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vol.151トンネル編【今は動かんでいい‼︎】我慢発うつ病行き 1077


前話

我慢発うつ病行きマガジン
※モラハラ夫編•パワハラ編は別マガジンに収録



12月由美(仮名、長女)の意固地に拍車がかかり、1月私の声が出なくなり、2月由美の突然の出奔、3月音声配信記事の公開停止。
どれも歓迎せざる事態ではあるけれど、生活が直ちに一転するわけではないし、決して致命的ではない。


なのに、なのに、ああ、それなのに、弱々でグラグラでモヤモヤな私の思考は、勝手に不安を拗らせては、更に大きく大きく立派な不安に育て上げてしまう。


「考えても考えなくても、なるようにしかならない」
「心配事の9割は起こらない」
「過去を悔いない、未来を憂えない」
「今ここにフォーカス」
そんなことは言われなくても解ってるんだよ。
私だって、人様にならそうアドバイスするわ。


考えまい、考えちゃいけないと思うほど胸がぎゅうっと圧迫されて苦しい。
何も考えずにのんびりすることができない。
だからといって、何もかもを忘れて熱中することもできない。


オマケに花粉や黄砂が降ってきてるじゃない?
抗ヒスタミン剤なんかを服んだ日には、日中から眠いし乾燥するし、もう生きてる起きてるのが嫌になっちゃう。


「結局、私には余計な時間がありすぎるんだな」と結論づけると、仕事をしていない自分を責めてしまう。
道ゆく人を眺めては、「仕事があっていあなあ」「家族がいていいなあ」「住むところがあっていいなあ」「収入があっていいなあ」「生活の心配なんてないんだろうなあ」とのべつ幕なしに羨んでしまう。


積極的に命を終わらせたいとは思わないけれど、先々の不安でいっぱいになるから、「先々は要らない」と思ってしまう。
「もうこの辺で終わらせて」「静かに消えさせて」と思ってしまう。
悩む必要も苦しむ必要もないのは解ってる。
なのに悩むし迷うからこそ苦しい。

「そろそろうつ病は寛解なんじゃない?」なんてお気楽に思っていたときに予約したツアー。
ちっとも気持ちは浮き立たないけれど、キャンセルしたらワタル(仮名、妹)に悪いという想いだけで出発。


同じツアーの参加者を見回し、この方々は夫婦連れ、親子連れ、喋る相手がいる、家族旅行ができる、有職者、収入がある、帰る家がある、生活の心配がないなどと勝手にジャッジ。
勝手に羨んでは、「それに引き換え私は」と勝手に落ち込む。
ワタル、よく我慢してくれたね。


ワタルから由美情報を得ることも、この旅行の目的のひとつ。
ワタルと由美は仲良しで、しょっちゅうメールのやり取りをしている。
由美は、ワタルから私に情報が回ることも知っている。
私に絶対に知らせたくないことは、ワタルにも知らせない。


「家と違って暖かいわ」
「家を出てからよく眠れる」
「家に帰るのが本当に憂鬱だった」。
新幹線が発車して早々、ワタルから知らされた由美の言葉にこっちが憂鬱。
由美が寒かったのは、臍を曲げてエアコンのないクローゼットに籠城したからだし、寝つきは良かったし、赤ちゃんか?過眠症か?と心配になるくらいに毎日よく眠っていたし、どこのご隠居さん?と思うほど毎日のんびりと寛いでいたじゃない?


