これ1本でわかる年代判別シリーズChampion編 (1週間限定半額500円)
これ1本でわかる年代判別シリーズ
はじめに
「キング・オブ・スウェットシャツ」として知られるChampion(チャンピオン)。1919年の創業から現代まで、100年以上の歴史を持つアメリカンスポーツウェアの代表的ブランドです。本記事では、Championの年代判別に必要な情報を、タグの変遷とディテールの変化を中心に徹底解説します。
Championの歴史概要
創業期(1919年〜)
創業:1919年
創業者:サイモン・フェインブルームとその兄弟(エイブ&ウィリアム・フェインブルーム)
場所:アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター
初期社名:「ニッカーボッカー・ニッティング・カンパニー」または「チャンピオン・ニッティング・ミルズ社」
初期製品:セーター、ニット製品
引用元:
Wikipedia「チャンピオン (スポーツ衣料)」
複数の古着専門サイト(JAM、hurugiblog.comなど)
主要な歴史的出来事
1920年代
屋外労働者向けの防寒用ウール下着を開発
これが後のスウェットシャツの原型となる
米軍アカデミーの訓練用ウェアに採用
1924年
ミシガン大学がチャンピオンのスウェットをスポーツ部のウォーミングアップ用ウェアとして採用
これを機に全米の大学へと広がる
スローガン「One Coach Tells Another(ひとりのコーチが次のコーチに)」誕生
1930年
Tシャツやスウェットシャツにナンバーや大学名をプリントする「レタリング加工」を開発
目的:体育の授業で貸与していたウェアの管理回収を容易にするため
1934年
画期的な「リバースウィーブ(Reverse Weave)」製法を考案
開発者:セールスマンのサム・フリードランド
目的:洗濯時の縦縮みを防ぐ
1938年
リバースウィーブ製法で特許取得
1950年代
ラグランスリーブが主流となり、カレッジスウェットが定番化
1967年
社名変更:「CHAMPION KNITWEAR CO., INC.」から「CHAMPION PRODUCTS INC.」へ
1969年
有名な「Cマーク」ロゴが初登場(タグなどに)
1984年
左袖にCマークが付くようになる
これ以降を「目付き」、それ以前を「目無し」と呼ぶ
1989年
ヘインズブランズ社の傘下に入る
引用元:
fashionsnap.com「リバースウィーブの製造年の見分け方は?」
hurugiblog.com「チャンピオンのタグで年代を見分ける方法」
複数の古着専門サイト
リバースウィーブ(Reverse Weave)とは
製法の特徴
基本原理
通常は縦方向に使う生地を横方向に使用
これにより縦方向の縮みを大幅に軽減
編み生地の縦と横を「逆」にすることから「リバースウィーブ」と命名
構造的特徴
両脇のリブ(サイドパネル/ガゼット)
横方向の縮みを防ぐ
激しい動きにも対応する伸縮性
リバースウィーブの最も象徴的なディテール
ガゼット(Vガゼット)
襟ぐりにある三角形のパーツ
前部のみの「前V」と前後両方の「両V」がある
伸縮性向上と脱ぎ着のしやすさを実現
リブ仕様
袖口と裾に使用
冷たい風の侵入を防ぎ、暖かさを保つ
一般的にリブの長さが長いほど年代が古い
引用元:
Champion公式サイト「DETAIL | MUSEUM」
jamtrading.jp「チャンピオン リバースウィーブとは?」
Tシャツ・スウェットのタグ年代判別
1930年代後半〜1947年:プリティランタグ(デカランタグ)最初期
特徴
オレンジと黒の配色
左上にランナーのロゴ
タグが非常に大きい
下部に「洗濯時の注意書き」が記載されている場合がある
「SET COLORS IN SALT WATER WASH SEPARATELY AND CAREFULLY」の表記
別名
プリティランタグ
デカランタグ
ランナーズタグ
市場価値
現在ではほとんど出回らない超希少品
ヴィンテージ市場で最高額クラス
引用元:
note.com/furuta_japan「チャンピオン年代判別」
jamtrading.jp「チャンピオンのタグでわかる年代」
1938年〜1940年:プリティランタグ初期
特徴
白・橙・黒の配色
ランナーロゴは左上
洗濯表示が簡略化
1940年〜1947年:プリティランタグ中期
特徴
注意書きが消える
NAMEとADDRESSの記入欄が追加される
サイズ表記が詳しくなる
1947年〜1950年:プリティランタグ後期
特徴
ADDRESSの記入欄がなくなり、NAME欄のみに
デザインがややシンプル化
