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愛のまにまに

元恋人との破局後、結婚相談所で活動を始め、時にメソメソと、それでも着実に進めていたところ、ある男性に出会った。饒舌ではないけど、そばにいると自然体でいられる人で、その後はトントン拍子で話が進んだ。

あらゆる準備が整い、あとは婚姻届を提出し、引っ越しをするだけだったが、婚約解消に至った。裏切りや嘘があったわけではない。それでも、私の中に揺るがない思いがあった。

別れを告げることは、告げられるよりもずっとしんどい。傷つけた罪悪感と、相手の傷ついた気持ちがどろりと流れ出してくる感覚に、心が締め付けられる。私自身、過去の失恋で散々苦しんだのに、同じ痛みを味わわせてしまうことが何より辛かった。

それでも、今後の人生を考えたとき「この出会いを逃したら、ずっと1人かもしれない」と嘆くより、自分の気持ちに正直に生きることを選んだ。彼との交際の中で芽生えた不安から目を背けてはいけない。相手には本当に申し訳ないことをしたと思う。心から幸せを願っている。

いくつになっても別れは辛い。無意識に涙がこぼれ、仕事や私生活にも影響を及ぼす。食事は喉を通らず、時には過食に走る人もいるだろう。自分は誰にも必要とされていないと、その度に落ち込むが、最近では、自分の価値を他人に委ねること自体が間違いだと気付いた。

恋人が別れを選んだのは、相手のタイミングや人生の優先順位の変化であり、私そのものを測る物差しではない。逆に、どんなに人から愛されていても、私自身が自分を愛さなければ、人生は停滞してしまう。だから、まずは自分を愛そうと決めた。少しずつでも自分を認め、受け入れて初めて、誰かの愛情を受け取る準備が整うのだと思う。私はこの先の人生を、その準備に費やしたい。

欲を言えば、もう二度と傷つきたくないし、誰かを傷つけたくもない。本当にキツすぎる。人と関わる限り無謀な願いかもしれないけど、それでも優しさを届けられる人間でありたい。その思いだけは、絶対に諦めたくない。

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