「家事をしなくてもよかった今までとは違って、仕事から帰ってから洗濯したりするわけやん?
絶対に大変なはずだけど、今更ありがたみが解ったとは言えないから自分を鼓舞してるんじゃない?」とワタル。
そうかもしれない。
でもね今の私にとっては充分な破壊力。
こうやって記憶を塗り変えてしまうんだね。


「由美が家を出たからと言って、○○○さん(私)の状況は今までと何にも変わってないやん?
今までどんな逆境でも自力で何とかしてきたやん?
絶対に何とかできるし、何とかすると私は思ってるねん。
メンタルが落ち込んでるときに、わざわざ動き出す必要ないやん。
6月までは雇用保険が出るんだから、今は動かなんでいい‼︎」
きっとワタルは正しいことを言ってる。


「うつ病、休職3ヶ月、職場とは一切接触禁止」と告げられたとき、「ああ、これで休める‼︎」と思うより、「3ヶ月後どうしよう⁇」と途方に暮れた私。
間断なく襲ってくるめまい•嘔吐と不眠に抗いながら、復職後に使う出張用のカバンや服や化粧品をネットで買っては、更に不安を募らせていたアホな私。
「休むのが今の仕事」「療養することが役目」と叱られながら、それでも復職への焦りに翻弄されていた大馬鹿者。
ただ休むだけで良かったのに。
先の心配は先ですれば良かったのに。


6月までのモラトリアムを享受すればいい。
動き出すのはそれからでも遅すぎない。
解ってはいても取り越し苦労の血は騒ぐ。
騒ぐのに実際には動か(け)ない。
動か(け)ないことで自分を責める。
責める必要なんて何もないのに。
「6月までは動くものか」と決めちゃえよ、私。

「喋って楽になるなら、いつでも喋りに来て」という言葉を真に受け、3/14(金)メンターM先生のペインクリニックに向かう。

付近のお店は入れ換わりが激しい
食堂の不思議な看板娘は
客を呼びたいのか?遠ざけたいのか?


「どうしてお母さん(私)を避けているのか、何に怒っているのか、娘さん(由美)にもわからなくなってるんとちゃう?」
それは私も思う。
何かきっかけがあったのだろうけど、今となってはわからない。
意地っ張りで頑固ちゃんで自分から謝れない由美のこと、引っ込みがつかないんだと思う。
だから「由美が謝る必要は何もないよ」と言い続けてきたんだけど、それが却って彼女を頑なにさせたのかもしれない。

「患者さんと話していても、一番難しいのは結局家族なんよ。
切ろうにも切れないから。
でもね、娘さんのことはもういいやん。
これからは、自分のことを大切に考えてもええんちゃう?」
「(誰を見ても羨ましく思うことに対して)見た目ではわからない苦労や悩みを抱えてるのかもしれへんよ。
いま羨ましく感じてるのと同じかそれ以上に、今まで沢山羨ましがられてきたはずよ」。


「女の子がいて羨ましいわ」「男の子が2人いるなんて頼もしいね」「優しそうな旦那さんでいいわね」「立派なお仕事してはるんやね」……
その時々いろんなことがあったけど、羨ましがられたこともあったっけ。
今では離散家族だなんて笑っちゃうわ。


以前から由美が円満に家を出ることや自立することに「賛成」「応援する」と言っておきながら、アタフタしている私。
しかも不安なのは「自分の将来」だって。
もしかして由美の収入に依存しようとしてたってこと?
依存先がなくなってオロオロしてるってこと?

「寿命が判ってたら良いのにって思わへん?
そしたら割り算して『今はこれだけ使っても大丈夫』って思えるもんね」。
そうなんです、M先生。
しかも今となっては、寿命は短くて良いとすら思ってるんです。
ああ、やだやだ……


気鬱になる必要もないのに、勝手に拗らせてアホやん。
寒さが戻り雨が降り塞ぎ込んで、馬っ鹿みたい。
これ以上不機嫌を撒き散らすなよ、私。
傍迷惑なんだから。


お〜い春、君は一体どこで足踏みをしているの?
歯科にクリーニングに行くついでに、黒耳号(人力ママちゃり)で探してみる?
え、寒い予報なの?
雪が降るかもしれないの?
マジか……                   (3/16)

清楚という言葉は
この白梅のためにあるのだと思った
撮影した3/14は
晴れて暖かだったのにな……






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