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入門フォーカシング

 阿世賀浩一郎という人の2019年の作品。ボクはネドじゅんさんの動画で知って読んでみました。ちょっとしたパンフレットくらいの分量ですが、要点をまとめた良い本だと思います。

 まず「はじめに」が超重要です。いわばリトマス試験紙です。これを読んで「わかるゥ」と思う人はOKですが、そうでない「ちんぷんかんぷん」の人は二択です。ちょっとわからないけど素敵なフォーカシングの世界を見てみたい人はOK、そうでない人は読むのをやめたほうが良いと思います。

 この本には最後まで「フェルトセンス」という言葉や「メタ認知」という言葉は出てきませんが、こうしたスキルの素質のある人を前提にしていると思います。自分の感情や思考を一歩引いて見ることができるかどうかです。でも、「何それ」という人でも、この本の通りに素直に進めていけばゼロから育てることもできる…かも?

 以前、ジェンドリン教授の「Focusing 」を手にした時は、バスを待つちょっとした時間でもできる技法を君もマスターしよう、みたいな文に騙されました。メタ認知という習得の難しいスキルの、少なくとも素質のある人でないと無理でしょう。そうした人はそもそも、患うとしても軽いメンタル不調までだと思いますので、贅沢な技法とも言えます。

 フロイドは国家の統治形態をヒントにして個人の精神分析理論を考えたという岸田秀の文を思い出し、物騒なたとえを考えました。2セントほどの価値しかないボクの意見ですが(最近覚えた英語の言い回しです)。

 中国や北朝鮮を馬鹿にする人も、自分のアタマの中は独裁体制かもしれません。一方、メタ認知スキルのある人は時々フォーカシングを使って、非現実的なバカな野党の意見を聞く手間は掛かりますが、そこそこ平和です。独裁体制は主観的には平和かもしれませんが、イランのような大暴動が起こるかもしれません。

 なんつって。

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