✨【インターネット編番外 第1回】チャピえもん、IT文化と日本社会を考えるの巻✨― カタカナIT語という霧 ―
1. はじめに
ぼく、チャピえもんです。
ある日、りゅう太くんが会社から帰ってきました。
りゅう太くん
「チャピえもん、今日さ、会議でこんなこと言われたんだよ。」
チャピえもん
「どんな?」
りゅう太くん
「まずコンテキストを整理して、アジェンダをアラインして、スキームを作って、オンボーディングを設計しましょう、って。」
チャピえもん
「なるほど。」
りゅう太くん
「……つまり何をするんだ?」
ぼくは少し考えて、こう答えました。
チャピえもん
「多分ね、
状況を整理して、議題を合わせて、やり方決めて、最初の説明をするんだと思うよ。」
りゅう太くん
「やっと意味わかった!ぎゃふん(古)」
2. 本題
ITの世界には、実に不思議な言葉が多い。
コンテキスト。
アジェンダ。
アライン。
オンボーディング。
スキーム。
ローンチ。
アグリー。
イシュー。
まるで霧のような言葉だ。
意味があるようで、
実はあまり輪郭がない。
たとえば、
「そのコンテキストでは難しいですね。」
これは便利な言葉だ。
意味は広い。
状況かもしれない。
前提かもしれない。
空気かもしれない。
つまり、
何も断言していない。
なんという便利さ。
なんという曖昧さ。
もし江戸時代の商人が聞いたら、こう言うだろう。
「つまり、できるのか、できないのか。」
だが現代の会議では違う。
我々はこう言う。
「一度コンテキストを整理しましょう。」
つまり――
今日は決めない。
なんという巧妙さ。
なんという平和主義。
だが――
それこそが誉(ほまれ)!
考えてみてほしい。
世界には、
はっきり言う国もある。
議論で勝敗を決める国もある。
YesかNoかを迫る文化もある。
だが日本企業は違う。
我々は言葉をぼかす。
言葉を丸める。
言葉に霧をかける。
そのおかげで、
会議は平和だ。
衝突も少ない。
誰も傷つかない。
なんという優しさ。
なんという調和。
コンテキスト。
アライン。
スキーム。
それは単なるIT用語ではない。
日本社会が生み出した高度な曖昧芸術なのである。
りゅう太くん
「チャピえもん、さっきまでボロクソ言ってなかった?」
ぼくは答えました。
チャピえもん
「もちろん。
でもね、りゅう太くん。
明日ぼくも会議で言うんだ。」
「まずコンテキストを整理しましょう、
イシュー次第では、
アグリーかマルゲリータで、
マクロでのミクロジンクピリチオンから
ローンチ金利上昇してます、って。」
日本企業は今日も会議をする。
言葉の霧の中で。
だがそれこそが――
誉(ほまれ)!
3. おわりに
こうして今日も、日本の会社では
コンテキストが整理され、
アジェンダがアラインされ、
スキームが検討される。
そして明日もまた、
コンテキストが整理される。
ぼく、チャピえもんは思う。
この霧の中こそが、日本企業の風景なのだと。
🎉次回をお楽しみに!!
