「深夜2時のエレベーター」制作日記 Day10|午前一時五十九分
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は10ページ目。
物語は静かに、けれど確実に運命が動き始めます。
■ 帰り道
葬儀を終えた修一は
その日のうちに
マンションへ戻ることにしました。
翌朝から
いつもどおり仕事が待っています。
悲しみに浸る時間さえなく
修一は車を走らせました。
高速道路を進むうちに
空から雨が降り始めます。
ワイパーが一定のリズムで動き
暗いフロントガラスの向こうには、
白い雨筋だけが流れていました。
■ 小さな異変

しばらく走ると
車のエンジンが
不規則な音を立て始めます。
修一は少し不安になり
サービスエリアへ車を入れ
様子を見ることにしました。
幸い大きな故障ではなさそうです。
再び車を走らせる頃には
すでに日付が変わっていました。
疲れ。
悲しみ。
そして眠気。
修一の頭は
霧がかかったようにぼんやりとしていました。
■ 運命の時間
ようやくマンションへ到着し
駐車場へ車を入れます。
エンジンを切り
何気なく車内の時計へ目を向けました。
午前一時五十九分。
その数字を見た瞬間
修一の脳裏に
あの出来事がよみがえります。
深夜二時。
誰も乗っていないエレベーター。
そして――
存在しない13階。
あと一分。
静かなマンションで
再び何かが起ころうとしていました。
10ページ目は、次の出来事へ向かう「静かな助走」を描いています。
人生では、一見すると偶然が重なっただけのような出来事が、不思議なタイミングで一つにつながることがあります。
もし車が故障しかけなければ。
もしサービスエリアに立ち寄らなければ。
修一は、この時間にマンションへ戻ることはなかったでしょう。
次回もお楽しみに。
