【Krita】③Flux.1-dev Kontextを使ってみた話【ローカルAIでカラー化】
はじめに
前回のつづきです。
カラー化は新しい話ではない
ChatGPTで生成した漫画のローカルFLUX.1-Kontext(Krita)によるカラー化です。


Prompt: Keeping the text information and panel layout, but change the manga to be photo realistic

カラー化に関するモデルや手法は以前から存在するので新しい事ではありませんが、簡単に精度良くローカルで実行出来る事が革命的だと思います。
特に、日本語文字部を正確に認識して変更せずに画風だけを(ローカル環境で)変更できるのは初めてだと思います。
書籍・漫画の著作物の扱いは厳しい
自分で作成した作品であれば煮ても焼いても問題ないでしょうが、購入したものであっても、私的な個人の利用の範囲内であっても、許諾のない著作物の改変(カラー化・高画質化)は注意が必要です。
私的利用のローカルでもグレー
著作物である漫画や映画を許諾なくカラー化や高画質化して公開したり販売すれば逮捕されるのは当たり前ですが、たとえ私的利用であっても、著作物のカラー化・高画質化を含めた(自動カラー化ツールなど)の話題はいつも議論になります。
厳密に考えると、一切公開しない私的利用であっても、購入した書籍への色鉛筆による色塗りすら改変として「翻訳権の侵害」「同一性保持権の侵害」等で違法であるとかないとか。(購入したDVD等の暗号を外すのは私的利用であっても明確に違法ですから、誰にも知られず影響がないからといって合法であるとは限りません)
しかし実際は、AI利用に限らず、データが完全に閉じた私的利用ででのカラー化や高画質化は、違法リスクはChatGPTが言うように少ないと筆者も思います。
改変を禁じている著作物の私的利用での改変は、違法だったとしても訴える事は物理的に不可能(改変された事を知る事は不可能)なので、著作者の意思への尊重の問題だと思います。

クラウドは限りなく黒
AIブームで(政府ガイドラインでは合法とされる)ロッカー型データ保存用途以外のAIクラウドが一般的になり、「私的」がどこまで適用されるのかが難しいと思います。
まず無料サービスの多くは、アップロードしたデータは学習されたり、サービス向上に利用されると規約にあるので、カラー化関係なく、AIサービスでの著作物のアップロードは議論の余地なく完全にアウトです。
しかし、「学習なし」が明記されたAPIや有料プランであっても、(自分達で管理する機密情報や個人情報と異なり)他人の著作物の利用は限りなく黒です。


特に書籍の自炊(デジタル化)代行と比較される事があると思います。自炊代行は、公開や著作物の思想を享受する事が目的ではなく、「私的利用のためのコピーやフォーマット変換の有料の作業代行」ですが、それに対して明確な違法判決が出てしまっているので、利用規約に関係なく、有料クラウドAIサービスで著作物を利用するのは、かなり難しいでしょう。
まとめ
情報であふれかえる現代文明の各種情報の「私的利用」において、完全に閉じたローカルAIの利用は、正味のAI性能以上の計り知れない可能性があると思います。
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