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鳥取・島根旅②|山間に残るたたら製鉄跡

9月17、18日で巡った鳥取と島根旅
前回の米子市内を巡った①はこちら

今回はそれの続きです🌱

JR米子駅

米子駅舎は工事中のため殺風景
次訪れた時には新しい駅見れるかな♪

右の黄色い電車に乗りました

松江で喫茶ランチ

米子駅から次の目的地松江までは
電車でおよそ30分ほどです
米子は鳥取県ですが次の安来やすぎは島根県
トンネル抜けるわけでもないので
気付いたら島根県です🤗

駅を撮り忘れたので消火栓で✨
絵柄は宍道湖、湖畔の石灯篭
市の花つばきと市の木を配する
マンホールや消火栓を見たら
その街の名物などが一目で分かるので
ガイドブックみたいな存在👍

松江といえば宍道湖の他にも
国宝松江城も有名ですが・・
それらは以前存分に味わったので
今回はスルーさせてもらい
一路向かったのは狙ってた喫茶

看板はあるし営業中の札もあるが・・
これは歴代最高レベルの入り辛さ😓
(後から知りましたが裏口でした)

意を決して入店すると入口近くの
お爺ちゃんがいらっしゃいと一言
どこに座ろうかキョロキョロしてると
カウンター席を指差して
そこに座ってちょっと待ってて

カウンター席の並びには
常連客と思われる方が数人雑談してて
完全なる場違いな居心地の悪さを感じる
メニューもなく店の方の姿もない😓

すると奥から店主らしき人が出てきて
好きなだけ取って
大量の漬物と小皿を差し出し
その流れで注文を聞いてくれた

喫茶と思って入店したが
漬物、小皿、箸・・定食屋やな😆
珈琲ではなくビール出てきそう

漬物食べながら待ってると
注文した日替わり塩焼きそばが
白飯と味噌汁と共に出てきた😆
焼きそば塩だけやからとソースも
出してくれたがそのままで美味い😋

食べ始めるまでは喫茶よな〜
っていう不安があったが
美味しく食べ終わる頃には
別にどうでもよくなってました♪

食べ終わろうとした時に店主から
アイスかホットか・・珈琲付くけど
と忘れかけてた喫茶的要素👍

アイスコーヒーにしました

氷とグラスが珈琲っぽくないけど
フレッシュを浮かせた見た目が綺麗で
冷えひえの少し甘めな珈琲美味しかった

日替わりランチ塩焼きそば定食
珈琲付きで¥700でした🤗
さすが喫茶ランチコスパが良い✨

こちらが正面入口でした😓

店名:せいゆう
場所:島根県松江市寺町205
営業時間:8:00〜18:00
定休日:日曜

念願のたたら製鉄跡へ

ランチ後は駅前で車を借りて
雲南市にあるたたら製鉄跡へ・・
市内からはおよそ1時間ほどで
山に囲まれた静かな場所です

たたらは日本古来の製鉄技術で
日本刀の原料となる玉鋼たまはがね
唯一造ることができた場所でもあり

ジブリ映画のもののけ姫に登場する
たたら場のモデルとも言われるのが
今回訪問した島根県雲南市に残る
菅谷たたら山内です🌱

あくまで"言われてる"ですが
物語の中のたたらもやってることは同じ
少しだけ実際と文化が異なるようです

周辺には様々な建物がありますが
見学したのは高殿、元小屋、伝承館の3つ
三軒長屋は修復工事中でした

今回ここを訪れたのは
いつもと同じく何かで知って
気になってたからですが
基礎知識ゼロのまま訪問したため
ここが何をしてた場やったのか
全て現地で知ることになりました💦

幸いにも見学者が僕しかおらず
受付担当の方が付きっきりで
色々説明してくれてたので
より理解できた気がします

その記憶が消えないうちに・・
まとめようと記事を書こうと思います
メモ取る暇もないマシンガン説明だったため
記憶が曖昧な部分もありますが
その辺は大目にみてください🤗

アクセスは車(途中まではバスあり)

名称:菅谷たたら山内(高殿・元小屋)
場所:島根県雲南市吉田町吉田1214
鑑賞料金:300円(高殿・元小屋)|伝承館は無料
営業時間:9:00〜17:00
定休日:月曜

