学校では控えめ、塾ではボス!? 小学生の意外な素顔〜『よくできる』って何だろう?
小学校ではあまり目立たないタイプだけれど、塾ではリーダーだった。
学校では見せない一面を、塾の面談で知ることになった。
今日は、そんな長女の小学校時代の話です。
学童も卒所して、四年生になった。
指導員の先生方のキャラ立ちも見事な学童だった。
大事に放課後を見守ってもらった、第二の家庭のような場所だった。
長女はとても名残惜しそうだった。
スイミングもあっという間にバタフライまで合格して、つぎは個人メドレー。
本人が「もうやめていいでしょう!」と主張した。
勿体ないなぁ、続けたらいいのに、と思ったけど、尊重した。
そのほかの習い事を勧めてみても、なかなか首をたてに振らなかった。
私は日中仕事があるし、あまりに放課後暇すぎるのもな~ということで、ママ友が紹介してくれた補習塾に見学に行った。
爆安学習塾
学校の授業で習ったことをサポートする感じのところ。月謝も、二度見するほど安い。
しかも、塾に来たい日は毎日でも来ていいと。すごく面倒見がいい。
娘は不思議とそこを気に入ったようだった。
文句も一度も言わず、せっせと週2~3日ほど、夕方に通っていた。
初の個人面談@塾
翌年、梅雨のころ。塾の個人面談があった。
でも正直「特に困ったこともないし、何話せばいいのかな?」という感じ。
向かい合ったT先生は、皆がワークに取り組んでいると、「伝説ですね~…」とつぶやきながら机の列に間を歩き回るらしい。聞いた瞬間笑ってしまった。
「何の伝説なの?」「そんなのわからない」と娘。
T先生はネクタイ姿の細身の方で、人見知りなのか目線を伏せがちだった。
子供のまえでは面白い先生だけど、保護者の前では隠しているのかな。
伏し目がちな、キレイな黒く短いまつ毛をぼんやり観察していた。視力がいいので、つい細かいところに目がいってしまう。
ふと思いついて、「学校ではいつも、積極性が備わればねと、歴代の担任の先生に言われていて…」と話しはじめた。
T先生が急に顔をあげたので、まつ毛を見ながら話していたから、突然ばちっと目が合った。
「…いま、なんとおっしゃいました?」
「いえ…学校でいつも目立つことを避けると言われていて…お友達もいつも決まった子と話すのが落ち着くみたいで…なんていうか、世界を広げないように過ごしている様子で…。」
「え…塾ではボスみたいな存在ですよ!」驚いた。にわかに信じられない。
そこから、先生が語ってくれたのは私の知らない長女の姿だった。
意外だった塾での様子
「漢字も得意で、私が『〇〇に負けるな〜』って煽ると、『おうっ、かかってこいよ!』ってノッてくれるんです」
「おやつも、こーんな大きいおせんべいの袋を持ってきて、"あーおやつこれしかなかったー"って言いながらバリボリ食べてて」
「授業中も遠慮せずに質問してくれるし、存在感ありますよ。みんなのリーダーって感じです」
“ボス”を“リーダー”に言い換えてくれた。
学校とキャラが違いすぎる!
驚きの情報交換の結果、T先生と打ち解けられた感じが生まれた。
塾での姿は、家庭で見せる顔に近いのかもしれない。
塾では家庭に近い居場所のひとつなんでしょうね。
ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
と、心を込めてお願いして帰ってきた。
放課後の居場所だった学童が、その補習塾にスライドしたんだなと感じた。
長女に塾では質問とかできてるんだねと話を振ってみたら、「アーだってさ、学校は決まった子しか発言しないもーん」っておどけて言ってた。
そうなんだね。気後れするんだね。
話を聞いていた次女は
「(姉は)学校ではね、すーんっておすまししてる。家でみたいにふざけてないんだよ。お行儀良くしてる。だからみんなにかわいいっていわれてる。本当の姿、バレてないよ」と報告してくれた。
そうなんだ笑。おもわぬ情報屋が現れた。
塾で大丈夫なのは人数のせいかのかな?それも社会性の一種ってことでいいか。その時はそう思った。
成績表と長女の涙
そのすこしあと、一学期の終業式。
一学期の終わりに成績表をもらってくると、「よくできる」が思いのほか少なかった。
見せてくれるテストの点は悪くなかったけど…。
点数、辛いなぁとは思ったけど。
小学校の成績なんてふんわりしてる。
正直言って、母としてはあまり気にしていなかった。
受験するわけでもないし、中学から頑張るでしょうと。
頑張ったね!と良いところだけに着目して、ねぎらった。
でも、その夜、長女はお風呂で声を上げてわんわん泣いていた。
驚いた。そんなに、そこに思いがあったとは気が付かなかった。
悔しかったんだね。その気持ちがあったら来学期は「よくできる」が増えるよ。風呂のドアを開けて、洗濯機の脇から精一杯、励ました。
学校の個人面談で
二学期になったら学校の個人面談があった。
本人に断ったうえで、担任の先生に聞いてみた。
「よくできる」がたくさんつくには何が足りていないかを。
「成績自体はじゅうぶん、『よくできる』なんです。」
「授業中の発言等、積極性を見せてもらえると、ぐっと『よくできる』がつけられます」
とのことだった。
本人にそのまま伝えたら、「えぇ…手あげるのなんてぜったいいや」と。
「私がこたえなくてもいい。目立つ…。」と、否定的。
そっかぁ。試すのも悪くないと思うけどな。性にあわないことってあるしね…。
殻を破った娘
でも、口では私に後ろ向きなことを言ったけど、実際はかなり頑張ったみたい。
「今日さァ、手をあげたんだよッ」とテンション高く報告されたりした。
得意げな、ふくふくの笑顔は、あのちいかわの“ハチワレ”そっくりだった。
照れ隠しで”ハチワレ”になって話している。
「手あげたんだ!?すごいじゃん…!!勇気を出して一歩踏み出せるなんて、本当にかっこいいよ!」心の底から思ったことを言った。
「まっ、めったに挙げませんけどねッ!」――そこをドヤるんだ笑
次の成績表は…
二学期の終業式の日、長女は成績表を意気揚々と持ち帰ってきた。
私が夕飯の支度をしているそばで、成績表を後ろ手に持ちソワソワ。
結んだ口元がにーっと横に引っ張られ、笑うまいとこらえてナミナミになっていた。お目めも、きらっきらしていた。
どれどれ、と確認すると、笑っちゃうくらい「よくできる」だらけの成績表に変わっていた。
えー!こんなかわる!?
皆さん、私は面談で担任の先生に圧をかけたりしてないですよ!?
「すごーーーい!!よく頑張ったねぇ。手を挙げるの頑張ってたもんね」
と、言ったら「50問テストもミスしないように気を付けてたんだよ~」
本当にすごい。苦手だったのに、殻をやぶって行動をしたところ。
自分から、50問テストを気を付けて取り組んで結果を出したこと。
どちらも尊すぎる。
要領の良さ、とか全然なくて、完全にコツコツタイプ。
小学生なのにテスト前に自主的に教科書を読み返す姿があったり。
初めて見たときは驚いた。
でも、今回は驚きを通り越して感動した。
あきらかに、塾で自分を出せる時間が、まわりまわって、彼女の力になっているのを感じた。
環境にそだてられてるねぇ。温かく見守ってくれる補習塾にも、学校にも感謝の気持ちでいっぱいになった。
読んでくださってありがとうございました!
このあと、ゆるかった塾(過去形):中一編に続きます。
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