【連載】カルトナージュの教科書 Vol.3 - 接着の科学 | 【保存版】もう布はシミにならない。プロが隠したがる「ボンドの黄金比」
なぜ、あなたの作品はシミになるのか?
こんにちは、Atelier Befeelです。
「道具」を揃えたら、いよいよ制作…といきたいところですが、ちょっと待ってください。
カルトナージュを始めたばかりの方の最も多い失敗をご存知ですか?
それは、「布がシワになる」「ボンドが染み出してシミになる」「布と厚紙の間に空気が入る」ことです。これは糊の濃さや塗り方でかなり改善されるんです。
カルトナージュ用の糊も市場には出回っておりますが、なかなか手に入りにくく意外とお高い…かと。
そこで使うのがホームセンターなどで取り扱いがあり、手に入れ易いコニシの木工用ボンド‼︎
しかし、この木工用ボンドを原液のまま使うのは、カルトナージュ制作では「濃すぎる」んです。
今回は、プロの作家が決して原液を使わない理由と、誰でも失敗なく貼れる「魔法の黄金比」を伝授します。
これを知るだけで、仕上がりの美しさがプロ級に変わります。

理想の状態は「ヨーグルト」
原液は「マヨネーズ」、目指すのは「ヨーグルト」
市販の木工用ボンド(白いボンド)をチューブから出すと、マヨネーズくらいの固さがありますよね。
このままだと、伸びが悪く、厚塗りになりがちです。厚紙に厚塗りするとその部分はシミになります。厚く盛られた糊では布が平らになりません。
カルトナージュに最適なのは、「筆でスムーズに伸びるけれど、垂れない固さ」。
食品で例えるなら、「とろりとしたヨーグルト」の状態です。
この状態を作るために、ボンドに「水」を混ぜて希釈(きしゃく)します。

プロのレシピ「黄金比」を公開
基本は「ボンド 8:水 2」から
では、具体的にどれくらい水を入れればいいのか。
私が推奨する「黄金比」は以下の通りです。
基本の配合: [ ボンド 8 : 水 2 ]
ボンドに対して、20%程度の水を少しずつ加えていきます。いっぺんに加えると緩くなる可能性があるので少しずつ‼︎
【作り方のコツ】
ジャムの空き瓶や密閉容器にボンドを入れます。
水を少しずつ加えながら、ヘラやヨーグルトのスプーンなどで静かに混ぜます。
すくった時に、ポタリ…と落ちるくらいになれば完成です。
※注意:水を入れすぎると接着力が弱まり、厚紙が反る原因になります。目指すは『ヨーグルト』
塗り方の鉄則「薄く、均等に」
厚塗りは厳禁。
良いボンドができたら、塗り方にもコツがあります。
それは、「厚紙の色がうっすら透けるくらい薄く」そして「全面に均等に塗る」ことです。
刷毛にボンドを含ませたら、容器の縁でしっかりと余分なボンドを落とします。
厚紙の中心から外側に向かって、手早く伸ばします。
ボンドの白い山がなくなり、端〜全面に均等に塗りましょう。
※均等に塗られていないと布を貼った後に空気が入ったように浮いてしまいます。浮いてしまった場所は糊が乾いたり塗られていない状態です。
保存容器のおすすめ
毎回作らなくてOK。密閉すれば1ヶ月程度持ちます
毎回水で溶くのは大変なので、まとめて作って保存しておきましょう。
おすすめの容器は:
ガラスのジャム瓶: 安定感があり、蓋の密閉性が高い。
100均のタッパー: 広口で刷毛を入れやすい。

必ず「カルトナージュ用」とラベルを貼って、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。

編集後記・次回予告
次回、いよいよ実践!「小箱」を作ります
道具もボンドも準備できました。 次回Vol.4では、いよいよ実践編です。 初心者の方でも30分で作れる「基本のスクエアボックス」の作り方を、写真をたっぷり使って解説します。
今回の「特製ボンド」を用意して、待っていてくださいね!
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