菅谷たたら山内

たたら製鉄者たちの集落のことを山内さんない
といい集落の中では様々な役割の人が
100〜200人住んでいたそうです

●主な役割と呼び名
村下むらげ:技術責任者
炭坂すみさか:村下の補助役
鉄穴師かなじ:砂鉄を採取する
山子やまこ:炭を焼く
炭焚すみたき:炉へ炭を入れる
番子ばんこふいごを踏む
鋼造はがねづくり:できた鉄塊やケラを粉砕、選別する

これら全てを取り仕切るのが鉄師
作業を指示するだけではなく
生活全般の面倒を見ていたようです
鉄師はもののけ姫のエボシ御前のような存在

エボシ御前は女性ですが
実際のたたら製鉄は女人禁制だったそうです。

実際たたら製鉄を行う集落は
他の農村とは隔絶した自治領のような存在
それだけ重要な場所だったと想像できる

山内生活伝承館|たたら師の生活

この場所でたたら製鉄が始まったのは
鎌倉時代と言われているそうですが
当時は屋根のない野だたらという
移動式の製鉄が行われていたそうです

近世になって高殿たかどのを構え
菅谷高殿では1751年から約170年間操業が行われ
大正10年にその火が消えました

高殿は土炉の覆屋で国内唯一現存する建物で
国指定重要有形民俗文化財に指定されており
今回も内部見学することができました

山内生活伝承館

元小屋

現在は受付となっている建物で
当時は山内全体を差配する事務所だったそう

元小屋

今回見学した中で元小屋と高殿は
受付にて見学料300円が必要になる

元小屋は事務所と作業場、居住部屋もあり
2〜4人いた番頭のうち一番番頭が居住した

現地の看板

奥にはカマドなども残ってて
当時の生活様式を見ることもできた

元小屋の土間スペース

元小屋の中でも広い面積を占める
土間部分が鋼造り場と呼ばれる
できた鉄塊やケラを粉砕、選別する場所

できた鉄塊は全てが鋼ではなく出雲では
玉鋼の他5段階に分類した。
・目白:上質ではあるが小割りになりすぎた
・砂味:目白よりやや質が低下した
・造粉:玉鋼の粉
・ケラずく:砂味より質が落ち銑が多量に混じる
・ケラ細:歩ケラ小さい

選別されたものは松江などの問屋以外にも
大阪、越前、土佐にも出荷されたそうです

玉鋼

受付横の売店に実物の玉鋼たまはがね
展示されてました

見た目は隕石にも普通の石にも見えるが
持った瞬間に見た目以上の重さに驚き
金属で叩くとキンキンと高い音がする
そして手は少し鉄臭くなった😙

鋼造り場と建物の他区画とは
仕切りがあるものの格子状の壁
暑さ対策かなと思ったが別の理由

鉄塊から取れる玉鋼はとても高価なもの
それを分別する者が盗むことがあり
見張りをするために開放的になったらしい😂
とは言え着物の袖に重たい玉鋼入れて
誤魔化すのは至難の技やろな〜と💦

高殿

実際にたたら製鉄が行われ
山内の中でも重要な場所だった高殿
現存する建物は1850年の火災後に
再建された建物だそうです

高殿の外観(斜め上から)
高殿の外観(元小屋から)
高殿の外観(出入口方面から)
高殿の平面図と断面図

建物の規模は10間(約18.2m1)四方、棟までの高さ28尺(約8.5m)で、中央にある4本の押立柱が架構の要となる。中央には土炉が設けられ、屋根頂部に火宇内ほうちを設ける。奥の中央に砂鉄を置いた「小鉄こがね町」、その両側に燃料である炭を置いた「炭町」、左右入口の中間に「土町」があり、炉の左右には操業を差配する「村下むらげ」以下の控室がある。
炉への送風は人力による天秤ふいごで行われていたが、明治39年に屋外に設置された水車を動力とする鞴から土管で風が送られるようになる。

現地の看板より
高殿の内部(出入口と柱)
高殿の内部(奥が炭町、右が控室)
高殿の内部(屋根頂部、小屋組み)

