見出し画像

朝の一杯は、気合いではなく体の立ち上げだったのかもしれない

こんにちはあるいはこんばんは

朝、インスタントコーヒーの粉をカップに入れる。

最近は、そのままお湯を注がない。

はじめに少しだけ水を入れる。

スプーンで軽く練ってから、お湯を注ぐ。

最後に牛乳を入れる。

こだわりの豆を挽いているわけではない。

高い道具を使っているわけでもない。

丁寧な暮らしというほどでもない。

でも、この一杯を作る手順が、朝の自分を少しずつ起こしている気がする。

昔は、朝のコーヒーを「気合いを入れるもの」だと思っていた。

眠気を飛ばす。

仕事モードに切り替える。

よし、今日もやるかと自分に言い聞かせる。

でも最近は、少し違う気がしている。

朝の一杯は、気合いではなく、体の立ち上げなのかもしれない。


1. 一口飲んで、今日を見る


朝食と一緒に、牛乳入りのコーヒーを飲む。

トーストを食べる。

バナナを食べる。

ヨーグルトに冷凍ベリーを乗せる。

その横に、牛乳を入れたインスタントコーヒーがある。

一口飲む。

そして、Googleカレンダーを見る。

たぶん、自分にとって朝が始まるのは、この瞬間なのだと思う。

目が覚めた瞬間ではない。

パソコンを開いた瞬間でもない。

今日の予定を見て、頭の中に一日の形ができ始めた瞬間。

そのとき、ようやく自分が今日に追いついてくる。

会議は何時からか。

午前中に詰まっているものはあるか。

どこかで準備する時間は取れそうか。

誰に何を確認しておいた方がいいか。

Googleカレンダーを見るのは、予定を眺めているだけではない。

一日の中にある小さな詰まりそうな場所を、朝のうちに見ているのだと思う。


2. 気合いだけで始めると、朝は荒れる


朝の予定が押さえられていない日は、少しバタバタする。

何となく一日が始まってしまう。

気づいたら時間に追われている。

次の予定を見ながら動くのではなく、予定に追いかけられている感じになる。

そういう日は、仕事の入り方も少し荒い。

考える前に手を動かしてしまう。

確認する前に返事をしそうになる。

あとで見ればよかったことを、その場の勢いで流してしまう。

若い頃なら、気合いで押し切れたのかもしれない。

でも40代になると、気合いだけで動く日は、どこかに無理が出る。

若い頃より弱くなった、という話ではない。

ただ、自分の立ち上がり方を、少し分かるようになってきたのだと思う。

気合いがいらないわけではない。

踏ん張らないといけない日もある。

ただ、立ち上がっていない体に、いきなり気合いだけを入れても、どこかで処理が荒くなる。

まず起動する。

そのあとで、必要なところに力を入れる。

最近は、その順番の方が大事なのではないかと思っている。


3. 家の一杯と、会社の一杯


家のコーヒーは、牛乳を入れる。

朝食と一緒に飲む。

体を起こすための一杯に近い。

一方で、会社についてから飲むコーヒーはブラックが多い。

少し早めに会社に行く。

コーヒーを飲みながら、今日の準備をする。

同じコーヒーでも、役割が少し違う。

家では、今日の自分を起こす。

会社では、今日の仕事を立ち上げる。

カレンダーを見る。

メールやチャットを見る。

今日、先に押さえておくことを確認する。

誰に何を聞くか。

どの資料を見ておくか。

どの会議で何を決める必要があるか。

この時間は、仕事そのものではない。

でも、仕事に入るためにはかなり大事な時間だと思う。

朝の一杯は、やる気を出すスイッチというより、仕事に入る前の小さな準備時間なのかもしれない。


4. SEの仕事も、いきなり本番処理には入らない


システムでも、いきなり本番処理を流すわけではない。

起動確認をする。

前提条件を見る。

入力値を確認する。

ログを見て、異常がないかを確かめる。

人間の朝も、たぶんそれに近い。

寝起きの自分に、いきなり一日の判断を全部させるのは、少し無理がある。

まず、今日の状態を見る。

予定を見る。

詰まりそうなところを見る。

自分の反応を見る。

朝食やコーヒーは、その日の自分のログを見る時間に近い。

今日は食欲が強い。

今日は濃い味のものがほしい。

今日は予定を見るのが少し重い。

今日はコーヒーが妙においしい。

そういう小さな違いを、朝のうちに見ている。

コーヒーは魔法の燃料ではない。

でも、自分が今日ちゃんと動けそうかを確認する、小さな起動確認にはなっている気がする。


5. 自分を雑に始めない


以前、仕事で疲れた日の切り替えについて考えたことがある。

夜に自分を戻す時間があるように、朝には自分を立ち上げる時間があるのだと思う。

一日の終わりに自分を戻す話があるなら、今回の朝の一杯は、一日の始まりに自分を立ち上げる話なのかもしれない。

朝から頑張ろうとすると、少ししんどい。

でも、まず立ち上がろうと思うと、少し楽になる。

今日の自分は、ちゃんと起動しているか。

予定は押さえられているか。

いきなり処理を走らせようとしていないか。

少しバタバタしているだけなのに、忙しい一日だと思い込んでいないか。

たぶん、自分に必要なのは、もっと強い気合いではない。

自分を雑に始めないための、小さな手順なのだと思う。

朝の一杯を飲む。

予定を見る。

今日の自分がどこから始めればいいかを確認する。

それだけで、一日が少し荒れにくくなる。

あなたにとって、朝の「立ち上げ処理」は何ですか。


関連記事


40代SEとして、AI時代の働き方や、日々の生活の中で感じた小さな違和感を書いています。

仕事で疲れた日の切り替えについては、こちらの記事でも書いています。


#エッセイ
#40代
#朝の習慣
#コーヒー
#働き方
#システムエンジニア
#日々のこと

いいなと思ったら応援しよう!