1950年〜1951年:小文字ランタグ
特徴
「CHAMPION」から「Champion」へ小文字に変更
タグサイズが小さくなる
字体が変更される
ランナーの色使いが変化
CとHが重なるデザイン
「PROCESSED SPORTSWEAR」の表記
引用元:
hurugiblog.com「復刻とヴィンテージの違い&見分け方」
1950年代中期〜1960年代初頭:小文字ランタグ後期
特徴
配色が青と赤に変更
デザインが洗練される
1960年代初頭〜1963年頃:大文字ランタグ初期
特徴
小文字から大文字「CHAMPION」に戻る
「KNITWEAR CO. INC」の表記
別名「大文字ランタグ」
1963年〜1965年頃:大文字ランタグ中期
特徴
大文字の「CHAMPION」が下段に移動
全体のロゴや文字の配置が変更
1965年〜1967年頃:C中ランタグ(ランナーズ In C タグ)
特徴
ランナーロゴがなくなり、「C」の中にランナーが入るデザインに変更
ROCHESTER, N.Y.(ニューヨーク州ロチェスター)の所在地表記が消える
「RN26094」(RNナンバー)が追加される
RN = Registered Identification Number(登録識別番号)
アメリカ国内の各会社に交付された登録番号
1959年から交付開始
RNナンバーがあれば1960年代以降と判別可能
引用元:
hurugiblog.com
jamtrading.jp
1967年〜1971年頃:プロダクツタグ
特徴
社名変更に伴いタグも変更
「CHAMPION KNITWEAR CO., INC.」から「CHAMPION PRODUCTS INC.」へ
青字版と赤字版が存在
RN26094の表記継続
歴史的背景
1967年に会社の社名が正式に変更された
1971年〜1973年頃:バータグ初期
特徴
青いバーの中にChampionのロゴが印字される
非常にシンプルなデザイン
バーとサイズ表記のみ
素材表記なし
別名
青単(あおたん)タグ
1973年〜1977年頃:バータグ中期
特徴
素材表記が追加される
デザインが進化
1977年〜1982年頃:バータグ後期
特徴
「FOR CARE SEE REVERSE」の表記が追加される
裏面の洗濯表示がより詳細に
素材:コットン50%・ポリエステル50%の混紡素材も登場(後期から)
引用元:
jamtrading.jp「年代判別:タグで読み解くチャンピオンTの年代と形」
1982年〜1984年頃:トリコタグ前期
特徴
トリコロールカラー(青・白・赤)のデザイン
「MADE IN U.S.A. - RN 26094」が裏面に表記
素材:
コットン82%・アクリル12%・レーヨン6%(グレー系)
コットン90%・アクリル10%(カラー系)
別名
トリコタグ(白・青・赤のトリコロールカラーから)
1984年〜1988年頃:トリコタグ中期
重要な変化点
1984年から左袖にCマークが付くようになる
これ以降を「目付き」
それ以前を「目無し」と呼ぶ
Cマークの有無は年代判別の重要なポイント
タグの特徴
トリコロールカラー継続
レジスターマーク(®)の位置が「C」の上(中期タイプ)
素材:
コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%(グレー系)
コットン90%・アクリル10%(カラー系)
引用元:
hurugiblog.com
biggwillie.jp「チャンピオンのロゴに秘められた思い」
1988年〜1990年頃:トリコタグ後期
特徴
「MADE IN U.S.A. - RN 26094」が表面に移動
レジスターマーク(®)の位置が「n」の上(後期タイプ)
洗濯表示タグが別で付属
1980年代(トリコタグ時期と重複):青刺繍タグ
特徴
青ベースにロゴ文字が表記
非常にシンプル
ロゴ、サイズ、「MADE IN U.S.A」の表記のみ
裏面に「IT TAKES A LITTLE TO MAKE A CHAMPION TM RN 26094」と表記
生産期間が短いため希少性が高い
別タイプ
青刺繍タグ後期:ベースが白、文字が青に変更
「AUTHENTIC ATHLETIC APPAREL」表記追加
下部に「CARE AND FIBER CONTENT ON REVERSE」追加
引用元:
ferantracing.jp「Champion年代別タグの特徴まとめ」
1990年代前半〜:刺繍タグ初期
特徴
トリコロールカラー継続だが、プリントから刺繍に変更
タグが縦長になる
素材:コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%
