推しのライブで香川へ。42歳が自分の人生を取り戻すまで
香川旅行、2泊3日の旅。まさかこんなことになるなんて。
3月からの約2か月間で、私の人生、とんでもなく変わりつつあります。
ライター業も、手放しちゃいました(!)
収入も心もとない状況になってしまったけど、もう以前の私には戻りたくないから、いいんです。
私の身に何が起こったのか。
少し長くなりますが、お付き合いください。
念願のKing Gnuライブ初参戦

実は私、以前からゆるくKing Gnuのファン(客)だったのですが、本格的に沼入りしてしまったのは2024年のこと。そこから人生初のファンクラブにも入り、絶対にライブに行くんだ!生歌浴びるんだ!と心に決めていました。
昨年のツアーは無念のチケット落選。
今度こそはと、2026年のツアーでは全会場・全日程に申し込みました。
その結果、ついに当選!!
会場は……あなぶきアリーナ香川@高松!!
えっ!マジ!?遠っ!!(東京住み)
でも、行かないわけなくない!?!?
ということで、香川遠征が決定。
せっかくなので、高松からアクセスしやすい直島観光もあわせて、2泊3日の旅程を組みました。小5の娘も一緒の旅です(※学校を休ませて連れていくことにしたのですが、その話はまた別の機会に)。
迎えた3月12日。初めての香川、初めての四国!よく晴れた高松空港に降り立ったとき、なぜか「土地に歓迎されている……!」と思いました。
"肌に合う"みたいな直感。そういうの、ありません??
会場近くのホテルにチェックインし、夕方、いざライブ会場へ。
この会場が、めちゃくちゃよかったんですよ。噂には聞いていた神アリーナ。サイズ感=ステージの近さはもちろん、とにかくロケーションがよすぎる!アリーナ裏から眺める、瀬戸内海の夕暮れ。おいおい最高かよ!って。


そしてついに、念願のライブがスタート。始まる前から「うう、終わらないでほしい……」と半泣きで娘に呆れられていましたが。
そりゃあもう、そりゃあもう……!!最高すぎた!!!
ずっと夢のような時間。心が震えっぱなし。
本当に、東京から香川に来てよかったー!
ありがとうヌー!ありがとう香川!!大好き!!!!
直島の浜辺で味わった「脱ぐ」感覚
Day2、直島観光へ。
娘は美術の分野に関心があり、現代アートの聖地・直島にいつかは連れて行ってあげたかったんです。だからこの日は、どちらかというと娘がメイン。
の、つもりだったのですが……
ひとまず、予定を詰めまくっても楽しめないと思い、のんびりペースで見て回ることにしました。
高松港からフェリーで50分ほど。船から降り、乗り継ぎのバスに乗っていく人たちを見送った後は、とてもゆったりとした時間が流れていました。
周辺を少し散策してから、私たちもバスに乗り込み、町営バスの終点・つつじ荘へ。最後まで乗っていたのは、私と娘の2人だけでした。
そして降りたバス停前の浜辺がね、もう、すっご~~くよかったんですよ。

少しあたたかさの混じる春風。
ただただ広がる、穏やかな瀬戸内海。
人の声もほとんどしない。繰り返される波の音。
娘は、無邪気に波とたわむれている。
なんか……『脱ぐ』感覚がある。
アホみたいな顔をして、ただ『ゆるんで』いても許される時間がある。
そんなことを、強烈に感じました。
頭で考える、心で思うというより、身体感覚で。
それから、唯一予約していた「地中美術館」へ。ここも本当に素晴らしかった(特にウォルター・デ・マリアの『Time/Timeless/Notime』には圧倒されました)。じっくりアートを体感した後は、館内にある「地中カフェ」で帰りのバスを待つことにしました。
ここがまた、最っ高の眺めで!!
浜辺から見た海もよかったんですが、高台から見渡す景色はさらに格別で、たぶん一生忘れられない。その頃には、少し曇っていた空もすっかり晴れて、海面がキラキラと美しく光っていて。

