⭐︎ボーッとしてもいいのにね 1117
よく晴れて風があって気持ちの良い週末。
買い物に行けば買う物はあるけれど、行かなくても構わない。
図書館に行ってもいいけど、行かなくても手元に読みかけの本がある。
予定はないけど、何かしなくちゃいけないような焦りがあって、でもやる気はない。
在職中は、曜日にも天気にも(気分にも体調にも)関係なく働いていたのに、と思う。
毎日仕事もせずにダラダラ過ごしているくせに、のんびり、ゴロゴロ、ボーッとすることが壊滅的に苦手。
こんなに天気がいい日に何もしないなんて、と後ろめたく感じてしまう。
誰からも何にも言われないのに。
前日はケアマネ講習(何年前のやねん)の資料を整理したし、仕事で使っていたバッグ(何年前のやねん)の中身を整理した。
やろうと思えばすることはいくらでもあるし、何かをやっていれば、ボーッとしていない自分に安心する。
でも何にもやりたくない。
晴れて風があるなら、敷き毛布でも洗おうか。
何せ2枚合わせでWサイズでボリューム満点。
我が家の7kg洗いの洗濯機に押し込むのも、引っ張り出すのも、ベランダに持って行くのも、竿に掛けるのも大変な代物。
億劫になるのも解るでしょ?
干し終えた達成感を味わう間もなく、ダウンも洗い、ストールもマフラーも洗い、合物のコートももう着ないんじゃないかと、干す場所がなくなるまで洗った。
いや、洗ったのは洗濯機なんだけど。
どちらにせよ、近いうちに洗うつもりだったから洗えて良かった。
洗濯機も私もよくやった。
でもね、この調子で隙間時間を埋めてばかりいては、いつまで経ってものんびり、ゴロゴロ、ボーッとできない。
「お天気が良いから、今から敷き毛布を洗っちゃおう」ならいいし、「いついつは予定がないから、その日に洗うことにしよう」でもいい。
今日はどちらでもなかったのにな。
洗濯に限らず、この時間にできることはないか?先にやっておくことはないか?今やっておけば後が楽なんじゃないか?と、一時が万事この調子。
先取りした分、未来の自分が楽できるわけじゃない。
未来の自分は、そのまた未来を先取りしちゃうから。
これは千早茜さんの「今だけを生きる」というエッセイ。
(太字は筆者)
去年のことだ。いつ会ってもきびきびと明るい知人が、並んでメイク直しをしている時に呟いた。「なんかいつも明日のことをしている気がする。家事とか仕事とか、明日ちょっとでも楽になるように準備をするんだけど、明日になると明後日のことをしてるんだよね。いつになっても今日を満喫できない」。
確かに、と思った。私はそこまで効率を考えて暮らせてはいないが、洗剤や調味料のストックを買い足したり、明日の朝ごはんの味噌汁のために昆布を水に浸したりはする。あんがい今日だけに集中する日は少ないかもしれない。(後略)
「とりあえず、茶を。」千早茜
ほんとに、そう。
決して悪いことじゃない。
でもね、「今日」どころか「今」にすら集中できてない。
先日、自分でこんなことを書いたくせに。
「あれをやっておかなくちゃ」なんて先のことを考えずに、ボーッとすることに集中してみたい。
ボーッとしているうちに、1日が終わっていってほしい。
「ボーッとしてたから何もできなかったけど、ボーッとできて良かった〜」と思ってみたい。
翌日も晴れて風がある予報。
どうせ1日では乾かない。
結果的には、洗っておいて良かった。
ちょっとだけ未来の私は、毛布の洗濯に煩わされずボーッとしてるはず。
多分。
知らんけど。



2025.4.26
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