製鉄方法

たたらでの製鉄方法は
いちど銑鉄を作ってからそれを
錬鉄や鋼に卸す「ずく押し法」
砂鉄から直に鋼を作る「けら押し法」があり
菅谷たたらでは19世紀初頭より
鉧押しを盛んに行っていたようです

鉧押し法の方が作業が短縮されること
また原料となる真砂砂鉄がこの地で
豊富に産出できたことが理由らしい

元小屋に展示されてた砂鉄

赤目砂鉄は真砂砂鉄と比較して不純物が多い
銑押し法の原料となる砂鉄
真砂砂鉄は不純物が少ない優れた鉄源
鉧押し法の原料となる砂鉄

原料となる砂鉄は鉄穴かんな流し
と呼ばれる方法で採取していたそうです

これは水中で重いものは沈み、軽いものは浮くという原理を利用した方法。山の崖を切り崩して水と一緒に土砂を流し、沈んだ砂鉄を採取するというもの。
鉄穴流しは大量の土砂を流出させ水田地帯に被害を与えたので、秋の彼岸から春の彼岸までという取り決めもされていました。

現地の説明文

採取できる砂鉄の量は
土砂の0.4%ほどだったそう・・
1kg(1000g)の土砂で砂鉄4gか😓

高殿の砂鉄を置く小鉄町

これだけの砂鉄を集めるとなると
物凄い労力がかかってるんやな・・


砂鉄を鉄にするためには
燃え上がる炭の隙間を落下する間に
還元と呼ばれる化学変化が必要になります

山内生活伝承館|炭窯
山内生活伝承館|炭窯

炭の材料となる木材は
鉄師が管理する山から採取され
炭窯で山子により炭が作られます


高殿の内部|土炉
土炉の図解

地上に見えてる部分以外に
地下構造も重要だそうです

製鉄中に地中からの湿気が伝わると
水蒸気爆発を起こしてしまう可能性があり
熱の遮断と水蒸気の発散を目的に
設けられた小舟は特に重要な地下構造らしい

土炉の内部

まず炉にいっぱいの木炭がくべられ鞴から風が送られます。操業は三昼夜(約70時間)の過酷な作業。砂鉄と木炭は、ほぼ30分おきに装入され、時間の経過とともに砂鉄の量をふやしていきます。

たたらの話より
鞴(右の管が水車からの送風管)

かつては天秤鞴を番子が
交代しながら作業をしていた部分
(変わり番子の語源とも言われる)

排出されたノロ

砂鉄・木炭の装入開始後、約5時間を経過するとノロが排出されます。ノロは砂鉄に含まれる不純物と炉壁内部が侵食されて炉外に排出されるものです。ノロの生成は、炉内温度をあげることなどの作用を担っています。村下はノロの出方でも操業の状況を判断します。

たたらの話より

炉底いっぱいにけらとよばれる
鋼塊ができると村下の判断で送風を止め
操業を終了し炉を壊します。

たたら作業のイメージ

炉を壊して引き出された高熱の鉧塊は
木丸太の上に乗せて転がすように屋外へ
そして川の水で冷やしたそうです

その後、元小屋にある鋼造り場へ運び選別
鉧から選別される玉鋼は1/3〜1/2ほどらしい

材料の砂鉄も採取が大変で
さらに生成物としても玉鋼は
貴重だったんやと知りました

山内にある橋

将来に残したい場所

今回念願の初訪問をして思うのは
日本古来の製鉄が行われたこの場所は
この先も残していってほしい場所

受付のある元小屋に行き
感染対策で名前と住所を書いた際
大阪から来たことを知り
なんでまたこんなとこに・・
って驚いた口調で言ってたのが印象的でした

いろんな意味があると思うけど
普段あまり人が来ない場所に
遠方から来たことへの驚きなのかなと

僕はたまたま何かで知る機会があり
今回行く機会もできたので来れたけど
島根に来たとしてもアクセスは良くない
ただ実物を見て触れて感じれる場所は
そう多くはないと思うので
興味のある方はぜひ現地で見てもらいたいな

あまり混雑して欲しくはないけど
もっと多くの人に来て見てほしい場所でした

説明してくれたおっちゃん

菅谷たたらは田部たなべ家が
経営してたそうですが
おっちゃんの名札が田部さん🌱
まさかの経営者の子孫の方なのかな🤗

続きはこちら✏️


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