瀬戸内海、めっちゃいいーーー!!好きーーー!!!
あぁもう、ずっとここで日向ぼっこをしていたい。
そんな満たされる感覚を、たっぷり味わいました。
思い返してみても、過去ベストの国内旅行だったかもしれない。
42歳にして「人生最高」を更新しちゃうことって、全然フツーにあるんだなって。そのことにも感動したし、これからに希望を持つことができました。

旅の少し前から内省は始まっていた
さて、少し時間をさかのぼりまして。
実は、2月の終わりからコーチングを受け始めていたんです。
というのも、昨年フリーランスとして独立したものの、自分の中でずっと「くすぶっている」感じがあったからです。
大きめの継続案件がなくなったり、かと思えば年末に仕事を入れすぎてしまって(マジで受注量ミスった~)心身ともにすり減ったり。働き方には満足しているけど、苦手な仕事も多いし、ストレスもたまる。
そもそもライター業に迷いがあるから、仕事獲得にも積極的になれない……
「今のままじゃよくない。現状を打破するきっかけがないかなぁ~」と考えていたところに、以前から知っていた方のコーチング体験セッションを見つけ、試しに受けてみることにしました。
そこで気づいた、衝撃の事実。
あれ?もしや私、4年間も同じテーマで迷ってる!?
今の仕事の方向性でいいのか。
自分の発信軸はこれでいいのか。
どこに向かって、何を頑張るのか。
私なりに常に考え続けてきたし、努力してきたはずなのに、同じ場所でずっとぐるぐる回っていた現実。それをようやく認識できた瞬間でした。
えっ、ヤバない!?
ってことは、何かを変えないと、
4年後も同じところをぐるぐる回ってる可能性高くない?
42歳が46歳になっても、まだ同じ場所にいる未来。
それ、結構イヤかも~~~~~っっ!!!!
ということで、継続コーチングを申し込んだのでした。
せっかくならこの機会を最大限活かしたいと思い、そこからコーチングについて自分なりに情報収集をしました。さらに「第3の脳」として対話用のAI環境を整え、ひたすら内省を続けていくことに。
コーチからは考えるきっかけをもらいながら、セッション以外の時間は自分でAIと対話を繰り返す。この「AIをフル活用して自分を掘り下げる」という方法が私にバチッとはまり、爆速で自己発見が続いていきました。

感覚を掘り下げると、見えてきたもの
自分と深く向き合い始めた中での、香川旅行。
だからこそ、あの強烈な身体感覚には、何か大きな意味があるように思えました。「最高だったーー!!」で終わらせるべきではない、大切なヒントがある気がして。
「脱ぐ」って、どういう意味?何を脱いだの?
「アホみたいな顔をしていても許される」って、誰に許されるの?
アホみたいな顔って、どういう状態?
自分の中で生まれた感覚を、サラッと流さずにもう少しひもといてみる。「ちょっと待って?それってさぁ……」と、いちいちしつこく解き明かそうとしてみました。
そうすると、やっとわかったんです。
私は、他者のまなざしから自由になりたかったんだ。
直島で過ごした、あのゆったりとした幸福な時間には、周りの目や評価なんて何もなかった。賢くなくていい、ちゃんとしなくていい。ただ自分が、そのまま存在するだけで十分成り立っていた。
知らなかったな。
私、ゆるめたかったんだ、ずっと。
腹の底から欲しているもの。自分の本当の欲求。
それがわかってからは、さらに内省が加速していきました。

