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成果が出る人の考え方

みなさんは日々の業務で、こんな経験をしたことはありませんか?
・上司に「なんでこれやったの?」と突っ込まれてしまった
・会議で結論が出ないまま時間だけ過ぎていった
・忙しいのに、振り返ってみると「何を解決できたんだろう…」と感じた

こうしたモヤモヤの原因は、「イシュー(Issue)」を意識していないからかもしれません。

今回は、仕事の成果を圧倒的に出すための考え方として有名な「イシュー思考」について、医療従事者の現場に即してわかりやすく紹介します。



1. イシューとは何か?

「イシュー」とは、直訳すると「課題」「論点」。
もっとシンプルに言えば、**「いま自分が本当に解決すべき問い」**のことです。

たとえば病棟で「転倒事故を減らす」ことが目標だとします。
このとき、
・「なぜ転倒が起きているのか?」
・「どの場面でリスクが高いのか?」

といった問いを設定するのがイシューです。

逆に、
・「最近スタッフの声かけが甘いから事故が増えたんじゃないか?」
と考えてただ叱責したとしても、根本的な解決にはつながりません。

イシューがズレていると、どれだけ頑張っても成果は出にくいのです。



2. イシューを持って働く人は何が違う?

イシューを考えられる人は、ただ言われたことをやるだけではありません。

例えば「輸液ポンプの点検をお願い」と指示されたとき。
単に「動くかどうか確認して終わり」ではなく、
・この依頼の背景には何があるのか?
・上司が本当に知りたいことは何か?

を考えます。

もしかしたら「最近トラブルが増えているから原因を把握したい」のかもしれません。
その意図を汲んで「使用頻度の高い部署ごとに不具合傾向をまとめる」といった一歩踏み込んだ対応をすると、上司からの評価は大きく変わります。



3. イシューを考える上で大事なこと①:深い仮説を立てる

イシューを見つけたら、それに対して仮説を立てることが重要です。

ここでいう仮説とは「こうすれば解決できるのでは?」という見立て。
しかも、ただの思いつきではなく、少し常識を揺さぶるような切り口が成果につながります。

例を挙げましょう。
透析室で「穿刺トラブルが多い」という課題があるとします。
多くの人は「技術が未熟だから」「新人教育が足りない」と考えがちです。

でも、深い仮説を立てる人はこう考えます。
・「患者ごとに血管エコー画像をルーチンで保存しておけば、トラブルを予測できるのでは?」
・「針の角度やテープ固定の仕方を標準化すれば、個人差を減らせるのでは?」

こうした一歩先の仮説が、新しい仕組みや改善につながり、成果を大きく変えます。



4. イシューを考える上で大事なこと②:本質的な選択肢であること

次に大事なのは、「なんちゃってイシュー」を避けることです。

会議でこんな光景、見たことありませんか?
・マニュアルをもっと厚くした方がいいのか」
・「いや、研修回数を増やした方がいい」

でもそもそも、事故の原因が「マニュアルが読まれていない」ことにあるなら、マニュアルを厚くするのは本質的ではありません。

この場合のイシューは
「スタッフが現場でマニュアルを参照できないのはなぜか?」
です。もしスマホで簡単に検索できる仕組みを作れば、一気に解決するかもしれません。

つまり、本質に近い問いを見つけられるかどうかで、解決策の質は大きく変わるのです。



5. 「なんちゃってイシュー」は現場にあふれている

医療現場はとにかく忙しい。だからこそ「表面的な議論」で終わることが多いです。
・看護師が報告を怠った → 「もっと声を出して報告しよう!」
・院内感染が増えた → 「気をつけて!」

これでは何も変わりません。
「なぜ報告しにくいのか」「なぜ手指消毒が徹底できないのか」という本質的なイシューに踏み込まなければ、改善は期待できないのです。



6. バリューのある仕事とは?

イシュー思考のゴールは、「バリュー(価値)のある仕事」をすることです。

バリューのある仕事とは、最小の労力で最大の成果を出すこと。
つまり、無駄な努力を減らし、効果の大きい部分に集中することです。

例えば、透析室のルーティンを改善するために「スタッフ全員に教育資料を配布する」よりも、「一番トラブルの多い手技を1つ特定して動画マニュアルにする」ほうが効果は大きい。これがバリューを生む働き方です。



まとめ:今日からできるイシュー思考
1.イシューとは「本当に解決すべき問い」のこと
2.イシューを考えるときは
 - 深い仮説を立てる
 - 本質的な選択肢で考える
3.「なんちゃってイシュー」に惑わされない
4.目指すのは「バリューのある仕事」

日々の業務の中で、まずは**「これって本当に解決すべき問いかな?」**と自分に問いかけてみてください。それだけでも仕事の見え方が変わります。



医療従事者は常に忙しく、限られたリソースで最大の成果を出すことが求められます。
だからこそ、イシュー思考は私たちにとって強力な武器になります。

明日の業務で、ちょっと立ち止まって「本当のイシューは何か?」と考えてみませんか?
その一歩が、成果を大きく変えるはずです。

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