◆トランプ大統領演説で、早期戦闘終結の期待は見事に梯子を外されたが・・・◆
(MCレポート260403-a)
トランプ米大統領は米東部時間4月1日21:00(日本時間2日10:00)すぎから約20分間、イランに対する軍事作戦開始以降では初めて、米国民に向けて演説を行いました。
この演説についてコメントします。

「米国の偉大さ」アピールに終始、市場が期待した話は皆無
トランプ大統領は演説の冒頭でいきなり、アポロ計画以来約半世紀ぶりの有人月周回飛行を目指す「アルテミス2」の宇宙船打ち上げが成功したことを祝福した。
「米国の偉大さ」をアピールすることがこの演説の最大の狙いだろうと、この時点で筆者は考えた。
この演説の主な内容は、以下の通り(NHKによる日本語訳報道から引用)。選挙演説のようであり、新味のある話は出てこなかった。
◇「戦争の歴史のなかで、敵が数週間のうちにこれほど明白かつ壊滅的に大きな損害を受けたことはかつてない。われわれは今、かつてなく大きな勝利を収めている」
◇「われわれはまもなく、アメリカのすべての軍事目標を達成する軌道に乗っている。彼らに極めて激しい打撃を与えるつもりだ。今後2週間から3週間のうちに、彼らを本来あるべき場所、つまり石器時代へと逆戻りさせるつもりだ」
◇「この間も協議は続いている。体制転換はわれわれの目的ではなかった。彼らの指導者たちがみな死亡したため、結果として体制転換が起きた。新たなグループは過激さが薄れ、はるかに理性的だ。しかし、この期間中に合意が成立しなければ、われわれは彼らの発電所を1つ残らず、おそらく同時に徹底的に攻撃する」
◇「燃料を確保できない国々、多くはイラン指導部の排除に関わろうとしなかった国々に提案がある。第1に、石油をアメリカから購入することだ。第2に、遅ればせながらも勇気を奮い立たせることだ。われわれが頼んだ時に一緒にやるべきだったが、ホルムズ海峡に行き、確保し、守り、みずからのために使うのだ。イランは実質的に壊滅された。難しい部分は終わり、あとは簡単なはずだ。この紛争が終われば、海峡は自然と開放されるだろう」
◇「われわれが取ってきた行動によって、アメリカや世界に対するイランの邪悪な脅威を終わらせる寸前まで来ている。すべて終わったときには、アメリカはかつてないほど安全で強く、繁栄した偉大な国になっているだろう」
「演説では、この戦争をイランとその代理勢力による47年間の暴力行為への対応だと主張した。具体的には約40年前の米海兵隊兵舎爆破事件と、2000年に発生した米海軍駆逐艦コールの爆破事件に言及した」「歴代大統領を批判し、自身が就任する前に前任者らがイラン政権に『対処』すべきだったと主張する一幕もあった」(CNN日本語版)。
トランプ大統領が一方的に話すだけで、演説は終了。イランとの停戦協議の進捗状況、戦闘終結に向けたタイムテーブルなどが示されるのではないかという期待感があったものの、そうした話はなかった。
市場に漂っていた早期停戦期待が、見事にはしごを外された形になった。このため株価は内外で、失望感から下落。原油先物やドルは買い戻された。
イラン側は米中間選挙を意識してメッセージ発信か
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