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新興ソーダブランド「Olipop」がスポーツチームと提携できた背景

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2023年5月29日配信 Vol.116より

Briefing

2023年4月、炭酸飲料ブランドのOlipopが女子プロサッカーチームのKansas City Currentとスポンサー契約を締結した。スポーツ市場における飲料スポンサーは、長らくコカ・コーラとペプシの2大ブランドが独占してきた。そんな寡占市場に、2017年に創業したばかりのOlipopが風穴を開けようとしている。

Olipopがスポンサー先として女子サッカーチームを選んだ背景には、女子サッカー人気の高まりはもちろんのこと、同社の顧客の80%が女性という点もある。同社でグロースとパートナーシップを担当するSteven Vigilanteは、「OlipopまだNFLやビールを飲むような男性向けの商品ではない」と話す。Kansas City Currentにとっても、大企業の飲料メーカーではなく、新しくヘルシーなイメージのあるOlipopをスポンサーにすることで、競技やチームのイメージアップをはかる狙いがあるようだ。

またVigilanteによれば、今回のスポンサーシップによって、チームの本拠地近郊での売上が伸び、ローカルマーケティングとしても成功しているという。カンザスシティとのコネクションができたことによって地元のスーパーマーケットチェーン「Hy-Vee」で取り扱いがはじまったほか、2022年にオハイオ州コロンバスでポップアップを行った際にはその地域周辺で売上が急増した。D2CブランドはNYや LAといった大都市からはじめることが多いが、ブランドがひしめき合う大都市での戦いから突き抜けるには、地方都市を抑える必要があるとVigilanteは語る。

しかし、スポーツチームとスポンサーが培ってきた長い歴史に新興ブランドが割って入るのは容易ではない。VigilanteもKansas City Currentとの契約を勝ち取るまでは、チームの担当者に話を聞いてもらうのも苦労するほど難航したという。メジャーの名門チームRed Soxの担当者からは、「私たちはコカ・コーラから年に700万ドル支払ってもらっているので、本来はあなたと電話で話すことも難しいんです」と門前払いされたこともあるそうだ。

すでに人気の高いスポーツは既存スポンサーの牙城を崩すのが難しい面もあるものの、アメリカではプロサッカーリーグがこの数年で盛り上がりを見せたり、新たな競技が生まれプロリーグが結成されたりと、新興ブランドが参入する余地も大きい。D2Cブランドがローカルにも販路を広げていくうえで、こうしたスポーツチームとのスポンサー契約は今後も増えていきそうだ。

How Olipop scored a partnership with a soccer team

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