ネットに絡まった猟犬と、命のバトン
実家に帰省していた昨日のこと。
畑の近くを歩いていると、一匹の猟犬がネットに絡まり、身動きが取れなくなっていました。
最初は驚きました。
近づいて大丈夫だろうか。
噛まれないだろうか。
そんな不安もありましたが、その子は抵抗することもなく、ただ困ったような目でこちらを見ていました。
ビビりながらもネットを外してあげると、その子は自由になりました。
よく見ると、体は痩せ細っています。
どれくらいの間、そこで動けなかったのでしょう。
水とご飯をあげても立ち上がれない状態でした。
家に連れて帰り、ご飯と水をあげると、夢中になって食べ始めました。
その姿を見て、「相当お腹が空いていたんだな」と胸が締めつけられました。
人懐っこく、とても優しい子です。
こんなに優しい犬が、この酷暑のなか身動きが取れない状況が長く続いていた、
そう思うと、昨日あの場所を通らなかったらどうなっていたのだろう、と考えてしまいます。
もちろん、「助けなければ必ず命を落としていた」とは言えません。
でも、あのまま誰にも気づかれなければ、とても危険な状況だったのは間違いないと思います。
実は昨日は、14歳の実家の柴犬・マロちゃんも39.8℃の熱を出し、動物病院へ連れて行った日でもありました。
一日に二匹の犬と向き合うことになるなんて、思ってもいませんでした。
命は当たり前ではない。
元気に見える今日も、奇跡の積み重ねなんだと改めて感じています。
今は、猟犬の飼い主さんが見つかることを願っています。
もし見つからなければ、両親は「うちで面倒を見るよ」と言っています。
優しい人たちだなぁっ心打たれました。
この子がこれからどんな人生を歩むのかはまだ分かりません。
でも少なくとも今日、この子は安心してご飯を食べ、水を飲み、眠ることができます。
それだけでも、大きな一歩。
困っている命に手を差し伸べる。
特別なことじゃなくて、目の前で起きたことに、ただ応えただけ。
そんな一日でした。