視点を変えると、世界の見え方も変わる
人生のほとんどが他者基準でできていた
自分を深掘りしていくと、人生をひっくり返すような驚きをいくつも経験することになります。
なかでも一番衝撃だったのが、
自分の人生が他者の基準でほとんど構成されていた、という事実でした。
今まであらゆることを、自分で決めてきたつもりだったのに。
フタを開けてみたら、世間の常識や、望ましいふるまい、周囲からの評価、書籍で学んだ成功術、優秀な人のマインド、役立つノウハウ……
そんなものばっかりを取り込んでいたんです。よかれと信じて疑わず。
ワクワクする目標すらも"借り物"だった。
こんなにも私は、他者基準に支配されて生きてきたんだ……
そんなことある!?
いや、むしろよくある典型例な気もするけど!
でも、まさか自分の話だとは1mmも思ってなかった。
全っ然気づかなかったよ~~~~~!!
「他人軸で生きない」とか散々言ってきたくせに、私自身が完全にそのパターンでした、ってオチ。あたたたた。
たとえば、パッと思いつく身近な例だけでもこんな感じですかね。
・インタビュー取材ができないと、ライター失格かも
・社会的な意義もあるし、採用支援に注力しよう
・ニーズがありそうだから、ワーママ向けに発信した方がいい
・ライターならnoteも「ちゃんと」書かなきゃ
・即レスしたほうが印象がいいよね
・相手に失礼のないよう、気をつけないと
・月収100万円を達成したい
いやいや、今ならわかりますって。
こうして文字に起こせば「この人めっちゃ“とらわれてる”じゃ~ん」って。
でも、これは"こっち側"に来たから言えることで、渦中にいるときは必死に背負って頑張ろうとしちゃうんですよね。
さらに、私の本当の強みは「文章力」ではなく「内省力」だということも、あらためてはっきりしました。
言葉や文章は、私にとって内省のための(思考や感情を可視化する)プロセスだったんです。だから、自分以外の話を書く「ライター」という肩書きがしっくりこなかったんだ、と納得しました。
こうした内省を続ける中で、過去の痛みと向き合うことにもなります。
私は「人間関係コンプレックス」を長年抱えていたのですが、それは内向型やHSPな気質のせいだと思っていました。でも、じっくり深掘りしていくと、本当は子どもの頃に負った“傷”と、そこから来る防衛反応によるものだとわかりました。
いやこれも、よく聞く典型的なやつ~~~!!笑
こんなふうに、自分のことが「わかってしまった」という驚きの連続。
そしてそれは、とても楽しい体験なんですよね。
怖くても、新しい自分を生きてみる
他者のまなざしから自由になり、ようやく武装を脱ぎ始めた私。
ひそかに違和感を抱え続けていた「ライター」という肩書きも、ついに手放してしまいました。内側のズレに気づいてしまったら、もう見て見ぬふりはできません。
今は新規のライター案件を受け付けておらず、続けているのは編集ディレクションと連載エッセイの2つだけ。やりがいがあり、本来の自分に合っている(変な汗をかかず、息がしやすい状態で働ける)仕事が残りました。
正直、収入はかなり落ちたし、独立2年目でキャリアをリセットして大丈夫かいな?という不安もあります。そりゃ、怖いよ!
でも、足元ぐらぐらで一番不安が強かったのは、自己発見しまくった(=アイデンティティを再構築し始めた)最初の1か月間だけ。今はもう「この方向性は絶対に間違っていない」と確信できるし、前の自分に戻りたいとは思えませんから。

ここから、新しい自分をどう生きるか。
今のところ、編集ディレクター/エッセイストとしての仕事は続けつつ、別軸で「自分業」も育てていきたいと考えています。
たとえば、私自身が実践して手応えを感じた「AIとの対話で自分の内側を掘り下げる」方法を、必要な人に届けられないかなと。
深い内省を通じて自分を解き明かし、人生が一気に変わっていく体験。そういうものを誰かに手渡せたら、とても素敵だなぁと思っています。

King Gnu『サマーレイン・ダイバー』より
推しのライブで香川に行ったことが、こんなにも大きな転換点になるなんて。人生、何がきっかけになるかわからないものですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。ではまた!
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