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自由すぎた日々を超えて、“土日が秒で終わる幸せ”へ


金曜15時。
キーボードを打つ指は真面目ぶっていても、
頭の中はもうどこか浮ついている。

そう、週末は金曜の夜がいちばん幸福だ
(全リーマン胸熱のゴールデンタイム)

明日は隣町にできたロピアに行こう!
朝一でお風呂のサッシ掃除を片づけてしまおう!
夜はロピアで買ったお肉でお家焼肉だ!
そんな妄想をつまみに飲む発泡酒は
プレモル味になる。

息子がご飯を投げようが、
牛乳を床にぶちまけようが、
「お風呂イヤ!」とオムツ一丁で走り回ろうが、
他の平日よりは長めに仏の顔でいられる。

……でも、気づくとタイムスリップ。
日曜日はもはやサザエさん症候群どころの
話ではなく、新婚さんいらっしゃいを見て
ほのぼのしているお昼頃には、
早くも私の豆腐メンタルにヒビが入り始める。

え、もう?
また、戦場(仕事とワンオペ家事育児)に
戻るの?

「永遠に土日が続けばいいのに」
毎週思うけど、実はそんな生活を、
私はすでに経験済みだった。




数年前。ニートだった時期がある。
始まりは“解放”だった。
毎日昼まで寝て、動画を垂れ流して、
気づけば夜中にSNSを無限スクロール
「毎日が休日って最高じゃん」って思ってた。

でも1ヶ月もすると、何かがおかしい。
曜日の感覚が消える。
サザエさん症候群すら、
発症するタイミングがない。
日曜夜も、水曜昼も、
全部同じ「ただの無」の日。

しかも、銀行の通帳が突然うるさくなる。
「私そんなに稼いでたっけ?」ってレベルで
税金だけが引かれていく。

当時「何してんの?」って聞かれるのが、
一番つらかった。
なんて答えたら正解なのか、
ずっとわからなかった。

話すたびに、自分のダメさだけが
浮き彫りになる気がして、
だんだん友達とも距離を置くようになった。

誰かとつながることが、しんどくなって、
気づけば携帯番号を変えて、
ぜんぶリセットしてた。

あの頃の私は、ただ生きてるだけで、
誰かに申し訳なかった。

誰とも連絡を取らないまま過ぎていく日々は、
季節の変化すら、ぼんやりとしか感じなかった。
一日が早いのか遅いのかも分からず、
ただ“今日”を消化していく毎日だった。

ちょうどその頃、『凪のお暇』っていう
ドラマが放送されていて、
何気なく見たつもりが、
凪のひとつひとつの選択に、
「これ、自分のこと…?」ってくらい
心を持っていかれた。

ただ息をしているだけの日々を、
凪がそのまま映してくれているようで、
毎週、画面越しに“誰かに分かってもらえる”
安心をもらっていた。

実は、私のアカウント名も凪から
もらったもの。

最近仲良くしてくれているnoterさんが、
それを思い出させてくれた。



そして、あの時理解したコト。

「毎日が休み」は、実質「毎日が平日」
だということ。
メリハリのない生活は、むしろ心を削る。




それに比べたら、
今の「金曜15時のそわそわ」って、
ものすごく豊かだなって思う。

……そう頭では分かっているのに
最近、どうしても仕事を辞めたくて、
ジャンボ宝くじを見るたびに
「当たったら即退職だな」って
本気で考えてしまう。

ニート時代と違って、
お金の心配がない無職生活なら、
きっと天国なはず。

妄想する。
宝くじが当たって、南の島でのんびり…なんて。
でも、そうやって暮らし始めた人も、
結局また日本に戻ってくるらしい。

それ、なんとなく分かる。
人間って、“自由だけ”じゃ、
意外と持たないのかもしれない。




私なりに導き出した雑な公式がある。

休みのありがたみ =
休み ÷(働いた日数 × しんどさ係数)+ ビール

働けば働くほど、休日の「味」が濃くなる。
(最後のビールは数学的に不正解だけど、
感覚的には超正解。)




だから、今の私にとって
土日が秒速で終わるのは、
それだけ“ちゃんと生きてる”って
証なんだと思う。

「もっと休みたい」の正体は、
本当は「もっと満たされたい」って
ことかもしれない。

ニート時代の私は、時間なら腐るほどあった。
でも、あの空白の中に“意味”がなかった。
何をしても「今日」という日に手応えがなかった。

だからこそ、
あの“週末の気配が漂いはじめる時間”。
次に来る「意味のある休み」を、
体の奥でちゃんと感じてる気がする。

休みは、ただ長ければいいわけじゃない。
味がするかどうかがきっと大事。

……とか言って、明日の朝6時半には、
その気持ち、最初からなかったことに
なってるんだけどね。

幸せって、唐揚げみたいに
一口目でガツンと来るものじゃない。

どちらかと言えば砂肝。
噛みごたえはあるけど、じわじわ効いてくる。
その味に気づける今の自分は、
ちょっとだけ好きかもしれない。

あなたの“秒で終わる週末あるある”
良かったら教えてね♪




今つらいあなたへ。
あの頃の私も、「このままじゃ嫌だ」って
気持ちだけは、手放さなかった。

それだけあれば、案外、
進めるものなのかもしれない。

あの頃の私にそっと手を差し伸べてくれたのが、
凪だった。



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