『ステキなモナコ①』

当時はF1グランプリが大好きだった
その中でもモナコGPは
街全体がレース場になる
特別な開催地だった
普段は人々が使用している
街中の一般道に
モナコGPのその日だけ
最速のマシンが走り抜ける
道路沿いは住宅街だったり
細かいカーブや壁が多く
かなり高度な
ドライブテクニックが要る
そんな個性のあるレース場を
百戦錬磨のドライバーたちが
見事に走り抜ける姿が
とてもカッコよかった
そんなモナコに
絶対に行きたかったので
フランスからイタリアに向かう途中
迷わず下車をした
そしてモナコの市道を目の前にした時
願っていれば望みは叶うと
子供の頃の自分に知らせたかった
ただモナコ公国は
それほど大きくなく
博物館などの観光スポットは
港の周辺に集中しているので
数時間の滞在だけでも
十分楽しめた
そして港のカフェで
ジュースを注文すると
ストローとは別に
パラソルと貝飾りが付いた
マドラー的なものが
グラスに入っていた
そのマドラーは
港の風に吹かれると
キラキラと揺れて
とても美しい音がした
モナコは
セレブの避暑地なので
港のカフェのドリンクも
こんなに素敵なんだなと感動した
そしてグラスを返却する時に
そのマドラーも一緒に戻すと
「持って行って!旅を楽しんでね!」
そう言って店員さんはウインクをした
モナコは街もステキで
人もやさしくて
うれしかった



