「根粒菌(こんりゅうきん)」という菌が元気に働いていることが大切です。

根粒菌は根に住みついて、空気中の窒素を植物が使える形に変え、タンパク質の材料を届けてくれます。

この菌がよく働くためには、根のまわりの湿度や微生物のバランスが整っている必要があります。
そこで役に立つのが、同じ場所に2本まとめて植える「2本立ち」という方法です。


「2本立ち」がいい理由

2本の根が競争し、深く伸びることで水を吸う力が高まり、根まわりの環境も安定しやすくなります。

単純に考えても1本より収穫量が増えますし、2本の茎が寄り添うことで強風にも倒れにくくなる——理にかなった方法です。


ところが近年、問題が……

この話をややこしくする存在がいます。
カメムシです。

カメムシはエダマメの花が咲く頃に現れ、さやに口を刺して汁を吸います。
吸われたさやは実が育たない「空ざや」になってしまい、収穫量がぐっと減ってしまいます。

対策として防虫ネットがよく勧められますが、エダマメはそれなりに背が高くなるため、大きなネットが必要です。

しかも葉がネットに触れると、カメムシはネット越しに卵を産みつけることができ、かえってネットの中でカメムシを育ててしまう結果になりかねません。



そこで私が試みているのが、カメムシが現れる前に収穫を終わらせるという作戦です。

3月下旬に「極早生(ごくわせ)」という、最も早く育つ品種を選んで植えました。

ただ、今年は夏の訪れが早いという長期予報も出ているので、油断はできません。

現在は2本立ちを2列で育てています。

しかしエダマメの背の高さを考えると、

2本立ちのままでいいのか?
2列のままでいいのか?

という疑問が出てきました。

そこで、植え方ごとの特徴を整理してみました。



2本立ちのメリット・デメリット

一番のメリットは収穫量です。
同じ面積なら1本立ちよりたくさん採れますし、2本の茎が寄り添うことで風への強さも上がります。

一方でデメリットもあります。

肥料が足りないと実が小さくなりやすく、葉が重なって湿気がたまりがちです。

そして見逃せないのが、葉の茂みがカメムシやアブラムシの隠れ場所になってしまうことです。

以前、夏に2列の飛び飛びに種をまいたことがあります。まだカメムシ被害が深刻でなかった時だと思います。完全ではないけれど、「2本立ち×2列」の2列栽培でした。

小さく出ている芽はモロヘイヤです

するとこうなりました。

今ならカメムシのパラダイスでしょう。



1本立ちという選択肢

1本立ちはその逆です。
風通しがよく、害虫を早めに見つけやすいため、今回のカメムシ対策とは相性が良いといえます。
実も一粒一粒が充実しやすい反面、強風には弱くなり、同じ面積での収穫量は2本立ちより少なくなります。



摘芯で収穫量を増やせるか?

もう一つの選択肢が「摘芯(てきしん)」です。

一番上の生長点(新しい芽が出るところ)を摘み取って、横に伸びるわき芽を育てることで、収穫量を増やす方法です。
シソ、バジル、モロヘイヤでもよく使われます。
キュウリで親づるの先を摘み取って子づるを伸ばすのも同じですね。

摘芯で収穫量を増やせるのなら――

そこで、「摘芯する・しない」と「1本立ち・2本立ち」を関係づけて考えてみました。


「1本立ち×摘芯」だと

横に広がりながらも日当たりと風通しが保たれ、2本立ちに近い収穫量が期待できます。
栄養がわき芽に分散されることで、株全体のバランスもよくなります。

以前、「1本立ち×1列×摘芯」でやってみたら、背が高くならないので防虫ネットの中で収穫まで収まり、カメムシにやられずにすんだことがあります。畝の幅を広くとれない場合にいい方法だと思いました。


「2本立ち×摘芯」だと収穫量最大?

2本立ちに摘芯を組み合わせれば、一番たくさん収穫できそうに思えます。

しかし実際には、わき芽が増えすぎて株の内側がジャングルのように混み合ってしまいます。

日光が届きにくくなり、風通しも悪くなる——これはカメムシにとって都合のいい環境です。

さやの実りも不十分になりやすく、葉の整理に手間がかかるため、週末だけ農園に通うスタイルには向いていません。


摘芯のリスク

そもそも摘芯には共通のリスクがあります。

成長点を摘むことで植物の勢いが一度止まり、収穫がやや遅れます。
タイミングを間違えるとわき芽が育たず、逆に収穫量が減ることもあります。

私が育てている極早生品種は成長が早く、短い期間で花が咲きます。
苗に十分な勢いがないうちに摘芯してしまうと、わき芽が伸びきる前に生育が終わってしまいます。

株の状態や環境をしっかり見極めながら摘芯するのは、私には難しいと言わざるを得ません。

あなたなら、どうしますか?

品種の選択、植え方、摘芯をするかどうか、そして気候の変化——小さな畑のエダマメ栽培でも、これほど多くの要素が絡み合っています。

今の私の環境では、極早生品種の「早さ」を最大限に活かしながら、風通しを重視した育て方をするのが一番だという結論に至りました。

2本立ちのまま摘芯はせず、葉が込み合ってきそうなら1本立ちにする——
週末貸し農園ユーザーにはこれが無理のない選択なのでしょう。

もちろん、「2本立ち×摘芯」で栽培できる環境にある人もいると思います。
1本か2本か、摘芯するかしないか――
それは、自分がどうしたいか、どうできるかで判断していいんじゃないかと思います。

ちなみに、「半分1本立ち・半分2本立ち」で比較実験してみようかと考えました。
でもそれ以外の条件をそろえる方法が思いつかず……。



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