USA製(初期)
1990年代前半は価値が高い
1990年代後半〜:刺繍タグ後期
大きな変化
生産国がメキシコ製に切り替わる
USA製とメキシコ製の2種類が存在
素材:コットン90%・アクリル10%に変更
メキシコ製はUSA製に比べると評価は落ちるが、デザインによっては高価値
引用元:
jamtrading.jp「古着辞典:リバースウィーブスウェット編」
eaglebase.jp「CHAMPION リバース ウィーブ 歴史」
2000年代〜現在:現行タグ
特徴
トリコロールカラー継続
デザインがさらに洗練
生産国:メキシコ、中国、その他アジア諸国
日本語の内タグ付き(復刻品や現行品の特徴)
リバースウィーブ専用タグの変遷
リバースウィーブには通常のTシャツ・スウェットとは異なる専用タグが使用されることがあります。
1938年〜1940年代:プリティランタグ(初期)
特徴
リバースウィーブの最初期
白・橙・黒の配色
極めて希少
1950年代〜1960年代:タタキタグ
特徴
リバースウィーブ専用タグとして登場
四方を叩いて縫われている(四方縫い)= 「タタキタグ」の名前の由来
年代による細かい違い:
特許番号の有無
サイズ表記の位置(上下の移動)
社名表記の変更(KNITWEAR CO. → PRODUCTS INC.)
RN表記の有無で年代判別
RN表記なし:1960年代以前
RN表記あり:1960年代
素材
コットン100%(タタキタグ時代の特徴)
市場価値
現存数が極めて少ない
状態が良ければ最も高額査定が期待できる「幻のタグ」
引用元:
fashionsnap.com
hurugiblog.com
1970年〜1976年頃:単色タグ前期
特徴
赤、青、緑、黄(金)、黒の計5色が存在
単色で文字が印刷または刺繍される
素材:コットン90%・ポリエステル10%
別名
赤単(あかたん)、青単(あおたん)など色名で呼ばれる
市場価値
ヴィンテージ市場で非常に高評価
コレクターから絶大な人気
1976年〜1981年頃:単色タグ後期
特徴
デザインは前期と同様
素材配合や細部が若干変化
1981年〜1983年頃:トリコタグ前期(リバースウィーブ)
特徴
トリコロールカラー採用
裏面に「MADE IN U.S.A.」表記
素材:
コットン82%・アクリル12%・レーヨン6%(グレー)
コットン90%・アクリル10%(カラー系)
1983年〜1989年頃:トリコタグ中期
特徴
レジスターマーク®の位置が「C」の上
「MADE IN U.S.A.」が表面下部に移動
素材:
コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%(グレー)
コットン90%・アクリル10%(カラー系)
洗濯表示タグが付属
1989年〜1990年頃:トリコタグ後期
特徴
レジスターマーク®の位置が「n」の上に移動(年代判別の重要ポイント)
その他は中期と同様
1990年代前半〜:刺繍タグ
特徴
プリントから刺繍に変更
タグが縦長
トリコロールカラー継続
初期はUSA製、後期はメキシコ製も登場
ここまで Champion(チャンピオン)の年代を判別するための大枠の流れ を紹介してきました。
しかし、実際の古着市場では
「同じ年代でも仕様が微妙に違う」
「タグだけでは判断できない」
「プリントや縫製が復刻と似ている」
といった“落とし穴”も多く、タグ情報だけでは自信を持って判別するのが難しい場面が多々あります。
そこでこの先の有料パートでは
これ見れば一発で年代の確認ができる年代判別表
各年代タグの実物写真
ディティールの変化と見分け方
復刻とヴィンテージを確実に見分けるチェックポイント
年代判別クイックガイド
人気デザインと市場価値
年代判別の重要ポイントをまとめています。
参考文献・引用元
本記事は以下の信頼できる情報源を参考に作成しました:
Wikipedia「チャンピオン (スポーツ衣料)」
hurugiblog.com 古着屋店員による詳細な解説記事
jamtrading.jp 古着専門店JAMの解説記事
fashionsnap.com 「リバースウィーブの製造年の見分け方」
note.com/furuta_japan ヴィンテージ専門家によるまとめ
ferantracing.jp 古着屋FERANTRACINGの年代別タグ解説
idealvinci.com ブランド解説サイト
biggwillie.jp ブランド歴史解説
Champion公式サイト MUSEUM/DETAIL
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