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【詩】春の庭は誘惑に満ちて~シロクマ文芸部~

シャボン玉はいけません

いつもなら春の風のようにそよぐあなたの声が
その傍らで揺れている野ばらのトゲみたいに
ぼくの心に突き立てられる

シャボン玉はいけません

諦めの中にしかし一筋
絡みつくような甘えを感じて
ぼくは密かに喉をならす

なぜです なぜダメなんです

吹き棒を片手に振り向いて
請えば春の色をした瞳が揺れる

なぜです 教えてください

重ねてささやけばあなたは深く息を吐いた

閉じ込められてしまうからですよ
いいえ 閉じ込めてしまうから
シャボンの中に
そこで回っている庭の中に
私の秘密の常春の奥へ

ああ、やっと聞けた 
何も欲しがらないあなたの
胸の底に横たわる願いを

だからぼくはそっと吹き足した
虹色のシャボンが庭を埋め尽くせばと

そしてそっと教えてあげる
眉が下がって泣き出しそうなあなたを引き寄せ
満面の笑みを浮かべて

それはいい 
さあ、ぼくを閉じ込めて
あなたを抱き締めたぼくごと今すぐに
なんて素敵なんだろう
ずっと一緒ですよ

囚われたかったのはぼくかあなたか
欲しがったのはあなたかぼくか
どちらでもいい どちらもいい

それは二人のシャボン玉の秘密


雪と寒さで遅れていたシラー・シベリカが
ようやく咲き始めました。
今の花数は去年よりぐっと少ないけれど
ローズガーデンの中へも種が運ばれて
そこかしこで小さな芽が出ているので
来春が楽しみです。

春が来ますね。
大好きなシャボン玉を吹きたくなりました。
だから今週のお題にウキウキと
だけど色んな意味でドキドキな
大人な夢をつめてみました。

シロクマ文芸部に参加します。
小牧さん、よろしくお願いいたします。


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