「過去の自分を肯定してみなよ。あなた最強だよ、気づいてないけど」
こころにじんわりと、きた。
なにかが解きほぐされる、感覚。
ターニングポイントになるかも。
そう思い、乱文になってしまうかもしれないけれど、思いの丈を綴ることにする。
20代前半での失敗
わたしは、新卒就職を失敗している。
きちんと理由はある。いいかげんな気持ちではないけれど、
今から約20年前の話なので、
理由をどんなに話しても「でもね、これはね、傷になっちゃうんだよ」と言われ続けた。実際そうだと思っていた。
だから、この傷を、隠し通す努力をした。
罪だと思っていた。
理由はどうであれ、たった2か月で退職した人間に対し、
世間の風はとても冷たかった。
短大を卒業して約3年。
完全に新卒ルートからはみ出たわたしは、
アルバイトと派遣でどうにか食いつないだ。
なんとか、正社員にならなくちゃ。
新卒の過ちを、カバーしなくちゃ。
ずっとそう思っていた。
結果、ある会社に正社員採用が決まり
働き始めるも、
営業職は辛かった。病んだ。
ここでわたしは、樹海へ行きかけている。
とことん、使えない人間だって
自分を責め続けてきた。
いじめられたわけではない、
むしろ良くしてもらっていた。
自分の弱さが、悪い。
営業は、できない。
短略的な考えだが、バックオフィスなら
できるかも、そう思っていた。
「営業職なら採用するよ、すぐ。」
何回言われたことか。
営業職を辞めて、事務職の求人を受けまくる。
リーマン直後だった。
そして、ぱっと見わりとハキハキしていて「利発」にみられることがとても多いからと思うが
「営業なら即採用する」
と提案をいただいた。
続ける自信がなく、都度お断りした。
給料水準を下げても、
通勤範囲を広げても、
事務職は全然、受からなかった。
まだ、「営業だったら」といわれていたので
自己否定まではいかなかったが、
経験がないと、相手にしてもらえないのは
いやというくらい、現実として突き刺さった。
結果、損害保険会社コールセンターにアルバイト入社。
ほんとうに運がよく、ここでオフィスワークの基礎を学ぶことができた。
営業電話ではなく、ヘルプデスク。
ここでの経験があったから、オフィスワーク路線に切り替えることができた。
ここからは、病みつつも、転職しつつも
ある程度の軸ができて
キャリアの筋ができてきた自覚があった。
20代前半の職歴が、恥、だった。
これからの道に、20代前半の経歴は
不要だと思っていた。
行きたい道もはっきりしているし、
そのために必要なスキルを埋め合わせしたりしていた。
なので、応募書類では
20代前半の話は可能な限り、ぼやかしていた。
ずっと。
これまでキャリア相談を受けたことは何回かあるが、ここまでならぼやかせる、いつもその塩梅をアドバイスされていた。
それが当たり前だと思っていた。今日まで。
新卒あたり、怪しいよ。
からスタートした、今日の面談。
まさにぼやかしているところだ。
正直に言ってみよう。
きっと、じゃあどうぼやかそうか。
そういう話になると、思っていた。
「しっかり理由がある。全部書いてみなよ。納得感があるから、人事の立場だとしても、絶対言ったほうがいい。この後、こうしたいって思って叶えてきたのは書類とあなたの話し方でわかる。そこを繕って入るのもありだけど、学生時代含めて、最初の苦労があって、それでどう学んでどう活かしてきたかも絶対に端折らないほうが伝わる」
え?
いままで隠すことしかしなかったのに。
とまどいは隠せない。
「そもそも、学生時代の専攻とは全く違う道にしたのはなぜ?」
これも明確な理由がある。
もっというと、20代前半には間接的ではあるが、専攻を活かした仕事をしていたりする。実は。
全部伝えてみた。
「時代は変わったよ。たしかに20年前は隠すのも分かる。でも今は違う。しかも一つの、ストーリーとしてすごく納得感がある歩みをしている。全部聞いて、辻褄が合った」
20代前半の自分を、肯定してみなよ。
自信、もちなよ。
ってさ。
20代前半の自分ごめん。
ばちくそに否定してた。これまで。
わたしのストーリーとして、
20代前半の想いは全然残っていて、
でも否定していた。
うまく、塗り替えようとしていた。
でも、全部紛れもなく私なのであって
掛け合わせて、新たなキャリアをつくる
転換期なのかもと強く感じた。
20代で大失敗をした、と思っていた。
一生隠すべきこと、黒歴史だ、と最近まで思っていた。
でも、あの時のわたしは、わたしなりに一生懸命頑張っていた。
未熟だったけれど、必死だった。
わざと、いじわるで、そういうことだけは一回もないと誓える。
結果として、失敗は幾度となくあった。
けれど、すべて自分なりに反省をして、次に活かせているとは思う。
わたし、やるじゃん。
根っこの性質は変わっていない。新たに培った部分と掛け合わせて、わたしが在る。
そういえば。
どうして栄養科の短大に進学したの?と聞かれてすらすらと答えた。
「医食同源に興味を持ったからです。あと食べることが好きだからです」
そう、AO入試で小論文書かされたあのころと。
なにひとつ、変わっていない。
今、わたしは冷えとりと称して、身体を温める食事をしている。
ひょんなことから漢方についても学ぶ機会ができ、東洋医学にのっとった食事を心がけている。
無添加、シンプルな調理法での食事をしている。
好き嫌いは相変わらずない。
たまに行く、スパイスカレー屋めぐりがたのしい。
食事で、身体ができていると考えている。
栄養士、あなどれないなぁ。
途中で、方向性は変わっていって
今はシステム系とマーケティングもアシストできるオンライン秘書だ。
一見変わったようにみえるだろう。
でもね、こっそりと。
地元のフードバンクに関わったり、
冷えとり講座って需要あるのかな、とか考えてみたり、
栄養アプリ系のオンライン秘書してみたいな、とか。
今までの経験すべてがうまく交わって、今の思考があるんだ。
否定する話じゃないよね。
決めたよ、3年弱をあけっぴろげに出すことに。
「ストーリーがすごくわかりやすいのは武器だよ」
めちゃくちゃほめてくれた。
肯定してくれて、嬉しかった。
自己肯定感が低い自覚があって、何とか受け入れようとしていたけれど、
20代前半の職の話は正直、結構厚い蓋をしていたのは否めなかった。
力をたくさんいただいて。
職歴が増えた応募書類が出来上がった。
マイストーリー、とかいうとかなり照れくさいが、
もう少し、自分の生きざまに誇りを持とう。
そして。
こういう節目節目にいつも素敵な人と出逢えること。
感謝しかない。
マイストーリーはまたひとつ、深みを増した、と思う。
