昭和53年ママの貸出カード #2 ジム・ボタンの機関車大冒険
あの頃、どんな本を読んでたっけ?昭和53年生まれの“ママ”が、子どもに聞かれて思い出す読書の記憶。忘れてしまいそうだけど忘れたくない本のことを書いてみます。
時を超えてワクワクを運ぶ物語
もうすぐ小学校も夏休み。前回の『霧のむこうのふしぎな町』に続いて、今回は「読んだ瞬間に世界がぱあっと広がるような冒険物語」を紹介させてください。
その本とは――ミヒャエル・エンデ作の『ジム・ボタンの機関車大冒険』です。
この物語は、"世界にたった4人しか住んでいない小さな島・マンデラ国"から始まります。ある日、黒い赤ちゃんが島に届き、ジムと名づけられて育てられます。
やがてジムが大きくなり、島が「手狭になる」問題が発生。彼は親代わりの機関士ルーカス、そしてルーカスの蒸気機関車エマとともに、島を出て広い世界を旅することに。
その先で待っているのは、誘拐されたリーシー姫を救い出すミッション、巨大なドラゴン、見たこともない国々、そしてジム自身の出生の秘密――。
まさに“絵本と童話と冒険活劇のいいとこ取り”のような、スケールの大きな児童文学です。
エンデは女性?
ジム・ボタンに夢中だった頃、映画『ネバーエンディング・ストーリー』の人気で、作者のミヒャエル・エンデの名は子どもながらに印象に残りました。
この記事を書く前にあらためて調べてみたら、エンデが男性だったと知ってびっくり。
名前の響きのやさしさから、なんとなく女性だと思い込んでいたんです。思い込みってこわいですね(笑)。
令和の小学生にも届いた冒険物語
長女に「おすすめの本、なにかない?」と聞かれたとき、真っ先に思い浮かんだ中の一つの作品でした。
ただし、Amazonなどを探しても新しいものが手に入れられず、図書館で青い表紙のあの本を借りました。
私が小学生だったときと同じ装丁を手に取った瞬間、古い友達と再会したように、胸がいっぱいになりました。
うちの長女は、食事も本も、ゆっくり大事に味わうタイプです。
ジム・ボタンはページ数も多めの本なので、図書館の延長貸出制度(多くの自治体で2〜3週間の延長が可能)を利用しながら、じっくりと読んでいました。
読む途中で、娘はよく場面の報告をしてくれました。
「リーシー姫を探すことになったよ!」
「トゥートゥーさんがね…」
「クルシム国でね…」
30年以上前に私が夢中になった物語を、今度は令和の小学生である娘と一緒に味わい直せたことは、なんとも言えない温かい体験でした。
時代も国も超えて、1冊の本が2人の心をつなぐ――そんな実感を得られた瞬間でした。
国語の成績の底上げ
児童文学を読むことは、子どもにとって“冒険する力”を育てることにもつながります。
たとえば2021年の全国学力・学習状況調査では、「読書習慣がある子どもほど、国語の記述式問題で高得点を取りやすい」という傾向も明らかになっています。
また、親子で同じ本を読むことで、感性や考え方を共有できる時間が生まれます。もしもご自宅に、昔好きだった本が眠っているなら――ぜひ、お子さんと一緒に開いてみてはいかがでしょうか。
💬あとがき
『ジム・ボタンの機関車大冒険』は、子どもの頃の“わくわくする気持ち”と、“世界の広がり”を一気に運んできてくれるような作品です。
大人になっても心の片隅に残り続けている1冊、みなさんにもありますか?
そんな本があれば、ぜひコメントやSNSで教えてくださいね。
親子で本を通じて語り合える時間、我が家でももっと持てたらなぁと思っています✨
今なら文庫が購入できるようです!
繰り返し読みたがるのでやっと発売された文庫を入手しました。
続編の「13人の海賊」の方が特に、長期間手に入らず、これまた延長貸し出しを利用していました。
今ならどちらも手に入るようです!
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