いつか消える世界を、本棚に残す方法。オンラインゲームの「オフライン版」に涙する理由
誰かが「思い出の中でじっとしていてくれ」て言ってたのを思い出した、チャバノスケです。
以前の記事では、買ったゲームがある日突然遊べなくなる「サ終問題」と、それに抵抗する「Stop Killing Games」運動についてお伝えしました。
そんな少し寂しい現実がある一方で、近年のゲーム業界には非常に美しい「世界の畳み方」を見せてくれるメーカーが現れ始めています。
サービス終了の際、あるいは現役の最中に、その世界を「オフライン版」という形で永遠に残してくれた事例をご紹介します。

オフライン版が生まれた3つの形
パターン①
サ終の瞬間に、買い切りゲームへ昇華
「Stop Killing Games」運動が求める理想形だと思います。
カプコンの『ロックマンX DiVE オフライン』は、オンライン版のサ終が決まった際に、ほぼすべてのキャラクターやステージを収録し、ゲームバランスを一人用に再調整した買い切りアプリとして発売。
課金要素なしの純粋な名作アクションとして永遠に手元に残せるようになり、ファンから大絶賛されました。
https://www.capcom-games.com/megaman/xdive-offline/ja-jp/
バンダイナムコも『SAオンライン ヴァリアント・ショウダウン』のサ終時に全キャラ使用可能の無料オフライン版を配信。
エンドロールにプレイヤーの名前を刻むという神対応でファンの生きた証を残しました。
パターン②
サ終後、形を変えて「本棚」に仕舞う
ゲームそのものはプレイできなくなっても、思い出を保存する形です。
スクウェア・エニックスの『キングダム ハーツ ユニオン クロス』は、サービス終了後にアプリを無料の「シアターモード&ミニゲーム」へとアップデート。
課金して紡いできた重要なストーリーをいつでも見返せる「動く思い出アルバム」として、公式がスマホに残してくれたのです。
パターン③
現役中に「もう一つの選択肢」として独立
現在もオンライン版が元気に続いている『ドラゴンクエストX オフライン』がこの形です。
「ドラクエの物語は楽しみたいけれど、オンラインは怖い、他人がいる世界は疲れる」というファンの声に応え、ネットに繋がなくても1人のRPGとして最初から最後まで遊べるリメイク版を現役中に発売。
オンラインの敷居をまたげずにいた往年のファンへの、完璧な救済措置となりました。
遊んだタイトルが何かしら形として残るのは、アルバムのようで思い出を保管できるアイテムとして良いなと思います。
こういった流れは、ぜひ続いてほしい。

私が本当に求めていること
商売ですので赤字を出してまで一生サーバーを維持しろとは言うつもりはありませんが、私たちが愛した世界、何百時間もかけて育てたキャラクター、仲間とチャットを交わしたあの空間が、ある日突然亡くなるのはやっぱ辛いし悲しいです。
ロックマンやドラクエが見せてくれたオフライン版への道。
それは、これまで払ってきたお金や時間が、ただ消えゆく幻ではなく、「いつでもあの頃に戻れる、本棚の1冊の小説」として手元に残るということ。
オンラインゲームの最後が、寂しい「サ終」ではなく、思い出が永遠になる「オフライン版」という名のハッピーエンドへ。
そんな愛のある選択肢が、これからのゲーム業界の当たり前になってくれることを、一人のゲーマーとして切に願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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