親を許すことと恨むことと好きなことと嫌いなこと
2年前、母が亡くなる2日前に父に呼ばれて面会に行きました。
「意識はないけど耳は聴こえてるみたいだから」と言われたので、とりあえず感謝の言葉を捻り出して聞かせました。
あの時たくさん罵ってやればよかったのかなとも思うし、家族が順番に個室に入って面会してる間ずっと母のケアをしてくださった看護師さんにそんなものを聞かせるべきじゃないのもわかっているし、それはそれで後悔しそうだし正解はわかりません。
そもそも、産まれてから20年以上ママが大好きだったわけだからそう簡単に嫌いにはなれません。
親しい人たちだけでなく病院やカウンセリングでも「あなたのお母さんはおかしいよ」「それは虐待を受けていたんだよ」と言われても、私は実家にいる間は健康に生きていける衣食住を提供されていたし、かわいいかわいいと愛されていた自覚もあるから憎み切れません。
最近は父親に対しても似たような感情を抱きます。
以前、帰省中に母の話になり、父は「でもママは最後まで手は出さなかったよね」と言いました。
子どもが殴られている間、父は寝ているかパソコンと向かい合っていました(仕事ではなく)。
当時から「子供が叱られている割には無関心だな」とは思っていましたが、本当に目に入っていなかったんだと失望しました。
その後説明したら謝ってくれたのでその場では許しましたが、父亡き後はまだわかりません。
父が今とても頑張っているのは知っています。母に妨害されて失われた子ども達との時間を取り戻しているんだと思います。そしてシンプルに寂しいんだと思います。
でも父にとっては私が受けていた暴力は最初からなかったみたいです。お兄ちゃんがママに叱られて山に捨てるために手足を縛られていた時、パパも身体を抑えていたのを見たと思っていたけど、それは私の気のせいみたいです。
とりあえず、私が父に対して出した結論は、母の時と同様「生きている間は全部許す」ということだけです。許さないまま死なれたらこっちの後味が悪いからです。
これは我が子にいつか伝えたいことですが、親だからってずっと好いてくれなくてもいいです。そりゃあ自分の子からの「大好き」は万病に効きますが、私は全てを受け入れてもらえるほどできた人間ではありません。そしてそれは私の両親も同じことです。
両親に対して感謝していること、許せないこと、好きなところ嫌いなところ、いろいろ抱えていますが全てをひっくるめた結論を出すのは難しいです。
例えば、大学に行かせてもらったことは感謝していますが、それで全てを許して受け入れて、どんな短所も愛してあげなきゃいけないわけじゃないよなと思います。
時代が流れれば、親子の在り方もどんどん変わっていくと思います。私が子どもの頃は周りの大人に「家から追い出された」と言っても「親を怒らせるようなことをしたのが悪い」と言われていましたが、今なら通報案件です。
甘えさせることと甘やかすことは違うし、その線引きに悩みながら育てているけど、最終的に「自分は親にめちゃくちゃ愛されて超ハッピー」って思ってもらうのを目標にします。
あと、あの世でママに会えたら一旦5発ビンタします。
おしまい。
