娘に連れられて、世界一濃い抹茶へ
娘は大の抹茶好きだ。
さまざまな抹茶スイーツを食べ歩くし、自分でもつくる。
東京の長男宅へ行くときも、娘にとっては抹茶スイーツを巡るグルメ旅であり、私にとっては毎回ちょっとした珍道中である。
しかも抹茶はカフェイン量が意外と多いという。
コーヒー好きの私でも驚くくらいだ。
そんな抹茶巡りに付き合う50代の母も、なかなか体力勝負なのである。
昨年、次男と娘の大学の夏休みだった9月。
東京へ行った際に訪れたのが、「壽々喜園 浅草本店」だった。

浅草寺を観光したあと、娘がスマホ片手に案内してくれたお店だ。
到着すると、開店前にもかかわらず行列ができていた。
「なるほど、これは期待できそう」
と妙に納得したのを覚えている。
ここは“世界一濃い抹茶ジェラート”で有名なお店で、抹茶の濃さが段階になっている。
娘と私、そして次男の三人で、全種類の半分以上の抹茶ジェラートを味見した。

濃い抹茶は苦いのかと思いきや、驚くほど香り豊かで美味しい。
9月とはいえ暑さの残る東京で、歩き疲れた体に冷たいジェラートがしみわたった。
気になっていたお団子やチョコレート、おじいちゃんへのお茶まで購入して、抹茶旅は上々のスタート。
この時はまだ、娘に連れ回される抹茶巡りがどこまで続くのか、私は知らなかったのである。
